オープニングスタッフ看護師

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1.看護師がオープニングスタッフとして転職するメリットは?

クリニックや介護施設の看護師求人で見かける「オープニングスタッフ募集」の文字。「既存の施設へ転職するより働きやすいのでは?」と考える看護師も多く、確かにオープニングスタッフは、既存の施設にはない魅力があります。とはいえ、新規オープンの施設だからこそのデメリットも見逃せません。「新しい施設で新しいことにチャレンジできる!」といった良いイメージだけにとらわれず、デメリットにも目を向けて、自身に適性があるか否かを見極めましょう。

看護師転職相談L香

転職相談L香
私は今年40歳の病棟勤務の看護師です。最近は年齢的にも夜勤など不規則な勤務が辛くなってきて、クリニックに転職したいと考えているのですが、規模が小さい施設だと結束が固くて溶け込むのが大変そうです。オープニングスタッフは働きやすいと聞きますがどうでしょうか?
キャリ姉
確かにクリニックは病院に比べて人数も少なくなりますし、人間関係は気になるところですよね。チームワークの良いクリニックはすでに人間関係が出来上がっている印象もありますし、中途採用のスタッフは気後れするという人もいます。一方でオープニングスタッフは開院前からの雇用になりますから、クリニックも人間関係も一から作り上げていくことになります。どちらかいいかと言えば個々の看護師さんの順応性もありますので「ケースバイケース」としか言えないですが、「オープニングスタッフ」勤務ならではのメリット・デメリットはあるのは事実ですね。
転職相談L香
何事も一長一短ですよね。まずは看護師がクリニックのオープニングスタッフとして勤務するメリットから教えて下さい。

 

<※看護師がオープニングスタッフとして転職するメリット>
○スタッフの経験年数に差がないので、上下関係の煩わしさがない
○同じ目標に向かっているため、チームワークが良くなる
○クリニックのルールを自分たちで作っていける
○きれいな施設で働ける
○好条件の求人が見つかりやすい
○雇用条件を交渉しやすい

 

キャリ姉
上記にメリットまとめてみました。オープニングスタッフは、全員がそのクリニックにおいては新人です。年齢や経験によってリーダー的な存在になる人は出てきますが、基本的には「同期」ですから極端な上下関係が生まれることはないでしょう。年齢が違っても、一緒にクリニックを立ち上げる仲間として団結するため、チームワークも良くなります。クリニック内のルールや業務のマニュアルなども自分たちで作り上げていきますから、無事にオープンを迎えた時の達成感はひとしおでしょう。新規オープンのクリニックですから、施設がきれいで気持ちよく働くことができるのは言うまでもありません。

他のメリットとしては「好条件の求人が見つかりやすい」というのはあると思います。規模の小さなクリニックにとって看護師は要となる職種ですから、院長先生も「良い看護師を雇用したい」と望んでいます。そのためオープニングスタッフ募集では好条件の求人を見つけやすくなっています。

転職相談L香
急ぎで人を集めているんでしょうし、好条件の求人を見つけやすいのはいいですね。私は長いこと外科系病棟や手術室に勤務してきましたので、縫合の準備や介助にも慣れています。外科系の新設のクリニックを探してみようかな・・・。
キャリ姉
ご自身の得意分野から求人を探すのも良い方法ですね。オープン日が決定しているクリニックにとってスタッフをそろえることは最低限必要なことなので、求められている知識や技術が伴っていればより採用されやすいです。例えば、消化器内科専門のクリニックで内視鏡検査を行うところであれば内視鏡の取り扱いに慣れていて介助経験豊富な看護師、小児専門のクリニックならば小児科病棟・外来の経験者や、出産経験があって子供の扱いに慣れている看護師などは採用されやすいと考えられます。

また、既存のクリニックでは規定の雇用条件があって交渉は難しいものですが、新規オープンのクリニックであれば、勤務時間や給与、福利厚生や待遇など、条件面も交渉の余地があります。これは院長側も採用活動が初めてというのもありますし、上記で説明した通りなるべく優秀な看護師さんを採用したいというのも背景にあります。

転職相談L香
転職は大きな人生の選択ですから、自分のの要望はしっかり伝えた方がいいですね。働き始めてから不満が募るようでは、せっかくの転職が台無しですもんね。無茶な要求をするつもりはありませんが、やっぱり賞与や福利厚生については気になりますし、早い段階で相談するのが良いのですね!

