目次
1.看護師・准看護師の年収平均の公的なデータは?
看護師として働いていると、「自分の職場の給料は恵まれているのか」「周りの看護師はどのような働き方でどのくらいの収入をもらえているのか」というようなお給料事情は気になる人も多いでしょう。一般的には、女性が活躍している職種の中で比較した場合、看護師の月収はその他の職種より高収入であると言われています。 しかし看護師の月収は、働いている職場や働いている地域などによってかなり大きな差があるというのが実状で、その業務内容や仕事のハードさというのも大きく異なります。
看護師の平均年収<※男性編>
年齢 | 36.0(歳) |
勤続年数 | 6.9(年) |
所定内実労働時間数 | 159(時間) |
きまって支給する現金給与額 | 339,400(円) |
年間賞与その他特別給与額 | 821,400(円) |
労働者数 | 61,650(人) |
看護師の平均年収<※女性編>
年齢 | 39.6 (歳) |
勤続年数 | 8.0(年) |
所定内実労働時間数 | 160(時間) |
きまって支給する現金給与額 | 331,100(円) |
年間賞与その他特別給与額 | 797,600(円) |
労働者数 | 553,620(人) |
(出典:「平成29年賃金構造基本統計調査・ 賃金構造基本統計調査に関する統計表」)
准看護師の平均年収<※男女合算>
年齢 | 49.0(歳) |
勤続年数 | 11.6(年) |
所定内実労働時間数 | 162(時間) |
きまって支給する現金給与額 | 283,300(円) |
年間賞与その他特別給与額 | 657,200(円) |
労働者数 | 154,330(人) |
(出典:上記と同じ)
2.働く都道府県や勤務先の手当等で変わる看護師の年収
基本的な手当としては、住宅手当、夜勤手当、通勤手当、時間外勤務手当、休日勤務手当、年末年始手当などが挙げられます。その他に、家族手当や育児手当、資格手当、精勤手当、技術手当、危険業務手当、給食手当、寒冷地手当、地域手当などが挙げられます。
手当は年収アップの側面もありますが、基本的な各種手当以外の手当に挙げた、家族手当や育児手当などでは、家庭を持っていたり子どもがいて子育てをしながら働く看護師の強いサポートともなりますし、それぞれの環境に合わせた手当の支給によって安心して働くことができるということに繋がるでしょう。資格手当や精勤手当などは仕事のモチベーションを維持するのにも影響しますし、また寒冷地手当や地域手当などでは地域に合わせた手当となり生活のサポートとなります。危険業務手当などは精神科病棟などで支給されることが多いです。
3.看護師の年収アップの事例①バイトもあり!夜勤手当で稼ぐ
夜勤が大変と言われる理由として代表的なものは、①生活のリズムが整わない②体力的にきつく疲れる③責任が重い④家族の生活時間と合わない、などが挙げられます。特に結婚して子供がいる看護師の中には、子育てをしながら夜勤をすることが難しく、2,3交替のある病院への就職を諦め、日勤だけのクリニックに勤めたり、パート看護師として働いているという人もたくさんいます。
一方で「私は夜勤の方が好き!」という看護師さんがいるのも事実なんです。独身の人に多いんですが、何より手当が夜勤はつくのでそれが嬉しいという人もいます。二交替であれば夜勤の回数は日勤を除く出勤日になりますが、いききってしまえば「夜勤専従」という働き方もあります。「夜勤専従」とは、文字通り、昼間は働かず、夜勤だけを行うことを指します。「たまの夜勤でもリズムが狂って大変なのに、夜勤ばっかりするなんて冗談じゃない!」…と思う人もいるでしょうが日勤と夜勤を不規則に繰り返すよりも、夜勤だけという働き方の方が生活のリズムがつかみやすいという人もいます。以下のように大手の転職エージェントには夜勤専従で求人が検索できたりします。
