目次
1.看護師が転職活動で抱える悩み例①在職先にバレれず転職活動ができるか
看護師が転職する理由は、人間関係への不満、給与の改善、労働条件に対する不満、自らのキャリアアップなど、人により様々ですが、そんな悩みを転職で解決しようと実際に転職活動をすると、実はこれまでの仕事の悩み以上に、今度は「転職活動自体から生まれる不安や悩み」が湧いてくるものです。例えば「どうやって円満退職しようか・・・」「転職した先がもっと劣悪な環境だったら・・・」など不安の種は尽きません。実際に転職活動への不安が膨らみ、身動きが取れなくなってしまう看護師も多いです。ここでは看護師の転職にまつわる不安や悩みにはどんなものがあるかを紹介します。
転職を心に強く決めている場合、「バレたっていい」と考える人も中にはいますが、転職活動がバレた後はやはり勤務しにくいというのが現実です。出て行かれる同僚たちもどこかぎこちない接し方になってしまい、不協和音が生じ、結局は後味の悪い退職の仕方になってしまうなんていう事も珍しくありません。そんな寂しい退職を避けるために、周囲にバレないように転職活動を行えるならそれに越したことはありません。もちろん退職願を出してから退職までの1,2か月は辞めることを知られた上で働くことになりますが、その期間は短い方がいいということです。
2.看護師が転職活動で抱える悩み例②激しい引き止めにあわないか
引き止めに合う理由は、「手放したくない人材だから」「次の人材確保が大変だから」「次の人への指導の時間が惜しい」などが代表的です。中でも「手放したくない人材だから」という場合は、引き止める側も必死になりますので、非常に強い引き止めとなる可能性が高いのです。こうなると、引き止められる側も「私はそんなに必要な存在だったのか」と改めて認識し、転職への思いを変更してしまうこともあります。また「次の人材の確保が大変」や「次の人への指導の時間が惜しい」などの理由の場合は、病院側が業務の合理化を図っているだけの話ですが、人材を確保したり教育する手間や費用を考えれば新しい人を探すより引き止めたほうが良いという判断からなのでしょう。
3.看護師が転職活動で抱える悩み例③転職してキャリア分断・給料ダウンにならないか
キャリアの分断についてもそうです。私の担当した看護師さんで「二交代は体力的に無理!」「病棟管理で高齢者中心に向き合う適性がないと思う!」という24歳の看護師さんがいました。まだ病棟経験も短かったんですが、その方は美容クリニック(自費でアンチエイジングなどを行う高須クリニックや湘南美容外科クリニックなど)に転職したいという気持ちをお持ちでした。そこであれば入院患者はいなくて日勤専従ですし、いわゆる病気の方というのもほぼいません。そこへ転職する時にこの方が悩んでいたのが「若い時は病棟のキャリアがあったほうが潰しが効く」という点なんです。やはり若いうちに病棟の経験がないと長い看護師生活では潰しが効かなくなくなるというのは事実です。この方が美容業界に進んで、もし病棟にまた戻るとなると病棟勤務を継続していた場合よりもやはり評価は下がると思います(※結果的にこの方は美容クリニックに転職しましたが・・・)。
給料面に関してもキャリアに関しても一般論はあります。給料はもちろん高いほうがいいし、手当も厚い方がいいし、キャリアメイクについても病棟管理の経験の重要性や認定看護師取得のメリットなどもあります。でも最後は自分の価値観に問いかけてみる他ありません。「給料が下がっても子供といる時間が大事!」となればそれが正解ですし、「出世はしなくても自分の時間が大事!」というのもその人の正解です。一般的にはキャリアが断たれたり給料が安くなることで悩む人もいるという話です。
4.看護師が転職活動で抱える悩み例④新天地に馴染み、新しい人間関係を築けるか
5.看護師が転職活動で抱える悩み例⑤さらなるスキルアップができるか
6.看護師が転職活動で抱える悩み例⑥通勤時間・面接対策・託児所問題etc
私の担当したシングルマザーの看護師さんで、2歳の子供と一緒に住める母子寮のある求人を探している看護師さんがいました。今まで旦那の実家(埼玉)で同居していたんですが、離婚と同時に子供を連れて出て来て、今勤めている病院は独身者を対象とした寮しかないので、子供と一緒に入ることができる寮のあるところへ転職したいと言っていました。この人の場合はそれに加えて託児所もついているところというのが条件でした。結果的には24時間託児制度がある都内の病院に一緒に病院見学に行き、借り上げ賃貸制度のある病院でしたのでそちらもサポートしました。さすがに埼玉からの引っ越しの費用面などは自費でしたが。この方の転職の悩みはとにかく「子供」でしたね。親を頼めないとなると本当に働き方が選択できなくなるのが辛いところです。母子寮+託児所と限定してしまうと病院が限られてはしまい、結果的にはマンションを借り入れてある病院となりましたが、ほぼ満足してはもらいました。ちなみに転職してみたら周りに結構シングルマザーの看護師いたようでお子さんの悩みを解決するために多くのシングルマザー看護師が集まってきているんだと思います。このように転職の悩みは十人十色様々なんですね。
看護師が転職活動を進めると「年収が下がるんではないか」「転職先でも激務が続くのではないか」「人間関係の悩みが解消されないんじゃないか」など様々な不安が先立ちます。しかし、不安や悩みがあるからと転職そのものをあきらめてしまうと今の状況を変えることはできません。何かを求めて転職するのであれば、転職の不安も受け止めた上で一歩踏み出すしかありません。
看護師の転職活動は、特に初めての転職の人などは一人での全てをこなしていくのは不安でしょう。そんな不安だらけの転職活動は一人で頑張らないでマイナビ看護師などの看護師転職エージェントで転職のプロに相談してみるというのがお勧めの方法です。大手の看護師転職エージェントはアナタの悩み・不安に寄り添いながら転職活動のベストアンサーに導いてくれる頼りになる存在です。