オープニングスタッフ看護師のメリット

 

2.看護師がオープニングスタッフとして転職するデメリットは?

キャリ姉
上記の解説で、良いイメージだけ持たれてしまったかもしれませんが、看護師がクリニックのオープニングスタッフになるにはデメリットもあるのでお伝えしておきますね。デメリットも知った上で転職は検討しましょう。

 

<※看護師がオープニングスタッフとして転職するデメリット>
○リーダーシップをとるスタッフがいないと意見がまとまらない
○良くも悪くもオープニングスタッフがクリニックのイメージを作るため責任が重い
○クリニックの経営がすぐに軌道に乗るとは限らない
○オープンまでの細かい準備が大変

 

キャリ姉
メリットでは、全員が同じスタートラインに立つので上下関係の難しさが少ないとお話ししましたね。反面、チームをまとめる方がいないと業務がはかどらないのも事実です。お互いに遠慮してしまい、リーダーシップをとる方がいなければ「いちから作り上げる楽しさ」も「チームがまとまらない苦しさ」になってしまいます。転職相談L香さんの年齢やキャリアを考えると、リーダーシップを発揮してみんなの意見をまとめる立場になる可能性が高いと言えるでしょうね。
転職相談L香
これまでリーダー研修なども受けてきましたし、実際にチームのリーダーや病棟主任の経験もあります。アットホームであることはクリニックの良さだと思いますが、仕事ですから仲良しなだけではいけませんよね。もし私がリーダーシップをとるべき立場になったら、話し合いが円滑に進むよう努力したいと思います。
キャリ姉
いい心構えですね。それから忘れてはならないのが「クリニックのイメージはオープニングスタッフによって決まる」ということ。新しいクリニックに患者さんが来院する理由としては「家から近いから」「院長先生の専門分野やこれまでのキャリアが魅力的だから」「現在通院しているクリニックに不満があるから」などでしょう。一方で「かかりつけ医にしたい」「現在通院しているクリニックから変えたい」と思ってもらうのは簡単なことではありません。いくら院長先生の腕が良くても、受付スタッフや看護師の対応が不快であればリピート率は下がってしまいますし、感じの悪いスタッフがいるクリニックに我慢してまで通院したい患者さんはいないのは当然でしょう。途中でスタッフが何人か変わったとしても、初めについてしまったイメージはなかなか変わらないものです。オープニングスタッフにはクリニックの第一印象をつくるという責任があるのです。
転職相談L香
クリニックの顔は院長先生だと考えていましたが、印象を決めるのはスタッフでもあるのですね。クリニックは多数ありますし、その中からかかりつけ医に選んでもらうのは大変ですよね。あとはデメリットとして経営面の話もあるんですね?
キャリ姉
オープニングスタッフとして転職する最大のデメリットは「クリニックが将来的にどうなるか予測がつかない」という点です。既存のクリニックならば、周囲の評判や平均来院患者数などから「経営が安定しているクリニックか否か」はある程度判断できますが、これからオープンするクリニックでは、スタートしてみないことには分かりませんからね。ちょっと具体的な数字を挙げてここは説明しますね。

まず、厚生労働省の医療施設調査をみると、一般病院は年々減少していますが、一般診療所(無床・有床を含むクリニック)は年々増加しているという事実があります。一般病院と一般診療所の数を1995年と2016年で比べると「一般病院1995年8,519件→2016年8,442件、一般診療所1995年87,069件→2016年101,529件」となっていて、一般診療所は増え続けているのです(参照:医療施設調査(1)医療施設調査(2)※厚生労働省)。そして実は、一般診療所の増加の内訳を見ると、有床診療所は、1995年21,764件→2016年7,629件と14,135件も減っていて、無床診療所は1995年65,305件→2016年93,900件と28,595件増えているというのも見逃せません。この数字を見ると単純に20年ちょっとで一般診療所の数が14,460件増えた(または無床診療所が28,595件増えた)という印象を持ちますが、実は新規オープンするクリニックだけでなく、休診や閉院してしまうクリニックもありますから、14,460件や28,595件という数字は新規開設・再開した数から、廃止・休止した数を差し引いた数です。実際の開設・廃止数を知ると、もっと驚くと思いますよ。以下が一般診療所全体の開設・廃止数です。分かりやすくするため、再開、休止の数は割愛しています。(※施設の種類別にみた動態状況の年次推移)

 

