看護師として、家庭を持ちながらパートやアルバイトという雇用形態で働くことを考えた時に、誰もが必ずぶつかる壁として「扶養範囲内で働くか、扶養から外れるか?」ということがありますね。 看護師はパートやアルバイトとしてでも時給がもともと一般的な職種よりも高めに設定されていることが多いです。 そのため、各税金や年金なども絡んでくる扶養範囲内で働くのか、扶養から外れるのかということをふまえながら事前に働くペースや働き方などを考えておかなければなりません。

★意外と知らない扶養のライン
扶養範囲内で働くとした時には、実は年収の額によって様々なライン引きがされているのをご存知ですか? 年収のラインによって控除を受けることができる内容や支払いの義務が出る内容が異なります。

①「年収103万円以下で働く!」 :  配偶者控除を受けることができる。

パート、アルバイトで働いた年収が103万円以下で働く場合には、配偶者控除の対象となり、所得税や住民税の控除を受けることができます。 年収103万円以下で働くというのは、配偶者控除=税金上の扶養範囲内ということになります。 「パート、アルバイト収入が年間103万円以内の時、本人の所得税は非課税となり、夫の配偶者控除の対象で所得税控除は一律38万円となります」

②「年収130万円以内で働く!」 : 健康保険と年金の納付が免除される。

社会保険の控除の対象です。 パート、アルバイトとして働いた年収が、130万円以下の場合は夫の社会保険の第3号被保険者となるため、健康保険と年金の納付の免除を受けることができます。

パートやアルバイトで年収130万円を超えて働いてしまうと、年収のおよそ10パーセント程度の額を社会保険として自己負担することになります。 勤務先で健康保険や厚生年金に加入できれば自己負担は軽減されるため良いのですが、健康保険は常勤の4分の3の勤務日数が必要など一定の条件が設けられていたりするため、その一定条件に該当しない場合は自分自身での国民健康保険や国民年金に加入することが必要となり、その負担額はさらに増えてしまうということが考えられます。 「パート、アルバイトの収入が年間130万円以内の時、本人の社会保険料の負担はありません(社会保険の加入条件としては、週30時間以上かつ2ヶ月以上の就業見込みとなっています) ただし住民税など税金の納付が必要となります」

★扶養範囲内で働く看護師のメリット・デメリット

扶養範囲内でパート看護師やアルバイト看護師などとして働くことのメリットとしては、プライベートな時間をしっかりと持つことができる、余裕を持ちながら働くことができる、家庭を持ちながら働く看護師にとっては両立がしやすい、体力的にも精神的にも負担が少ないなどがあげられます。 働き方によっても、決まった一定の収入を必ず得たい場合にはパート看護師、自由に働きたい時に働くという時には単発アルバイト看護師や派遣看護師、少ない労働時間である程度の収入を得たい場合には夜勤専従看護師など、扶養範囲内という条件で幅広く選択できるというところもメリットの一つと言えるでしょう。

逆に扶養範囲内で看護師として働く上で考えられるデメリットとしては、働く日数や時間が制限されることから、業務上看護師というよりは雑務が中心になってしまいやすいことがあり、このことから看護師のやりがいが感じられなくなってしまうことがあげられます。 また、雇用主ときちんと扶養範囲内で働くということを確認し、働く範囲を調整しなければ、年末になって予定していた扶養範囲内の年収額を超えてしまっていたというトラブルも起こりやすいことがありますので注意が必要となるでしょう。

★扶養範囲内で働ける看護師求人の数は少なくはない!
扶養範囲内で働けるパート看護師の求人数はそれほど少ないわけでもなく、どこの地域でも常に見つけることはできます。 都心部などの大きな都市に比べると、少し規模の小さな地域の方がパート看護師の求人数は多い傾向にあるようです。 逆にアルバイト看護師や単発アルバイト看護師、派遣看護師などの求人数は小さな地域、市町村ではあまり多くはなく、派遣会社などを豊富に持つ大きな地域の方が圧倒的に多く見つけることができるでしょう。 ナースフルのような看護師転職サイトなどでも、パート看護師などの求人は常に扱っていますので、こまめにチェックしながら自分に合う求人を探すことをお勧めします。