採血や注射は、いかにも「看護師の仕事!」という感じがしますが、その手技に悩んでいる看護師は意外とたくさんいます。「注射が苦手」「血管が探せず、何度も失敗してしまう」「穿刺する時、患者さんから痛いと言われる」など悩みの種類は色々ですが、いかにも看護師の仕事というイメージが強いだけに、注射や採血が上手くできないと、看護師として失格なのではないか?という幻想にとりつかれてしまうこともあります。もちろんたくさんある看護業務のひとつがたまたま苦手だというだけなのですが、それほど注射や採血の腕は、看護師にとって関心が高いことではないでしょうか。

その一方で、注射や採血が上手、または好きという看護師もいます。それは熟練の技であることもありますし、センスが備わっていることもあります。看護師の仕事は幅広いので、それぞれ得意な分野を活かした仕事がしたいもの。もしも、採血が得意、あるいは苦手ではないというのなら、採血業務を主とする仕事をしてみてはどうでしょうか。ここでは採血業務を主とする「比較的規模の大きな病院の外来患者採血室」「献血センター」などの勤務などについて紹介します。

★外来患者採血室(大きい病院など)の仕事

規模の大きな病院では、外来での採血や注射・点滴を一か所でまとめて行っており、そこでの勤務になれば採血を専門に勤務ができます。医師の指示に従って、採血や注射を行う以外に看護業務はなく、カルテ記載などのデスクワークも最小限です。勤務時間は外来診察時間に応じ、時間外勤務もほとんどなく、土日、祝日は休みなのが一般的です。病院によっては、午前中のみ勤務のところもあり、子育てをしながら短時間勤務がしたい人にとってもよい条件です。

実際に求人を調べてみると例えば一例としてエン派遣に掲載があった求人だと、新横浜にある病床数650床の病院で2名の募集が出ていて採血業務の患者数は300-400名/日、勤務時間は8:30-17:00、雇用形態は正社員で給与は25万円以上となっています。派遣やバイトも多い採血室の看護師の仕事ですがこのように正社員の求人を見つけることも可能です。

★献血センターの仕事

献血センターは、全血献血、成分献血のための採血を行います。献血センターでの看護師業務としましては、採血業務(輸血用の血液製剤として利用される血液を献血していただける方から採血する業務)と、献血をしていただける血液提供者に対するケア(回数を重ねて献血の採血に慣れていらっしゃる方もおられますが、中には緊張されている方も多くいらっしゃいます。特に献血の採血針は通常の採血の時よりも太いなどということもあり、気分が悪くなることなども考えられますので、そのようなことも想定しながらなるべく気分が悪くなる危険を回避できるようにコミュニケーションを取りながらリラックスできる環境を作るなどのケアが重要な看護師の役割りともなります)です。あとは、献血の採血を実施することで、血液検査の結果が出てくるので、重要な疾患が発見されたりなどのケースは、血液検査の結果を元に看護師が保険指導を行うこともあります。

献血センターでの採血業務の一番の特徴は、使用する針が太いということです。そのため、通常の採血よりも穿刺が難しく技術が必要になります。また、治療のために採血を余儀なくされる患者さんと違い、自ら率先し医療に協力してくれる献血者は「お客様」的な対応が求められ、よりサービス色の強い接し方が必要になると同時に、穿刺による苦痛もなるべく与えないための技術が求められます。献血センターの勤務は昼間のみで残業もほとんどありませんが、献血車で遠くまで献血に出向く場合は、通常の勤務時間より早く出勤し、帰りも遅くなることがあります。

人間ドックや健診の仕事

人間ドックや健診での看護師は、身体測定、血圧測定、視力検査、データ管理など、採血だけが仕事ではありませんが、求人票の条件欄に「採血経験必須」と書かれていることも多く、採血技術の重要性がうかがえます。実際に人間ドックにいったことのある方はわかると思いますが採血をやっている看護師はずっと採血業務という感じです。1つの検査項目をずっとこなすのが人間ドックの看護師には多いです。なので人間ドックや健診での看護師業務で場合によっては「1日ずっと採血だった」ということもあるということです。

病棟での早朝採血業務

これはやや特殊な勤務ですが、病棟では、入院患者さんの採血を早朝にまとめて行うことがよくあり、深夜勤務の看護師の仕事となっていますが、早朝は業務が重なることも多く、少ない人手で採血を行うのが難しいこともあります。そこで、採血専門の早朝勤務のバイトがあります。短時間ですが、時給がよく効率的に収入を得ることができる他、そのまま午前中に外来での採血を手伝うという働き方もあります。

採血看護師の仕事の探し方は?転職を成功させるポイント

採血が主な仕事がしたい場合は、病院の外来検査室または献血センターの仕事を探すのがやはり近道です。外来の検査室は、外来勤務の中の一つの部署になるので、他の外来診療科の仕事をしなくてはいけないこともありますし、検査室専属で働くことができる場合もあるので、きちんと確認するようにしましょう。採血を主としたの仕事の求人のほとんどは、日勤のみで残業もないので人気が高い傾向にあります。さらに求人そのものが少ないため、一つの求人に看護師の応募が多数集まり、競争率も高くなることが多いようです。ですから、このような仕事を探すには、できるだけ多くの求人情報をできるだけ早く集めることが大切です。そのために利用すると便利なのが、マイナビ看護師に代表されるような看護師専門の転職支援サイトです。一般的な病院や診療所勤務の看護師の求人は、新聞広告やハローワーク、総合転職情報誌でも数多く見つけることができますが、専門性を活かしたい場合や、勤務時間や給与などの条件がある場合は、その仕事に特化した転職支援サービスを利用するのが、最も情報量が多く、選択肢も広がります。