開設廃止
2007年5,083件3,718件
2010年4,632件4,086件
2013年5,435件4,702件
2014年7,216件6,730件
2015年7,353件6,470件
2016年7,206件6,361件
キャリ姉
先ほど「20年ちょっとで一般診療所が14,460件増えた(無床診療所が28,595件増えた)」とお伝えしましたが、上記の「一般診療所」の数の推移を見ると、年間で500-1,500件くらいずつ増えているのがわかります(※そのうち9割以上は無床診療所、2016年データだと101,529件の一般診療所のうち93,900件は無床診療所)。2013年頃までは開設が5,000件前後、廃止が4,000件前後で推移していましたが、2014年からは開設数が7,000件を突破、廃止も6,000件を超えていますね。このデータを見ると新規のクリニックはかなり入れ替わりが激しいというのがわかると思います。

新規開設が増えている要因としては「医師数の増加」「一般病院の減少」から開業する医師が増えていると考えられ、一方で廃止の要因としては「院長先生の高齢化」などがあると思います。数字としては明らかにされていませんが、経営難やスタッフ確保の問題からの休止・廃止もあると思われます。特に東京都など都市部では開設・廃止ともに高い水準にあり、入れ替わりが激しくなっています。このような状況のなかで患者さんに選んでもらい、生き残っていくのは大変難しいというのはイメージが湧くと思います。ですから、オープニングスタッフとして転職する最大のデメリットは「クリニックが将来的にどうなるか予測がつかない」ということでしょう。既存のクリニックならば、周囲の評判や平均来院患者数などから経営が安定しているクリニックか否かはある程度判断できますが、これからオープンするクリニックでは、スタートしてみないことには分かりませんからね。あとは「オープンまでの細かい準備が大変」というのは言うまでもありませんね。

転職相談L香
デメリットも理解したうえで、それでもオープニングスタッフで転職したいかを熟慮する必要がありますね。

オープニングスタッフ看護師のデメリット

 

3.看護師がオープニングスタッフとして働く場合の開業前後の給料や仕事内容は?

転職相談L香
ところでオープニングスタッフの看護師募集って新規開業のどれくらい前に出るんでしょうか?そしていつごろ採用されるんでしょうか?
キャリ姉
オープニングスタッフ募集は通常オープン日の3か月前くらいから求人が出始め、1か月前には採用となるケースが多いです。看護師はクリニックの要なので、事務スタッフの求人に先行して募集されることもありますよ。採用されたらオープンに向けて全スタッフで準備を進めていきます。
転職相談L香
オープン日の数か月~1カ月前に採用されるとのことですが、患者さんが来院するのはオープンしてからですよね?それまでは研修を受けたりするのですか?研修だけだと、オープン前はお給料をもらえないのでしょうか?
キャリ姉
オープン前でもすでに雇用されているのですからお給料は発生しますよ。研修も、そのクリニックに勤務するために受けるものですから。ただ、オープン前とオープン後では給与が少し違うこともあります。募集要項の給与の項目に「研修期間」や「試用期間」として表記されていることが多いですよ。もちろん、研修・試用期間でも給与の100%を保障、待遇も同じというクリニックもありますが、研修期間の時給が設定されている場合もあります。いくつか例を見てみましょうか

 

Aクリニック(地方) 基本給23~30万円 (研修期間:時給1000~1500円)
Bクリニック(関東) 基本給18.5~25万円 (研修期間:時給1000円)
Cクリニック(中部) 基本給35~38万円 (研修期間:基本給マイナス3万円)
Dクリニック(関東) 基本給34万円 (試用期間:時給1800円)

 

キャリ姉
上記は地方や関東など4事例の求人票の一例です。研修期間・試用期間はアルバイトとして採用して、その後正社員登用するところもあれば、最初から正社員登用して研修期間・試用期間は少し条件を下げたりしているところもあります。また研修期間・試用期間の期間設定については「オープン前の研修期間から試用期間として3か月間」や「オープン前14日~1カ月を研修期間として設定」などクリニックによってさまざまです。給与額についても上記の通りまちまちです。研修期間やその間の時給について記載がない場合は、応募の前に問い合わせてみて下さい。
転職相談L香
月給で18.5万円から38万円まで・・・。給料は本当に雇用先によるところが大きいですね。研修期間・試用期間の給料制度についても理解しました。引き続き看護師がオープニングスタッフとして働く場合の開業前後の仕事内容について教えて下さい。
キャリ姉
はい。オープン前の仕事内容については、クリニックは個人経営ですから院長先生の考え方によるところが大きいです。ここでは一般的な内容についてまとめますね。

