ペインクリニックというのをご存知でしょうか?ペインクリニックとは痛みを取り除くことを専門に扱っている分野を言います。ペインクリニックで行われる治療の中には神経ブロック療法、薬物療法など様々あり、痛みを訴える患者さんの痛みの種類によって適切な治療を打ち出していく必要があります。ここで大切なのが、患者さんの訴えと検査の所見の二つの観点からアセスメントし痛みの治療を行う必要があるということなのです。

★痛みの種類や原因にはどういったものがあるのか

痛みと一口に言ってもその種類は様々です。例えば単純に身体からくる痛みや、或いは心因性の痛みなどと非常に多種多様です。そしてペインクリニックはそれら多種多様な痛みを全般的に取り扱っているのです。非常に多くの原因が存在する痛みですが、幾つかに大別することが可能です。ざっくりと挙げるなら頭痛全般、腹痛、胸部痛、癌性疼痛、関節痛、神経痛など痛みです。これらの痛みの治療を行うとき、ただ闇雲に治療をしても全く効果も意味もありません。それら様々な痛みの原因の、更に原因の部分にまで突き詰めて考えないことには痛みを取り除くことはできないのです。それだけ厄介なのが痛みと言うものですが、それを取り除くことができれば患者さんの負担は大幅に減ることになります。

★ペインクリニックでの看護師の役割

ここまではペインクリニックではどういった治療を行うのか、何を治すのか、そのためには何を考える必要があるのかということを書いてきましたが、肝心なのはここからです。ペインクリニックで働く看護師にはどういった役割が求められるのか、ペインクリニックで働く看護師の在り方について考えて生きたいと思います。看護師がペインクリニックで行う仕事について特段専門的なことはありません。しかしそれは技術面に限っての事で、看護師本来のポテンシャルという意味ではかなり高いスキルが求められるのがペインクリニックの特徴です。

そもそも患者さんの痛みを和らげる、完全に失くすというのがペインクリニックの趣旨ですが、その痛みとはどういう風に伝えるかというのが肝心です。また、痛みと言うのは主観的なもので、どれくらい痛いか、どんな風に痛いか、どんなとき辛いかというのは最終的には患者さん本人しか正確には把握していないわけです。患者さんの話を聞いた看護師やドクターからしたらその痛みの全容というものはとても漠然としたものです。そんな漠然としたものを治療しようとするわけですからいかにペインクリニックで行っていることが難しいことなのかということが伝わると思います。

そしてペインクリニックで働く看護師の役割とは、患者さんから痛みの状態や感覚、程度、持続時間、箇所などを正確に聞きだし、理解することなのです。これには患者さんから痛みの話を引き出す能力は当然必要になってきますが、その痛みを自分が理解するという想像力も必要不可欠になってくるのです。何より、患者さんに対して共感的な態度をとるということが大切になってきます。これは本来看護師にとってとても大切なことですし、ペインクリニックではそれがかなり強く発揮されますから、本来の看護師像にかなり近い科なのではないかと思います。

看護師としても患者さんの痛みを理解しようと必死になっているのは当たり前ですが、患者さんは自分の説明で正確に看護師に痛みの状態が伝わっているのか、理解されているのか、そしてこの痛みは最終的に治療されるのかということを不安に思っています。そんなときに看護師が全く患者さんの痛みを理解していないような状態では話になりません。患者さんに対して共感的な態度を取る、これはとても大切なことですし、やってみればわかりますが難しいことでもあるのです。

★適切な治療法を見出す

痛みの種類や原因がはっきりとしてきたら次に治療に入ります。ですが、ここでも気をつけなければならないことがあります。それは、適切な治療をするということです。当たり前のことだと思うかもしれませんが、医師の見立ても確実に当たるわけでもないですし、患者さんの話を参考に看護師が色々考えたからといって100%痛みの原因はこれだ、こういう治療を行えば間違いなく痛みはなくなる、と確信を持って行えることはあまりありません。

そんな中、治療には薬物を使うことも多いですから、どういった薬物でどれくらいの量をどれくらいの期間投与すべきかいうのを慎重に考えなければなりません。患者さんを薬漬けにしたり依存症にしたりするのが良い看護ではありません。十分に薬の知識も身につけ効果や副作用を理解することも大事です。また、看護師は医師と患者さんの橋渡し役に徹するという姿勢も大事です。

ペインクリニックでの就職や転職についてはマイナビ看護師のようなサイトなどを利用してみると良いかもしれません。そう頻繁に求人が出ているというわけでもないですが、探せば見つからないこともないですから、先ずは探してみましょう。