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★医師会病院の特徴

医師会病院は全国のあらゆる地域にあり、地域に根差した医療を提供しており、特に中国、九州地方に多い傾向があります。

医師会病院と他の病院との大きな違いは、地域で個人病院を経営する医師会員らが共同して運営する共同利用施設という点にあります。個人病院では入院施設がない、高度な検査を必要とするといった時に利用される病院で、原則的に医師会所属の病院からの紹介状が無くては受診、入院が出来ないシステムとなっています。

★医師会病院への看護師転職

医師会病院の多くは中規模な病院が多く、大学病院のような超急性期や先進的な治療を行うといった部類ではないので、高度治療を行う病棟は記録物や症例発表、勤務時間外が多くて苦手…でも福祉系ではなく病棟勤務で夜勤もこなしたいといった条件にマッチする職場です。

また、地域に根差した病院のため、転勤がなく住み慣れた街で長く勤務出来る、育児に対する理解があるといった点で、様々な年代の看護師が活躍しているのも特徴です。医師会が母体となっているので安定志向の人にもピッタリです。

難点は、看護師不足の為に、他の資金力のある大規模病院に人材が流れやすく、看護師配置が十分でない病院が多い点にあります。看護師人員の不足から看護師一人当たりの業務量が増え多忙な職場が殆どです。それに加え、大学病院ならばルート確保などは研修医の仕事ですが、医師会病院の一般病棟では看護師の仕事の領域が広く、更に仕事量が増える結果となっています。ですが、その分患者さんと直接関わりをもつ機会が多く、急変や異常に即座に対応出来るといった業務上のメリットもあります。オールマイティーな看護師を目指すならば医師会病院で様々な症例を担当し実績を積むというのも大きな意義あるのではないでしょうか?

★医師会病院に転職した看護師さんの生の声

☆大学病院から医師会病院に転職したAさん

全職は大学病院の急性期外科病棟で勤務をしていました。転職した理由は、仕事がハードな上、子供がまだ小さいため、なるべく自宅から近い病院で腰を据えて働きたいという想いからでした。在職中から地道に転職活動を行い、ナース人材バンクで今の医師会病院を紹介されました。求人詳細を見た当初はピンと来ませんでしたが、職場見学をした際、働いている看護師の皆さんの雰囲気が穏やかで、「ここならやっていけるかも」と好感触を持ち転職を決めました。

配属された病棟は神経内科と内分泌科を併せ持つ混合病棟でした。大学病院では単一病棟だけなので、それだけでも軽いカルチャーショックでしたが、神経内科の疾患は長期の入院治療、内分泌科では糖尿病の教育入院が主なため短期入院が多く、当初は全く違う2分野のケアに混乱することもありました。ですが、教育役の先輩に支えられ、長い期間治療を行っている神経内科の患者さんには、ご家族も交えたコミュニケーションを持ち、患者さんの気持ちに寄り添う看護を、内分泌科の患者さんには病気の正しい理解と病気に向き合うためのケアというように、個々の疾患に合わせた看護を心掛けています。

今の職場は大学病院よりも研究会や勉強会の頻度が少ない分、患者さんの看護に専念出来る点でやりがいが大きいと感じています。仕事は座る暇のないほど忙しい毎日ですが、職場の雰囲気も子育てに理解があって私にとっては有難い限りです。

★医師会病院の待遇面

医師会病院の求人を覗いて見ると、各法人で待遇面に大きな開きがあり、夜勤形態や休日数もまちまちです。都市部の法人には病院以外にも看護学校や訪問看護、福祉施設などを多角的に運営するところもあり、看護師の資質や希望の働き方によって同法人内で転勤も可能な場合もあります。

給与面では、新卒から経験年数別に細かく初任給が提示されている病院が多く、新卒採用よりも中途採用に力を入れている様子が垣間見えます。給与額は新卒者で基本給が18万~20万円程度、経験年数5年で21万~24万円程度というのが一般的で、手当も含め大規模病院に比べると若干割安感があります。

病院選びは待遇面だけが重要視されがちですが、一番気になるのは働きやすさです。医師会病院の求人が気になる方なマイナビ看護師などの看護師求人サイトで待遇面だけではない細部の情報収集を行うのも良いでしょう。