 

<※オープン前の看護師の仕事内容>
○薬剤や材料、備品、消耗品の選定
○マニュアル作り
○医療機器、電子カルテ、レセコンなどのレクチャーを受ける
○模擬診療
○接遇研修
○内覧会

 

キャリ姉
院内の準備としては、常備する薬(解熱鎮痛薬や座薬など)、輸液、注射液、材料(輸液セットや針、シリンジなど)、アルコール綿、ガーゼやテープなどの選定があります。すべて院長先生が選定するクリニックもありますが、積極的にスタッフを関わらせるところもあります。薬や材料を選ぶ時には、いくつかの業者から見積もりを取って交渉を繰り返しながら慎重に検討されるのですが、手間と時間をかけて行う一連の流れを目にすると、自然と「クリニックの運営に関わっている意識」が養われるでしょう。スタッフに任せる部分は任せることで、意識を向上させる効果があるんでしょう。ところで転職相談L香さんは翼状針や輸液セットが1個いくらするかご存知ですか?
転職相談L香
病院勤務時は発注作業もしていましたが…。すみません、材料が1個いくらかは考えたことがありませんでした。
キャリ姉
大きな病院に勤務している看護師さんは、あまり考えたことがないかもしれませんね。大きな組織ではコスト面を考えるのは院長であり、事務長であり、という感じですよね。スタッフは「節約」と言われても、病院の経営状態が分からないので実感しにくいものです。しかし、クリニックは違います。ごく小さな組織であるクリニックにおいては、スタッフ一人ひとりがコスト意識を持たなければ経営が成り立ちません。スタッフ全員がクリニックの運営へ参加しているという自覚を持たなければならないのです。
転職相談L香
先ほどの薬剤や材料の選定には、コスト意識を持たせる意味もあるのですね。確かに自分が関わっていたら「針は1本○円だ、大切に使おう」と思いますね。
キャリ姉
そうして選んだ薬剤や材料は診察室や処置室に整理するのですが、処置室はおもに看護師が使用するため、配置を任せられることが多いでしょう。単に片付ければ良いというわけではありませんよ。クリニックがオープンすれば使用期限のチェックや、在庫確認、補充なども看護師の業務となりますから、使いやすく分かりやすくレイアウトすることが大切です。このあたりのマニュアル作りもオープンまでの仕事です。
転職相談L香
棚卸しや発注のスケジュール、在庫・期限切れ確認チェックリストなどもマニュアル作りのひとつですね。ほかにはどんなマニュアルを作るのでしょうか?
キャリ姉
これもどこまで細かくマニュアルを作成するか、どこまで看護師が作成するかは院長先生次第です。ですが、転職相談L香さんがおっしゃったように在庫や発注業務に関すること、心電図など自分たちが使う医療機器の使用方法と保守点検スケジュール、基本的な1日の業務の流れのマニュアルなどは必要になると思います。「のちに新しく看護師が雇用になった際に指導しなければならないこと」と考えれば分かりやすいでしょう。

医療機器や電子カルテ、レセコンの使用方法は各メーカーさんが来て教えてくださいます。医療機器についてはスタッフ同士で練習することもあります。電子カルテ・レセコンでは模擬患者さんを使って実際にコンピュータを動かします。

講師を呼んで接遇研修を実施するクリニックも増えています。何度もお話ししたように、クリニックの印象を決めるのはスタッフです。接遇研修では、正しい敬語の使い方、ご案内の動作、電話の受け答え、お辞儀の角度や時間、手の位置や体の向きなど、患者さんに良い印象を与える話し方や所作を学ぶことができます。以後、オープンに向けて模擬診療を繰り返していきます。オープンが近くなればチラシなどで広告をするので、お問い合わせの電話がかかってくることもあります。オープン前だからと気を抜かずに対応しましょう。

