採血看護師だけで生計を立てたい！採血専門看護師の職場紹介など

規模の大きな病院では、外来での採血や注射・点滴を一か所でまとめて行っており、そこでの勤務になれば採血を専門に勤務ができます。医師の指示に従って、採血や注射を行う以外に看護業務はなく、カルテ記載などのデスクワークも最小限です。勤務時間は外来診察時間に応じ、時間外勤務もほとんどなく、土日、祝日は休みなのが一般的です。病院によっては、午前中のみ勤務のところもあり、子育てをしながら短時間勤務がしたい人にとってもよい条件です。

実際に求人を調べてみると例えば一例としてエン派遣に掲載があった求人だと、新横浜にある病床数650床の病院で2名の募集が出ていて採血業務の患者数は300-400名/日、勤務時間は8:30-17:00、雇用形態は正社員で給与は25万円以上となっています。派遣やバイトも多い採血室の看護師の仕事ですがこのように正社員の求人を見つけることも可能です。

献血センターは、全血献血、成分献血のための採血を行います。献血センターでの看護師業務としましては、採血業務(輸血用の血液製剤として利用される血液を献血していただける方から採血する業務)と、献血をしていただける血液提供者に対するケア(回数を重ねて献血の採血に慣れていらっしゃる方もおられますが、中には緊張されている方も多くいらっしゃいます。特に献血の採血針は通常の採血の時よりも太いなどということもあり、気分が悪くなることなども考えられますので、そのようなことも想定しながらなるべく気分が悪くなる危険を回避できるようにコミュニケーションを取りながらリラックスできる環境を作るなどのケアが重要な看護師の役割りともなります)です。あとは、献血の採血を実施することで、血液検査の結果が出てくるので、重要な疾患が発見されたりなどのケースは、血液検査の結果を元に看護師が保険指導を行うこともあります。

献血センターでの採血業務の一番の特徴は、使用する針が太いということです。そのため、通常の採血よりも穿刺が難しく技術が必要になります。また、治療のために採血を余儀なくされる患者さんと違い、自ら率先し医療に協力してくれる献血者は「お客様」的な対応が求められ、よりサービス色の強い接し方が必要になると同時に、穿刺による苦痛もなるべく与えないための技術が求められます。献血センターの勤務は昼間のみで残業もほとんどありませんが、献血車で遠くまで献血に出向く場合は、通常の勤務時間より早く出勤し、帰りも遅くなることがあります。

人間ドックや健診での看護師は、身体測定、血圧測定、視力検査、データ管理など、採血だけが仕事ではありませんが、求人票の条件欄に「採血経験必須」と書かれていることも多く、採血技術の重要性がうかがえます。実際に人間ドックにいったことのある方はわかると思いますが採血をやっている看護師はずっと採血業務という感じです。1つの検査項目をずっとこなすのが人間ドックの看護師には多いです。なので人間ドックや健診での看護師業務で場合によっては「1日ずっと採血だった」ということもあるということです。

これはやや特殊な勤務ですが、病棟では、入院患者さんの採血を早朝にまとめて行うことがよくあり、深夜勤務の看護師の仕事となっていますが、早朝は業務が重なることも多く、少ない人手で採血を行うのが難しいこともあります。そこで、採血専門の早朝勤務のバイトがあります。短時間ですが、時給がよく効率的に収入を得ることができる他、そのまま午前中に外来での採血を手伝うという働き方もあります。

1. 規則的な勤務時間とライフワークバランスの向上

• メリット：
  採血に特化した職場は、夜勤がない場合が多く、特にクリニックや健診センター、献血ルームでは日勤のみの勤務が一般的です。これは、家族やプライベートとの両立を図りやすく、ワークライフバランスを保ちたい看護師にとって大きな魅力です。特に、育児中や家庭の事情でフルタイム勤務が難しい人にとっては、パートタイムや時短勤務も選択肢となります。
• 具体例：
  健診センターでは、平日の日中のみの勤務が多く、定時退社が可能なため、仕事と家庭をバランスよく両立させることができます。また、定期的にスケジュールが組まれているため、突発的な業務に追われることも少ないです。

2. 肉体的負担が少ない

• メリット：
  採血業務は、一般の病棟勤務と比べて体力的な負担が少ないです。夜勤や重症患者の対応がないため、体力的なストレスが軽減され、特に長時間の立ち仕事や緊急対応が苦手な看護師に適しています。看護業務でよく見られる「高負荷業務」から解放されるため、身体を労わりながら長く働き続けられる職場といえます。
• 具体例：
  献血ルームや健診センターでの採血業務では、重症患者の対応や緊急手術に携わることはなく、患者の採血に専念できるため、精神的・肉体的な負担が軽減されます。特に、病棟勤務に疲れた看護師にとっては、負担の少ない職場です。

