「夜勤もある病院で働いているけど、もう体力的にきつくなってきた」「日勤だけに切り替えたいけど、今の病院だと勤務形態の変更は難しそう」と勤務体系で悩む看護師は多いですが、これらの希望を満たす1つの選択肢に「不妊治療専門施設(多くは中規模以下の「不妊クリニック」)」があります。ここでは「不妊クリニックに興味はあるけど仕事のイメージがつかない」という方のために、不妊クリニックでの看護師の仕事や転職の際のメリット・デメリットをお伝えします。効率的な求人の探し方も掲載しています。
私は35歳の看護師です。元々夜勤が苦手なのもあるんですが、最近は年齢のせいもあり二交代勤務を辞めたいなあと感じるようになりました。看護師転職エージェントに登録して条件検索していると不妊クリニックってよく見かけるんですがそもそも不妊クリニックってどんなところなのでしょうか?自費で不妊症の治療をする外来みたいなイメージでいいんでしょうか?
不妊クリニックとは
「妊娠を望む不妊症カップルの治療を行う不妊治療専門施設」のうちの一つです。不妊治療専門施設自体は大学病院や総合病院などにもあって様々な規模のものがありますが、不妊クリニックはその中でも個人経営のクリニックなどの比較的小規模なものを指します。数としては大病院の不妊症診療科よりも個人経営のクリニックが多いというイメージです。
最近の調査によると、日本の不妊治療施設(上述の通り多くは小規模な不妊クリニック)は約600施設はありますので、その全てに看護師が勤務していると考えると割とまとまった求人があるのがイメージできると思います。不妊クリニックの主な患者さんは「不妊症に悩むご夫婦」で、妊娠を望んでいるのに一定期間妊娠をしないという方が通院されています。一定期間というのは今では約1年というのが一般的になっています。
私はまだ独身ですが妊娠や出産を望む女性にとって不妊は重大な問題ですね。不妊治療をする夫婦は実際にどの位いるのでしょうか?
思ったより不妊治療を受けている夫婦が多く、驚きました。だから不妊治療を行う施設が多いのですね。不妊治療で生まれる子供も増えているということですよね。
その通りです。
2016年の統計では生殖補助医療により生まれた子供は約54,110人で、これは全出生児946,065人の5.7%となります。女性の晩婚化や出産年齢の上昇から生殖補助医療で生まれる子供は今後も増えていくことが予想できますね。それに伴い、これからも不妊治療施設のニーズはもっと高まっていくと思います。(参照:
生殖補助医療による出生児数:日本産科婦人科学会「ARTデータブック」)
不妊治療はすでに特別な治療ではないのかもしれませんね。看護師として不妊治療施設で働いて不妊に悩むご夫婦をサポートできたら良いですね。不妊クリニックで働くことに興味が湧いてきました!
不妊クリニックに興味が出てきたところで、次は不妊クリニック勤務の看護師の1日の仕事の流れを説明しますね。仕事の細かい内容はもちろん各施設にもよりますが、大体は午前中の初めに採卵、胚移植が行われます。それらと並行して外来があり、外来では診察や諸々の検査などが行われています。
初めて聞く言葉もありますよね。では、はじめに不妊クリニックで行われる治療について簡単に説明しますね。私は以前に不妊クリニックに転職した看護師さんと長くやりとりをしていたのでかなり詳しいです(笑)。不妊治療は、性交タイミング法から人工授精(精子を子宮内に注入する)までの一般不妊治療と、人工受精以上の治療である高度生殖医療技術(ART;Assisted Reproductive Technology)を用いる不妊治療が主に行われています。高度生殖医療技術のARTとは、体外受精(IVF;In vitoro fertilization 卵巣から取り出した卵子に精子を出会わせる)、顕微受精(ICSI;Intaracytoplasmic sperm injection 精子1個を卵子の中に注入する)、胚移植(ET;Embryo Transfer 子宮の中に受精卵(胚)を戻す)、卵子・胚の凍結保存(Cryopreservation)、凍結胚移植(凍結した胚盤胞を移植する)などの技術のことを言います。
難しく高度な治療が行われているんですね。採卵というのは、卵子を取り出すことをいうのでしょうか?
はい、そうです。正確には、卵巣内にある卵胞の位置を経膣超音波で確認をしながら膣から採卵針で卵巣に刺し、卵子が含まれる卵胞液をとることを採卵といいます。そのあと、胚培養士が卵胞液の中に卵子があるかを確認し、その卵子と精子を受精させ培養するのです。体外で卵子と精子を受精させた受精卵(胚)を子宮に戻すことを胚移植と言います。
なるほど。看護師はそれらの採卵や胚移植に関する治療の看護を行うということなんですね。外来の業務と採卵や胚移植に関する業務ととても忙しそうですね。採卵や胚移植は外来で行うのですか?