転職相談L香
結構いろいろと準備があるのですね。あと内覧会というのは?
キャリ姉
内覧会は新規患者さん向けのレセプションのようなものですが、必須ということはありません。新規患者さん向けにパンフレットを作成したり、告知したり、粗品を配ったりと、お金のかかることですしね。オープン前で少しでも支出を抑えたい時ですが、それでも実施するクリニックが多いようですよ。内覧会は集患対策としての効果が期待できるだけでなく、クリニックのチームワークを高める絶好の機会でもあります。開院準備と並行して行うのは大変ですが、内覧会が成功して患者さんを集めることができれば、オープン時に良いスタートダッシュがきれるでしょう。内覧会で初めてスタッフ全員がユニフォームに袖を通して、お客様をお迎えするところが多いです。
転職相談L香
以前クリニックモールの内覧会を見に行ったことがあるのですが、医療機器の実演をしていたり、健康相談や子供向けのスタンプラリーをしていたりと工夫が凝らされていました。あれはスタッフの皆さんが企画されていたのですね。スタッフの方は皆さん笑顔で、院長先生も気さくに質問に答えてくださり、好印象でした!
キャリ姉
転職相談L香さんがそんなに良い印象を持たれたならば、そのクリニックの内覧会は成功ですね(笑)

上記で説明したように、オープニングスタッフは大変な部分もあります。 しかし、その分、やりがいや達成感も大きく感じることが出来るものでもあります。 新しい職場は何もかもが新しいもので、すでに出来上がっている病院よりも創意工夫を重ねて、より業務がやりやすいように臨機応変に対応していくことが可能です。オープニングスタッフとして働く場合、 ある程度のマニュアルなどは存在するにしても、すでに出来上がっている職場の雰囲気はなく、全てを一から作り上げていくことに変わりはありません。 そのため、看護師同士の決まりごとや業務においての連携の仕方などをそれぞれがやりやすいように改善していく余地が多い職場です。 職場の小さなことから大きなことまでをそれぞれの職員が意見を出し合い、作り上げていく、それこそが最もやりがいを感じる瞬間になるでしょう。自分たちで職場を作ると言う意識は、そのまま職務に関する意欲へと発展し、より真摯に業務へ取り組むことが出来るようになります。 やりがいを求めているのであればオープニングスタッフへの転職は最も大きなやりがいを感じることが出来る転職先の1つではないでしょうか。

オープニングスタッフ看護師のオープン前の仕事内容や給料

 

4.「地道に作り上げる」ことが苦にならない方はオープニングスタッフ向き?

キャリ姉
今回はオープニングスタッフとのメリットやデメリット、オープン前の仕事内容について、クリニックへ転職するケースを通してお話ししました。クリニックの土台を作るといっても過言ではないオープニングスタッフの仕事。安定したクリニック運営のために欠かせないものですが、物品の配置からスムースな業務の流れの確立、マニュアル作成など地道な作業が多くなります。また、かかりつけ医として定期的に通院してくれる患者さんを獲得するための接遇や対策など、看護師業務以外にも注力しなければなりません。こうした看護師業務以外の仕事が苦手だという方には、オープニングスタッフは適さないかもしれませんね。反対に地道な作業が苦にならず、未完成なクリニックが育っていく過程に立ち会いたいと考える方にはオープニングスタッフが最適でしょう。
転職相談L香
キャリ姉さんに相談するまでは、オープニングスタッフとして働くと言うことは、そこで働く職員全てが全くの新しい人間関係からのスタートになるので、メリットばかりかと思いましたが、マイナス面も十分に理解できました。オープニングスタッフの看護師求人は検索して結構チェックしてきましたが割と印象が変わりました。

オープニングスタッフとして看護師に求められる大きな仕事の一つは、クリニック自体の雰囲気の向上なんだと思います。新設のクリニックは、医師を含めた職員との連携も上手に行う事が難しいの実情だと思いますし、そんな中で私のようなベテラン看護師がそれぞれ橋渡しとして動くことで、医師と看護師などの連携を円滑に行う事が出来るようになるように思います。 また、営業を開始した病院には多くの外来患者が訪れることになりますが、それら患者の接客・誘導なども円滑に行うサービス業の一面も強い印象を受けました。今回レクチャー頂いたことを活かして転職活動を進めていきたいと思います!

 

オープニングスタッフとして看護師が転職するポイント

オープニングスタッフは先に述べたように、一から自分たちで作り上げていく達成感を得られて、また雇用条件の面での比較的高待遇の求人が多いため、看護師の中でも人気の高い求人案件です。 オープニングスタッフの求人は公開されると応募が殺到するケースも多いので、「綿密な情報収集」が必要です。

そこで利用必須なのがマイナビ看護師などの大手の看護師転職エージェントです。看護師転職エージェントは数多く存在しますが、その中でも扱っている求人数が充実したサイトにはオープニングスタッフの案件が常に存在しています。 また、キャリアコンサルタントに相談することで非公開のオープニングスタッフ求人の紹介を受けられます。転職エージェント未登録の方はまずは初回登録から進みましょう。