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泌尿器科は総合病院の場合、「腎・泌尿器科」として標榜されていることが多くなります。診療科の特徴からか、はじめから積極的にこの科で働きたいと考える人は少数派という印象がありますが、実際に配属されてい働いてみると、大きなやりがいを感じられると答える看護師さんがたくさんいます。今回は大学病院の腎・泌尿器科病棟で働くA.Hさん(26歳女性看護師)の転職体験談をご紹介します。

キャリ姉
まずは転職のきっかけや経緯について教えてください。
A.Hさん
看護学校卒業後、300床くらいの民間病院の内科病棟で勤務していました。その病院を選んだ理由は、実家から近かったということだけ。今から振り返ってみても、もうちょっとよく考えればよかったと思いますが。アットホームな雰囲気で、働いている人の半分以上が既婚者という環境でした。プリセプターも8年目のベテランで、頼りがいがありました。でも大学病院や市民病院に就職した人の話を聞いて、自分は随分ぬるい環境で甘えていると気がつきました。まだ20代なのに、本当にこのままでいいのか…。仕事に慣れて来るほどにこんな悩みを抱えるようになりました。そこで転職支援サイトに登録して、もっと勉強出来る職場に転職したいと伝えました。 
キャリ姉
大きな病院でキャリアアップしたいというのが目標だったんですね。内科から腎・泌尿器科の看護師へ転職してみてやりがいなどはどうでしょうか?
A.Hさん
実は、腎・泌尿器科は配属先として希望していませんでした。内科系の病棟2つと消化器外科病棟を希望していたのに、どうして腎・泌尿器科なんだろうって思いましたね。実習でも行ったことがないし、正直抵抗がありました。でも実際に働いて見ると、この科では急性期・慢性期・周手術期~ターミナル期まで、様々な段階にいる患者さんの看護に関わることが出来ると気がつきました。もともといた病院でもターミナルの患者さんはいましたが、痛みのケアや精神的なケアをチームで行うという意識が低く、看護師は先生のいいなりという感じでした。でもやはり大学病院の腎・泌尿器科病棟なので、緩和ケアチームのメンバーが常に出入りしています。勉強不足の私でしたが、頑張っていろいろ質問したりしているとたくさんのことを教えてもらえます。これまで透析が必要な方は透析室まで送っていって「じゃあ後はよろしく」っていう感覚の私でしたが、勉強会が盛んに行われているので、患者さんに質問されたことにも答えられるようになりました。 
キャリ姉
最初は希望してなかったけど結果的にメリットも多く享受できているんですね。転職してきて変わった事は何ですか?
A.Hさん
これは腎・泌尿器科だからというよりは大学病院だからという感じですが「以前の病院にいた頃よりも忙しくなった」と思います。今はまだまだ修行中の身なので、仕方がないですね。あと医療用麻薬の使い方やターミナルケアの知識が増えましたかね。泌尿器科では術後の方も多く入院しているので、術後管理の経験も出来ますし、とにかく、看護師として確実にステップアップしているのが実感できます。あと大学病院なので、他科の患者さんが入院してくることもよくあるんですが、そういう場面をチャンスとして捉えて、少ない症例でも自分の経験になると信じて看護しています。
キャリ姉
様々な変化を実感されているんですね。なにか転職して驚いたこととかありますか?
A.Hさん
腎・泌尿器科という診療科では男性不妊症も取り扱っています。無精子症やED等の悩みで受診されている方が多くてショックを受けました。病棟勤務ですが外来に応援に行くこともあるので、患者さんの羞恥心を少しでも軽減できるような関わりが必要と痛感しています。
キャリ姉
大学病院の腎・泌尿器科病棟の職場環境についても聞かせて下さい。
A.Hさん
以前は30代から50代の看護師が多かったんですが、今は20代が中心になりました。活気があって、みんな仕事中心に生活している感じですね。私は病院借り上げのマンションで、はじめての1人暮らしを始めました。友達と夜に遊びに行ったり出来るので、実家にいた時よりも開放的な感じがします。病院がある場所はアクセス良好なので、実家にもすぐに帰れますし、毎日の買い物や気分転換もしやすい環境で気に入っています。もちろん勉強も頑張っていますよ。職員は大学の図書館をいつでも利用できるので、勉強会の資料作りの時には助かっています。また専門看護師や認定看護師を目指す人が多い環境なので、刺激があります。当院のがん専門看護師も、腎・泌尿器科病棟出身の先輩なんですよ。もちろんお金の面でも、お給料もボーナスも増えて満足しています。
キャリ姉
A.Hさんの転職は大成功だったようですね。看護師が転職でキャリアアップできる好例かと思います。
A.Hさん
はい。はじめにお話しした通り、私は腎・泌尿器科での仕事を探そうと思ったわけではなく、大学病院での仕事を探していたんです。そしてたまたま配属されたのが腎・泌尿器科でした。偶然配属された診療科でしたが、今では腎・泌尿器科でよかったと思っているし、これからいろんなことを経験したいと思っている方にはお勧めの診療科だと思います。最近はネットから登録出来る転職支援サイトがたくさんあるので、皆さんもぜひ活用してみてください。