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看護師を志したきっかけを覚えていますか?「被災地での救護活動をする看護師をニュースで見た時」「医療ドラマに感銘を受けた時」、様々あると思います。しかし、一般の病院に勤務してしまうと、日々不変的な業務に追われてマンネリ化した毎日を過ごしている方も少なくないと思います。そこで今回はテレビなどでも時に特集され、被災地で被災者のために活躍する「災害支援ナース」について注目してみたいと思います。災害支援ナースの概要や災害支援ナースになる方法、給料や仕事内容まで幅広く触れていきます。

1.災害支援ナースとは?概要を紹介

災害支援ナースとはどうゆうものか、まず簡単に説明します。災害支援ナースというのは日常的に災害支援者として働くのではなく、「災害が発生した際に派遣される」看護師のことです。被災地へ派遣されるとその土地の被災者の方々へ看護・医療・保健を提供できるように活動します。日本では、平成21年の看護養成カリキュラムの改定により「災害看護分野」も履修科目に加わりました。また、東日本大震災にて被災地における看護ケアの必要性が再確認されました。

災害支援ナースの統括は日本看護協会が行っている制度で、お住まいの都道府県看護協会と締結されています。日本看護協会の公式ホームページによると現在日本には約7000人の災害支援ナースが存在しています(参考URL)。これは東日本大震災を経て人数が増加した経緯も含まれています。在籍は各々が普段勤めている病院での職員となります。つまり、都道府県看護協会の規定に沿って登録し、看護職能団体の一員になるということです。

ちなみに災害支援ナースに登録した看護師は日本看護協会災害時支援ネットワークというところに共有されています。災害が発生すると被災地の看護協会から「日本看護協会」に災害状況の報告が上がります。その報告をもとに各都道府県看護協会に派遣の依頼・通達が届きます。各都道府県は災害支援ナースが所属している施設や病院などに派遣要請をし、災害支援ナースの派遣人数や日程などが決定されます。その流れやネットワークがあってようやく派遣・活動となっています。つまり、災害発生から派遣要請まで災害支援ナースのみなさんは待機するようなかたちになります。「災害支援ナースとは」という点、ご理解いただけたでしょうか?

2.災害支援ナースになるには?

引き続き「災害支援ナースになるには」ということで解説します。まず、自分が災害支援ナースに登録する要件を満たしているのかどうかを確認しておきましょう。下記、日本看護協会公式ホームページより引用です。実務経験などの「必ず必要な条件」と災害看護研修への参加などの「望ましい条件」があります。

必須条件を詳しく掘り下げていきましょう。看護協会の会員である必要がある点、実務経験が必要である点、所属長の承諾が必要な点の3つで言えば、2つ目の「実務経験5年以上」でクリアできない若手看護師がもしかしたらいるかもしれません。また上から4つ目に関しては開催日程を確認し、郵送で郵送で送り、地域看護協会指示に従い受講してください。例えば東京都であればこのような研修概要になります。これらは満たしていないことが一つでもある場合、残念ながら災害支援ナースになることができず登録できませんのでご注意ください。

次に「望ましい条件」について、1つ目・3つ目に関しては各都道府県日本看護協会のホームページを参考に開催日が確認できます。2つ目に関しては日本看護協会の賠償責任保険制度に入ると、自動的に災害看護支援活動も補償対象に含まれていますのでご心配はいりません。

研修会の公的開催について(東京都の場合)

それでは東京都の場合を例にとって養成コースの研修会が開催されている情報を確認してみましょう。日程が東京都看護協会のホームページに明記されていますので、参加できるようにスケジュールを調整しましょう。研修が受講できたら登録申請を行います。

紹介したのは東京都の場合ですが各都道府県でも登録の流れに関しては大差なく同じような流れになっています。日程や場所については都道府県により違いますので、お住まいの地域の公式ホームページを必ず確認してください。

3.災害専門看護師と災害支援ナースとDMATの違い

日本には、災害専門看護看護師という専門看護師の資格が存在します。災害専門看護師は、災害時マニュアルを作成したり、被災地の医療者への教育・指示を業務内容に活動します。災害医療に力を入れている日赤系病院などでは特に活躍の幅が広げられそうです。しかしその道のりは非常に長く、「臨床経験5年間+大学院卒業+専門看護師の養成講習」が必要です。災害支援ナースは臨床経験5年という必須条件がありますが、災害専門看護師より比較的挑戦しやすい条件で募集がかけられています。

また、日本には災害派遣医療チーム、通称「DMAT」というものが存在しますが、これに参加して被災地に行くには「災害拠点病院勤務+医療従事者+必要な研修に合格」という条件でがあります。大きな違いとしてDMATは災害から48時間以内にいつでも出動できる体制に整えておかなければいけないのに対して、日本災害支援ナースは災害発生から3日後〜1ヶ月以内というわけで派遣の打診があって派遣できるかどうか検討するという点です。日本災害支援ナースの活動期間は原則として移動日を含めた3泊4日と決められています。同じように災害に関する資格や制度ですがやはりチャレンジしやすいのは「災害支援ナース」と言えるでしょう。

災害支援ナースはどんな人が向いている?

災害専門看護師・災害支援ナース・DMATなど類似の仕事があるわけですが、「災害支援ナース」の適性に関して言えば、一般的な看護業務がこなせる方であれば、特別難しい看護ケアがあるわけではありませんので現地で活動することは可能です。しかし、災害支援ナースでは被災地活動になりますので、ショッキングな現場を目の当たりにする可能性もあります。被災された方々は心に深い傷を負っていますので、メンタルケアも欠かせません。災害支援ナースとしてどんな現場でもショックダウンしてしまわずに仕事をこなせる看護師、判断力のある看護師などに向いている環境と言えそうです。

 

災害支援ナースとお金の話。給料面など

「災害支援ナースはボランティアなのか?」「手当は出ないのか?」などお金の質問もあるでしょう。まず、扱いに関してですが基本的に所属している病院(クリニックなども含む)の休暇を利用して被災地に向かうことになるようです。給与としては看護協会から「日当」が支給されるようですので給与の保証に関しては心配はいりません。しかし、「災害支援ナース」に登録していることが直接的な給与アップ・資格手当・評価アップにつながるかというと、そうではないこともありますので注意は必要です。

 

災害支援ナースで活躍したい方へ

災害支援ナースの派遣は所属病院を休暇扱いになりますので、その時の病棟の状況などによっては所属長から「派遣の許可」が降りない場合があります。ですので、どうしても災害支援ナースで活躍したいという人は災害支援ナースの活躍実績のある病院へ登録を機に転職するという方も珍しくないようです。そういう方は特に災害看護や災害医療に力を入れいる病院や実績のある病院への転職がおすすめです。マイナビ看護師などを利用しましょう。

日本は地形の関係により昔から「地震が多い国」として認識されてきました。しかし、地震が起きた直後に被災地に向かう人員や知識がまだまだ充分ではない現状があります。災害看護の中でも比較的に挑戦しやすい「災害支援ナース」へ登録し、ぜひ被災地で活躍してみてください。この記事を通して「災害支援ナースとはなにか?」「災害支援ナースになるにはどうすればいいか?」を、少しでもご理解頂ければ幸いです。