厚生労働省の資料によると、日本にはおよそ120万人の派遣労働者がおり、看護師(保健師・助産師含む)に限ると約6300人の労働者がいると集計がされています参考URL)。 日本全体の看護師数から考えると「派遣看護師」はまだまだ少数派と言えますが、自由な働き方を求める現代の風潮から考察すると派遣労働者は今後も増加していくことが予想されます。

そして、これから「派遣看護師」として働き方を変えていこうと考えている方はまず派遣会社をどこにしようかというところから悩んでしまうのではないでしょうか?今回の記事では数ある看護師派遣会社についてリサーチ・比較し、「アナタの希望に合ったおすすめの看護師派遣会社はどこか?」について考えていきます。おすすめ一覧も紹介しますのでご参考下さい。

1.看護師派遣会社おすすめ一覧

それではさっそくおすすめ看護師派遣会社の比較をしてみましょう。求人数や対応エリアは随時変更されていくので一つの目安ということでご参考下さい。

公開求人数単発/一般主要地域社保
看護のお仕事約3200一般北海道、宮城、関東、東海、関西、岡山、福岡完備
ベネッセMCM約400単発、一般関東、関西、東海完備
スーパーナース約6200単発、一般ほぼ全国(求人0の県も一部あり)完備
スマイルナース約5000一般北海道、宮城、関東、東海、関西、広島、福岡完備
ブレイブ約8500単発、一般全国(求人0の県も一部あり)完備
MCナースネット約1900単発、一般全国(求人0の県も一部あり)完備
ナースパワー約1000単発、一般、応援全国(求人0の県も一部あり)完備
看護ルー派遣サービス約1700単発、一般関東、関西、東海完備
ナイチンゲール約1000一般北海道、関東、関西、東海、福岡完備
看護のしるし約2600一般全国(求人0の県も一部あり)完備
トラストグロース約1300一般北海道、宮城、関東、東海、関西、広島、福岡完備
ジョブメドレー非公開一般全国(求人0の県も一部あり)完備
MRTナースバンク非公開単発首都圏、名古屋、大阪、福岡完備
パソナ   約270一般全国(求人0の県も一部あり)完備

 

上記おすすめ一覧を見てみると、看護師派遣会社の特徴がなんとなくおわかり頂けると思いますが、追加で解説いたします。

(1)求人数も大切だが自身の住んでいる地域に求人があるかが鍵! 

まだまだ一般的には派遣で働くという看護師は少数派ではあります。そのため首都圏や大阪、名古屋など人口の多い地域に求人が偏っている特徴があります。首都圏で仕事をするには、どの会社も公開求人検索でストレスなく仕事探しが出来ますが、地方で暮らす方などはなかなか派遣の仕事自体が見つけにくいという現状があります。人口の多いような政令指定都市に暮らしていない方は最低でも県庁所在地まで通勤できる方、転居できる方が派遣就労には有利です。

(2)単発で働くか一般で働くか、自身の働き方で選択する! 

看護師の派遣会社によって単発求人に強みを持っているか、一般派遣求人に強みを持っているかが違います。どのように働きたいかでおすすめ派遣会社も変わってきます。単発求人と一般派遣求人の割合を下記グラフでさらに分かりやすく提示します。

このグラフでは、右へ行くほど単発派遣求人の割合が高く、左へ行くほど一般派遣求人が多いことをあらわしています。一番左「バソナ、看護のしるし、トラストグロース、ナイチンゲール、看護のお仕事、ジョブメドレー、スマイルナース」に関しては一般派遣求人をほぼメインに紹介しており、一番右「MRTナースバンク」に関しては単発派遣求人をほぼメインに紹介をしています。

つまり、単発で働きたいなと思った時に「パソナ、看護のしるし」に登録しても思うような求人が紹介される可能性は現時点では低いです。図中真ん中右よりに記してある「スーパーナース、MCナースネット」は一般派遣求人、単発派遣求人双方紹介していますが、単発派遣に特に強みを持っており、逆に真ん中左よりに記している「看護ルー、株式会社ブレイブ、ベネッセMCM」に関しては一般派遣と単発派遣では一般派遣求人に強みを持っていることになります。どちらで働こうか決めいない方は図中真ん中あたりの会社に登録するのがおすすめかもしれません。

(3)看護師を対象にした専門の派遣会社なのか、またはその他の職種も扱っているのかをチェック! 