いいえ、採卵や胚移植は主に採卵室(オペ室)で行われます。クリニックの中には採卵室・胚移植室、胚培養室、外来と主に3つのセクションがあると考えて良いでしょう。
では看護師は採卵室と外来を主に行き来しながら勤務するのですね。実際に看護師はどんな勤務体制なのでしょうか?
クリニックにもよるんですが、その日の採卵や胚移植に主に対応する看護師と外来メインで働く看護師の二つの勤務体制が1日にあると言って良いでしょう。どのクリニックの看護師も採卵室業務も外来業務も両方行えることが求められます。採卵や胚移植メインの看護師をA勤務、外来メインの看護師をB勤務とすると、あるクリニックの1日の仕事の流れは以下のようになると思います。もちろん施設の規模により、1日で行える採卵や胚移植の件数も異なりますから、看護師業務もまた異なってくると思います。一例として参考にしてください。
時間 | 仕事内容 | A勤務(早番) | B勤務(遅番) |
8:00-8:30 | 採卵 | 採卵室(オペ室)業務※1日3-5名採卵あり | - |
9:00- | 午前外来開始 | 採卵室業務が終わった看護師は外来へ戻る※リカバリールームに患者さんがいる場合は1名の看護師が待機し状態観察 | 外来業務(診察・各検査介助・採血・採卵/胚移植スケジュール説明など) |
10:00-11:00 | 新鮮胚移植・凍結胚移植
| 採卵室にて胚移植準備と介助、外回り | 同上 |
11:30- | 流産手術 | 手術介助 | 同上 |
12:30- | 午前中外来終了 | 交代で休憩 | 交代で休憩 |
14:00-15:00 | ミーティング | 明日の採卵や胚移植や他検査や手術患者の予定を確認※医師、看護師、胚培養士、事務全てのスタッフが参加
| 明日の採卵や胚移植や他検査や手術患者の予定を確認※医師、看護師、胚培養士、事務全てのスタッフが参加
|
15:00- | 午後外来開始 | 採卵室片付けと清掃・明日の採卵と移植の準備
| 外来業務(午前外来業務内容と同様) |
16:30- | | 勤務終了 | 同上 |
18:00- | 午後外来終了 | - | 勤務終了 |
21:00- | 採卵前注射 | - | 採卵2日前注射があれば看護師1名がクリニック待機し注射施行 |
採卵・移植室と外来での業務が明確に分かれているんですね。お互いの業務を見ながら色々と調整をするのが大変そうですね。ちなみに、遅番業務にある採卵前注射というのは、何でしょうか?夜間に外来で注射を行うんですか?
はい。体外受精を行うために採卵を行うのですが、採卵をする2日前の夜に排卵を促すホルモン注射が必要になります。その注射を行うため、医師の指示がある時間に看護師がクリニックに待機をする必要があるのです。大体21時前後に注射をするクリニックが多いかもしれません。
午後の外来が終わったあとにクリニックに待機、もしくはクリニックに戻ってくるということなんですね。夜勤のようにずっと朝まで待機ではないからいいけど・・・。
採卵前注射はいつもある業務ではありません。
患者さんの中には、自己注射といって自分で注射ができる患者さんもいます。看護師の指導のもと注射の手技を覚えるんです。自己注射ができる患者さんは夜間クリニックに来院する必要はないのですが、どうしても自分では注射ができないと言った患者さんに対して夜間注射を行うことになります。
お金の話で言えば、夜間注射を行う看護師にはその勤務手当は出ます。手当の金額は施設によって異なりますが、きちんと夜間注射手当はもらえます。他にも、特別な手当としては、看護師がオンコールの携帯電話を交代で持つことに対するものもあります。このオンコール体制は、主に患者さんからの緊急時の相談に看護師が対応するためのものです。不妊治療ではたくさんの薬を服用しますから、飲み方がわからなくなった方や、自己注射の確認や問い合わせをしたいといった方への対応を電話で行います。最も多い電話問い合わせ内容としては、妊娠初期の出血についてのものが挙げられると思います。
不妊クリニックでも、そのような緊急携帯電話の当番があるのですね。知らなかったです。実際に、患者さんからの電話がかかってきて、急に出勤しなくてはいけないことってあるんですか?