3. 技術を専門的に磨ける

• メリット：
  採血専門の看護師として働くことで、採血技術を特化して磨くことができます。特に、健診センターや献血ルームでは、1日に何十人もの患者や献血者の採血を行うため、迅速かつ正確な技術が求められます。頻繁に採血を行うことで、血管が細い患者や、採血が困難なケースにも対応できるようになり、スキルが向上します。
• 具体例：
  健診センターで1日に数十人の採血を行うことで、採血技術が効率的に磨かれ、難しいケースでも対応できるようになります。これにより、技術力が評価され、職場での信頼が高まり、さらなるキャリアアップの機会にもつながります。

4. ストレスが比較的少ない職場環境

• メリット：
  採血のみの業務では、急変する患者対応や医師との緊密なやりとりが少なく、他の病棟やクリニック勤務に比べて職場のストレスが少ない傾向があります。通常、採血専門の看護師は、ルーチンワークが中心であり、急患や緊急対応を必要としない職場で働くことが多いため、精神的な負担も軽減されます。
• 具体例：
  献血ルームでは、献血者とのコミュニケーションを楽しみながら、一定のペースで採血を進められるため、忙しさはあっても急激なストレスは発生しにくいです。また、緊急対応がほとんどないため、心の余裕を持ちながら業務に取り組めます。

5. 柔軟な働き方ができる

• メリット：
  採血業務は、パートやアルバイトの求人が多く、フルタイム勤務だけでなく、自分のライフスタイルに合わせた柔軟な働き方ができます。特に、育児中の看護師や副業として看護師業務を続けたい人にとっては、週数回の勤務や短時間勤務を選択できるため、自由度が高い仕事です。
• 具体例：
  献血ルームや健診センターでのパート勤務では、1日3～4時間程度の短時間勤務や、週2～3日の勤務が可能です。これにより、家庭の事情や自身のライフスタイルに合わせたスケジュール調整がしやすく、仕事とプライベートの両立が実現します。

1. キャリアの幅が限定される可能性がある

• デメリット：
  採血のみの業務に特化すると、他の看護スキルや経験が積みにくく、キャリアパスが限定される可能性があります。特に、採血業務が中心となる職場では、病棟やクリニックで求められる幅広い看護業務を経験する機会が少ないため、将来的に他の看護分野に転職しにくくなる可能性があります。
• 具体例：
  採血専門の健診センターで長期間働いた後、再び病棟看護師に戻りたいと考えても、最新の看護技術や知識が不足していると感じることがあるかもしれません。また、臨床経験の不足が原因で、キャリアの選択肢が狭くなる可能性があります。

2. 単調な業務によるモチベーションの低下

• デメリット：
  採血専門看護師の仕事は、同じ作業を繰り返すルーチンワークが多くなります。そのため、採血技術の向上が大切な一方で、単調な業務に対するモチベーションの低下を感じることがあります。特に、患者とのコミュニケーションが少ない職場では、仕事に対するやりがいを見失うことがあるかもしれません。
• 具体例：
  健診センターや献血ルームでは、1日に何十人もの採血を繰り返すため、単調さを感じやすく、モチベーションを維持するのが難しいことがあります。患者ケアやチーム医療に携わりたい看護師にとっては、物足りなさを感じる可能性があります。

3. 専門スキルに依存するためのリスク

• デメリット：
  採血専門の看護師は、その技術に強く依存するため、万が一、採血業務が減少した場合や、病院の自動化が進んだ場合、業務量の減少や職場の存続に影響を受けるリスクがあります。また、他の看護スキルを磨く機会が少ないため、スキルの偏りが将来的な不安材料になることもあります。
• 具体例：
  例えば、採血業務の自動化が進んだ場合、健診センターやクリニックでの採血看護師の需要が減少するリスクがあります。また、技術の進歩により、機械が採血業務を代替するようになると、看護師の職域が狭まる可能性もあります。

1. 採血専門看護師の給与相場

1.1 フルタイム勤務の給与相場

採血専門のフルタイム勤務では、主に健診センター、病院の外来部門、献血ルームなどで働くことが多く、給与は職場の規模や地域によって異なります。

• 月給の相場： フルタイム勤務の場合、月給は約25万円～35万円程度が相場です。病院勤務や健診センター勤務でのフルタイムポジションでは、採血だけに特化していても、ボーナスや福利厚生が充実していることが多く、総合的な収入が期待できます。
• 年収の相場： 年収は、ボーナスが支給される場合を含めて、約350万円～500万円程度が一般的です。採血専門職で管理職に昇進した場合は、これより高い年収も期待できます。

