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★看護専門学校の教員になるためには

看護専門学校の専任教員(看護教員)になるための必要項目は看護六法の「看護師養成所の運営に関する指導要領」によって定められており保健師、助産師又は看護師資格を取ってから5年以上の「臨床経験」と、専任教員養成講習会を受講修了する事、看護師の教育に関し、これと同等以上の学識経験を有する事が項目に挙げられています。この条件で注意したい点が「臨床経験」の定義です。臨床経験があっても病棟での勤務経験が乏しいといった場合、国から研修を義務付けられる等の条件が課されたり、場合によっては臨床経験に満たないと判断される場合もありますから、正確な臨床経験年数の確認が必要といえるでしょう。

また、専任教員養成講習会は全日制1年課程なので、仕事をしながら受講することは困難です。最近では通信制の養成課程コースを掲げる大学も出てきて、働きながらでも講座を受講することも可能になりましたが、実際はスクーリングや実習などもあるため、かなりハードな内容であることには変わりありません。そのため、現職の臨時看護教員の中には、この講習会を受講していないといった教員がいるのも事実です。看護学校によっては採用後1年間は所定の専任教員養成講習会に通い、2年次から教鞭に立つといったシステムをとる学校もあるので、転職を考える際はよく研修内容を確認する事が必要です。

★看護学校教員の仕事内容は?

授業と実習の指導、レポートや看護研究の指導から、生活指導、進路相談に至るまで看護学生を取り巻く全てのサポートが主な仕事内容です。看護師ならば誰しも学生時代の単元数や実習数の多さ、レポート提出の多さには苦労されられた経験があると思いますが、それを指導する側の教員も同じくらいに多忙を極めます。特に授業は病理の専門的教科は医師が行いますが、看護全般の授業は数名の看護教員が分担して行うので、複数の教科を受け持つこととなります。生徒が苦労して書いたレポートにもじっくりと目を通したうえで的確な評価を出さなくてはなりませんし、学校内での実習準備や片付け、実習先との日程調整やグループ分けなどの雑務も全て看護教員の仕事です。あげればキリのないほど看護教員には多くの仕事があることを理解した上での転職をおすすめします。

★看護学校教員のメリットとデメリット

『メリット』

看護学校教員の勤務は夜勤なしの常勤です。しかも、学校なので基本的には平日が仕事です。勤務校によってイベントやオープンキャンパスで土日に仕事が入ることもありますが、比較的に土日休みの週休2日、つまり、学校や一般企業の休日と一緒なので家族の予定を合わせやすいのが最大のメリットと言えるでしょう。また、看護学校には夏季、冬季休暇があるので、休暇中の実習時期を避け、上手く仕事を片付ければ有給を利用し長期の休みを取ることも可能です。

『デメリット』

一般病院や大学病院での勤務で夜勤手当や各種手当がついていた給料からは当然ながら収入がダウンすると考えて置いた方が良いでしょう。看護学校教員は授業の準備からテストの作成、実習の付き添いまで幅広い仕事内容ですから、人によっては「割に合わない」と感じている教員もいます。看護学校教員への転職を考える際には収入面を理解した上での転職をお勧めします。

★看護学校教員の待遇面

雇用形態は基本的に常勤の正社員扱いになります。その他学校によって臨床経験はあるものの、専任教員の資格を持たない看護師を実習、授業補助教員として雇い入れている学校も多くあります。

収入面では公立の学校ならば公務員の給与に準じ、私立の学校の正規職員ならば一般企業並の年収帯となりますから、一般病院の看護師の給料と比較すると若干年収がダウンする事も覚悟しておきましょう。

福利厚生面では、病院勤務のような産休明け後の時短勤務を導入している学校は少ないものの、ほとんどの看護学校で産休・育休、介護休暇を導入しており、ワークライフバランスの向上に努めている職場も多く存在します。

★看護学校教員をめざすなら

「プリセプターやエルダー役を経験し、新人育成に関心を持った」「看護学生の実習指導を受け持ち、懐かしさと、学生のパワーに力を貰った」など、現場を通じ新たな自分を発見し、看護教員に興味を持つ看護師も多いことでしょう。また、近年看護学校の新設や、大学での看護学科増設が相次いでおり、看護学校教員の募集もよく目にするようになり、看護学校教員への転職を考える方もいらっしゃるでしょう。しかし同じ看護学校教員の求人であっても、学校によって研修体制の有無や雇用形態、待遇面など条件は様々です。採用されてから「こんはずじゃなかった!」と後悔しないためにも、面接前に詳細な情報を提供して貰えるマイナビ看護師などの看護師専門転職サイトの利用がお勧めです。