看護ルーや、看護のお仕事など「看護師専門求人サイト」についてはネームバリューもあり転職を考えたことのある方なら1度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。ではパソナ、トラストグロースなどはどうでしょう。こちらの派遣会社については看護師以外の業種も取り扱っています。つまり「看護師のみに力を入れているわけではない」「看護師も扱っていますよ」という会社です。つまり、派遣会社としての規模は大きいですが専門性は少ないという弱点があります。逆に強みとしては派遣会社そのものとしての規模は大きいのでエージェントの熟練度は高く、信頼性が高いとも言えます。

(4)社会保険については法律で定められているので‘週20時間以上’働く方は心配無用! 

どの会社も社会保険は完備されていることを上記グラフで表しています。この場合の完備とは働く時間数や出勤日数によって社会保険への加入が基本的に義務付けられているので、その点は安心です。 しかし、単発で月に数回しか勤務しないなど条件を満たせない方は加入できない場合がありますのでご注意下さい。

2.地域別にみる派遣求人の特徴と求人数について

上記で看護師派遣会社の一覧をおすすめということで紹介しましたが、その説明の中で東京や大阪など都会の方が派遣の求人は見つけやすいという点に言及しました。ここでは地域別の求人について少し掘り下げてみていきます。

例えば、「MCナースネット」は上記グラフ上求人数は1位ではありませんが全国的に求人が整っている傾向にあります(それでも地方では派遣求人ゼロという都道府県も見られますが・・・)。地域ごとにどんな求人があるのかMCナースネットを参考に実際に検索して見ていきましょう。まずは東京の求人からです。

MCナースネットの派遣求人の約1900件のうち東京には225件が登録されていますが、その内訳は有料老人ホーム102件、デイサービス13件と高齢者が利用する施設が多いです(総合病院やクリニックなど医療提供をしている施設での求人もあり)。企業に務める「産業看護師」や、「学校・保育園」に検索条件を絞ると意外にも保育園求人が約1割を閉める結果となっています。東京23区内の保育園では看護師の配置について努力義務として各区独自の配置基準を儲けており、保育園における看護師の需要が増えているのは地域性がみてとれます。待機児童も多く保育園新設の動きもある中で保育園看護師の需要は益々増えそうです。

次に大阪を見てみましょう。

大阪では全派遣求人195件のうち、有料老人ホーム66件とデイサービス32件が50%を占め、ついで病院が多くなっているという結果でした。このあたりは東京と差異がないです。 しかし「学校・保育園」の項目で絞ってみると、保育園ではなく看護学校での求人が多くなっています。また、企業で働く「産業看護師」などの求人は東京の3分の1程度と少ないことがわかりました。

このように看護師の派遣求人の詳細は地域によって特徴が浮き出てきます。ただ全体の傾向としては、日本全国で派遣看護師需要のある事業所は高齢者が利用する施設であるということは総じて言えそうです。

 

アナタにあったおすすめ看護師派遣会社を探すには?

上記でおすすめの看護師派遣会社ということで一覧を紹介しましたが、結局のところ福利厚生や賃金設定などについては大きな差はなく、派遣会社で差が出てくるところと言えばやはり求人数や求人の特徴、またはどんな地域に強みを持っているかというところです。 自身の働く地域や、どんな生活像を描いているのかもう一度振り返って上記の一覧の中から自分にあったところを選びましょう。

「毎日違う事業所に務めたい」、「派遣とはいえできるだけ同じところに長期に務めたい」、「派遣に切り替えるけど医療現場第一線で働きたい」、「譲れないのは土日祝の休日」 など派遣に切り替えようと思ったきっかけを再度思い起こし、そのなりたい自分に1番近づける求人に強みを持っている派遣会社に籍を置くようにするのが「おすすめ」と言えるかもしれません。 自身にあった「おすすめ」派遣会社へ籍を置き、これから始まる「派遣看護師」としての不安を最小限にして、派遣労働というメリットを充分に生かした理想の生活を手に入れましょう。