1.2 パート・アルバイト勤務の給与相場

採血専門のパートやアルバイト勤務は、特に健診センターやクリニックで多く見られます。短時間勤務が可能で、育児中や他の仕事との両立がしやすいため、人気があります。

• 時給の相場： 採血業務に特化したパート・アルバイトの時給は、1,500円～2,000円程度が相場です。地域や施設によって差がありますが、時給の高い都心部では2,500円以上の求人も見られます。短時間勤務であっても、時給が高いため、1日に数時間でも効率よく稼ぐことが可能です。
• 月収の例： 週3日、1日4時間の勤務で時給1,800円の場合、月収は約8万円～9万円となります。フルタイムでの勤務が難しい場合でも、パート勤務をうまく組み合わせることで、家庭との両立が可能です。

2. 職場別の待遇と給与例

2.1 健診センターでの勤務

健診センターは、採血専門の看護師の代表的な職場です。定期健診や企業健診が多いため、業務は比較的安定しており、夜勤がない日勤業務が一般的です。

• 給与例： フルタイムの看護師で、月給25万円～30万円程度。パートの場合、時給1,500円～2,000円程度が一般的です。
• 待遇： 健診センターでは、ボーナスや社会保険完備の待遇が多く、交通費支給や退職金制度がある場合もあります。また、産休・育休などの福利厚生が整っている職場が多いため、長期的に働きやすい環境です。

2.2 献血ルームでの勤務

献血ルームも、採血専門の看護師が多く働く職場のひとつです。ここでは、献血者からの採血を行うため、業務内容はシンプルでありながらも、コミュニケーション力が求められます。

• 給与例： フルタイムでの勤務の場合、月給20万円～28万円程度が一般的です。パートタイムでは、時給1,400円～1,800円程度が相場です。
• 待遇： 献血ルームでは、特に福利厚生が充実している場合が多く、社員割引や特典、ボーナスが支給されるケースもあります。また、夜勤がないため、規則正しい勤務ができ、安定した収入を得ることが可能です。

2.3 病院の外来・検査部門での勤務

病院の外来部門や検査部門でも採血専門の看護師が必要とされます。外来では、多くの患者に対して迅速に採血を行うことが求められ、病院勤務らしい待遇が得られる場合が多いです。

• 給与例： フルタイムの看護師で月給25万円～35万円が相場で、ボーナスも含めると年収は400万円～500万円程度になることがあります。
• 待遇： 病院勤務の場合、病院特有の福利厚生（住宅手当や医療費補助など）が適用されることが多く、安定した収入を得やすい環境です。さらに、看護師としてのキャリアアップ支援がある場合もあり、将来的なキャリアパスを考慮しながら働くことができます。

3. ボーナスや福利厚生

採血専門の看護師が働く職場では、ボーナスや福利厚生の充実度が職場によって大きく異なります。特に、健診センターや病院でのフルタイム勤務では、ボーナスが支給されることが一般的です。

• ボーナス：
  フルタイムで働く場合、夏季・冬季にボーナスが支給され、年間2～4か月分の給与が支払われることが一般的です。健診センターや病院での勤務では、職場の業績に応じてボーナス額が変動する場合もあります。
• 福利厚生：
  健診センターや病院では、交通費の全額支給、社会保険の完備、産休・育休制度、退職金制度などが充実しています。特に、長期的に働くための制度が整っている職場が多いため、安定して働き続けることが可能です。

4. 採血専門看護師の収入を左右する要因

採血専門看護師の収入は、以下の要因によって大きく左右されます。

• 地域差：
  都心部（東京、名古屋、大阪など）では、時給や月給が高い傾向にあり、特にパートタイムの求人でも時給2,000円を超えることがあります。一方、地方ではやや低めの時給が設定されることが多いです。
• 職場の規模と種類：
  大規模な健診センターや病院では、安定したボーナス支給や待遇が期待できる一方、小規模なクリニックでは、時給や待遇がやや低くなる傾向があります。
• 経験とスキル：
  採血のスキルや経験が豊富な看護師は、高い技術が求められる職場でより高い給与を得られる可能性があります。特に、採血技術が優れている看護師は、難しいケースにも対応できるため、職場からの評価が高くなることが多いです。

Q1. 採血専門の仕事でも看護師資格は必要ですか？

A1. はい、採血専門の仕事でも看護師資格は必須です。採血は医療行為の一環であり、看護師資格を持つ者が行うことが法律で定められています。そのため、採血専門職として働くためには、正看護師や准看護師の資格が必要です。

Q2. 採血だけの仕事は病棟勤務に比べて簡単ですか？

A2. 採血は技術的に専門性が高く、特に採血が難しい患者や献血者に対応するには高度なスキルが求められます。経験が浅い看護師にとっては、採血が難しいケースに対応するための技術を習得するまで時間がかかることがあります。一方、病棟勤務と比べると、夜勤や緊急対応がないため、精神的・肉体的な負担は少ない傾向があります。