お金の面で言っても、夜勤専従は、手当のいい夜勤に重点を絞って働くのですから、当然効率よく収入を得ることができます。夜勤専従看護師の給与は、勤務時間や勤務先によって違いますが、例えば二交替の1回の夜勤で安くても1万円程度は手当が出ます。給料は、「夜勤1回の報酬×回数」、または「基本給+(夜勤手当×回数)」で算出されることが多く、病院によってはさらに諸手当が加算されることもありますので高収入へ繋がります。夜勤回数は、ひと月に10回前後のところが一般的です。
4.看護師の年収アップの事例②長期のベースアップ!資格手当で稼ぐ
認定看護師とは、ある特定分野において、熟練された看護技術と知識を有し、水準の高い看護実践を通して、看護師に対する指導・相談を行う事を、日本看護協会により認められた看護師の事を言います。認定看護師には、大きく3つの役割があります。「①実践:人、家族、集団に対し水準の高い看護を実践」「②指導:看護職に対する指導」「③相談:看護職へのコンサルテーション」です。
看護協会が認定する、高度な知識と技術を持った看護師の認定制度には、もうひとつ専門看護師があります。専門看護師の役割には、認定看護師と同じように、実践、指導(教育)、相談以外に、調整、研究、倫理調整があり、さらに多くのスキルが要求されます。共に日本看護協会が認定する制度ですが、専門看護師はより高度な知識と、より長期間の修学が必要とされています。そのため、全国に1万人以上いる認定看護師に対し、専門看護師は千人以下です。
こういった資格をとることでも手当につながるので年収アップにはなりますね。
5.看護師の年収アップの事例③こちらも長期!管理職を目指す
・看護部長:その病院における看護師の最高責任者。
・副看護部長:看護部長の次のポスト。看護部長の仕事をサポート。
・看護師長:病院の各看護セクションの責任者。病棟や診療科が1つしかない所では、看護師長と看護部長の区別がないこともあります。
・看護主任:看護師長の次のポスト。看護師長の仕事をサポートし、スタッフと師長をつなぐ役割があります。管理職の中ではスタッフに最も近い位置にあり、スタッフの模範となります。
6.看護師の年収アップの事例④即効性抜群!給与が今よりも良い所へ転職
7.看護師の年収アップの事例⑤変わった稼ぎ方!離島ナースや応援ナース
数ヶ月単位という短期間で、様々な医療機関・職場、地域を回りながら看護師として働くとなると、それぞれの職場での業務内容や流れ・看護に対しての考え方を短期で習得しなければいけませんし、使用している物品・器具の使い方を把握して覚えること、また人間関係をその都度その都度築いていかなければならないことなどもあるので、高い適応力や協調性、コミュニケーション能力なども求められ、大変なことももちろんたくさんあります。ですがこのような働き方が新鮮で楽しい、やりがいも感じられる、様々な職場や地域での医療・看護を学ぶことができて勉強になるという声もあります。 応援ナース、都市圏応援ナースや離島ナースなどになる場合には、ナースパワーの登録者であること、原則3年以上の病院勤務経験者であることなどが条件です。
8.看護師の年収アップの事例⑥副業時代到来!ダブルワークで稼ぐ!
9.年収アップは看護師転職エージェントの利用を!
看護師の年収アップの方法は「夜勤など単価がいい働き方をする方法」や、長期で言えば「管理職になったり認定看護師・専門看護師を取得したりする方法」、フットワークが軽い人は「看護師不足地域に高額で短期派遣に行く方法」、即効性のある方法では「転職して年収を上げる方法」など様々な方法がある!
いきなり今の環境を大きく変えるのが難しい人は、まずは働きながら自分の給料を査定することから始めよう!マイナビ看護師などの転職エージェントに相談をすることで「今のキャリアで年収がどれくらいまで上げれるか」を的確にアドバイスしてくれます!転職エージェント未登録の人は大手エージェントに登録して情報収集をしておこう。