Q3. 採血専門の仕事はどのような職場で見つけられますか？

A3. 採血専門の看護師は、以下のような職場で見つけることができます。

• 健診センター：企業や自治体の健診を行う施設での採血業務
• 献血ルーム：日本赤十字社が運営する献血ルームでの採血業務
• 病院の外来や検査部門：外来患者や検査対象者の採血を担当する部署
• クリニック：採血が必要な検査を行う内科や循環器科などのクリニック

Q4. 採血専門の看護師は夜勤がありますか？

A4. 通常、採血専門の看護師は夜勤がありません。健診センターや献血ルームは日中の業務が中心で、採血業務が行われるのは通常、診療時間内です。夜勤や不規則な勤務を避けたい看護師にとって、採血専門の仕事は安定した働き方ができる職場といえます。

Q5. 採血業務は技術的に難しいですか？

A5. 採血は基本的な看護技術の一つですが、技術的に難しいケースもあります。特に、血管が細い患者や、採血に不安を感じる患者の対応には、経験や熟練した技術が必要です。しかし、日々多くの採血を行うことで、技術力は確実に向上します。練習と経験を積むことで、効率的で安全な採血が可能になります。

Q6. 採血専門の仕事でもキャリアアップは可能ですか？

A6. 採血専門の仕事でもキャリアアップの可能性はあります。例えば、採血チームのリーダーや管理職、健診センターの運営やマネジメントに携わるポジションに進むことができます。また、採血技術を新人看護師に教えるトレーナーとしてのキャリアも考えられます。長年の経験を積むことで、採血技術に加えて他の管理スキルも身につけることができます。

Q7. 採血専門の看護師として働くことで、他の看護スキルが低下することはありますか？

A7. 採血専門に従事することで、他の看護技術に触れる機会が減るため、スキルの偏りが生じる可能性はあります。特に、病棟勤務や患者ケアに比べて直接的なケアスキルが必要とされる機会が少ないため、技術の維持が難しくなることがあります。採血に特化したキャリアを選ぶ際は、この点を考慮することが重要です。

Q8. 採血専門の看護師の仕事でよくあるストレスは何ですか？

A8. 採血専門の仕事でよくあるストレスには、次のようなものがあります。

• 単調な業務：同じ作業を繰り返すことが多いため、ルーチンワークに対する飽きやモチベーションの低下を感じることがあります。
• 難しいケースへの対応：採血が難しい患者（血管が細い、採血に不安があるなど）に対する技術的なプレッシャーがかかることもあります。
• 受診者対応：受診者が採血に不安や緊張を感じることがあり、それに対応するコミュニケーションが求められます。

Q9. パートやアルバイトでも採血専門の仕事は見つかりますか？

A9. はい、パートやアルバイトでの採血専門の求人は多くあります。特に、健診センターや献血ルームでは、短時間勤務のパートやスポットでのアルバイト求人が豊富です。育児や家庭との両立を図りたい看護師や、副業として働きたい人にとって、柔軟な働き方が可能な選択肢です。

Q10. 採血が苦手な患者にどう対応すれば良いですか？

A10. 採血が苦手な患者には、落ち着いた対応と的確な説明が重要です。リラックスさせるために、笑顔で話しかけたり、深呼吸を促すなど、患者が安心できるように対応します。また、痛みを最小限に抑えるための技術や、痛みを感じにくい針の選び方など、細かな配慮が必要です。適切なコミュニケーションと技術によって、患者の不安を軽減できます。

採血が主な仕事がしたい場合は、病院の外来検査室または献血センターの仕事を探すのがやはり近道です。外来の検査室は、外来勤務の中の一つの部署になるので、他の外来診療科の仕事をしなくてはいけないこともありますし、検査室専属で働くことができる場合もあるので、きちんと確認するようにしましょう。採血を主としたの仕事の求人のほとんどは、日勤のみで残業もないので人気が高い傾向にあります。さらに求人そのものが少ないため、一つの求人に看護師の応募が多数集まり、競争率も高くなることが多いようです。ですから、このような仕事を探すには、できるだけ多くの求人情報をできるだけ早く集めることが大切です。そのために利用すると便利なのが、マイナビ看護師に代表されるような看護師専門の転職支援サイトです。一般的な病院や診療所勤務の看護師の求人は、新聞広告やハローワーク、総合転職情報誌でも数多く見つけることができますが、専門性を活かしたい場合や、勤務時間や給与などの条件がある場合は、その仕事に特化した転職支援サービスを利用するのが、最も情報量が多く、選択肢も広がります。