これもケースバイケースですが、よほどの緊急な事態でなければ出勤することはほとんどないといって良いでしょう。ただ事態により、電話当番の看護師一人での判断では難しいことが生じた場合には、院長や看護師長に確認する必要があります。この電話当番の手当ての金額もクリニックで異なります。あるクリニックは、平日は1,000円、休日は2,000円で大体一人1週間程連続して電話当番が回ってくるそうです。年末年始の電話当番では、1日5,000円の手当てがつくとのことでした。
採卵室業務や夜間注射、携帯当番など不妊クリニックの看護師の勤務はまた他の分野と違うとこもあるのですね。勤務体制や特別手当てなど、勉強になりました。
少しずつ不妊クリニックでの仕事が分かってきました。もし働きたいとなった場合にどんなスキルが必要とされ、どんな人材が求められるのでしょうか。私は婦人科での勤務経験がないので少し不安です。
確かに働いたことのない分野だと不安に感じますよね。でも大丈夫です。不妊クリニックの看護師求人を見ると婦人科や不妊治療施設での勤務経験は不問となっているところが多いです。そのような勤務経験があればも即戦力になりますのでクリニックによっては給与面など優遇されるかもしれませんが、婦人科未経験でも心配いりません。
婦人科や不妊治療施設での経験がなくても大丈夫なんですね、安心しました。実際に働きながら、不妊治療について学んでいくという感じでしょうか。これまでの話を伺って、不妊治療は高度な専門分野であるので、求められる人材にも高い能力が必要になってくるのではと思っています。
そうですね。不妊クリニックだけでなく他の科のクリニックでもより専門性が求められるという点は同じだと思いますが、不妊クリニックでは受精卵など人の命そのものと向き合いますので、より高度な専門性と技術、正確性などが求められるというのは特徴の1つですね。以下に不妊クリニック勤務の看護師に一般的に求められるもの・求められる人材の例を挙げてみますね。
<※不妊クリニックの看護師に求められるもの>
・一般不妊治療や高度な生殖医療技術(ART)についての正確な知識を持っている。知識を習得しようとする意欲や姿勢がある。
・自院での不妊治療方針や方法を理解し、それを患者に正確かつ分かりやすく説明することができる。
・不妊治療を受ける夫婦が安心・安全に治療が受けられるような看護技術や接遇(言葉遣い、接し方など)ができる。
・受精卵なども取り扱うため、常に細心の注意を図りながら業務を行うことができる。
高度な不妊治療は、ほとんどが保険外診療で行われるため、患者さんの経済的負担もあり、加えて精神的な負担も多い治療と言えます。そのため、患者さん側からすると、精神的にも身体的にもよりきめ細やかなケアを期待されるのも当然といえるかもしれません。でも、看護師に求められるものが高いほど、学ぶ機会も多く、看護師としても人としても成長できる分野かもしれませんね。
そうですね。「やりがい」という意味ではどんな言葉で説明できるでしょうか?
どのようなやりがいを感じるかは、もちろん人それぞれかと思います。以前、不妊クリニックで勤務経験のある看護師さんのインタビューをしたことがあり、それを参考にしてお話しますね。30代のある女性看護師さんは、大卒後助産師資格も取得し、産科や精神科での勤務を経験していました。そのあと転職を希望していた時、これまでの産科や精神科での経験が活かせる分野として不妊クリニックへの転職を決めたそうです。実際に、不妊クリニックで働き、彼女は以下のようなやりがいを感じたと言っていましたね。
<※不妊クリニックの看護師のやりがいの例>
・不妊治療という最先端医療に携わっているという自負を持ちながら仕事できる。
・不妊症に悩む夫婦の妊娠希望から妊娠、妊娠初期までの経過をサポートできる。
・海外学会に出席できる可能性がある。実際に出席して海外の生殖医療について学ぶことができる。
・認定看護師や不妊カウンセラーなどの資格取得もできる。キャリアアップが望める。
・クリニックの立地によっては、外国人の患者さんも多く、自身の英語習得の機会や学習のモチベーションを得ることができる。
海外の学会にも出席できることがあるんですね!外国人の患者さんにも接することができるなんて、外国に興味があったり英語が得意な看護師にとっては色々な意味で刺激のある職場にもなり得るんですね。まあでも勤務先によってこれは大きく変わる点も多いでしょうから転職時は綿密な情報収集が必要ですね。
不妊クリニックで働く看護師は上記のようなやりがいを感じられると思うんですが、他に明確な勤務メリットってあるんでしょうか?
そうですね、やはり他の診療科のクリニックと同じく「残業が少ない」「夜勤がない」という点でしょうか。これまで夜勤を行ってきて疲弊されている転職相談D香さんにもいい職場だと思います。日勤だけになると身体の負担も大分なくなりますよね。残業についても、それほど多くはないと考えて良いと思います。もしあるとすれば、午後の診療終了時間間際に来られた患者さんの診察が長引いたりなどの場合などでしょうか。それ以外は、夜間外来注射があれば、その時間に待機になりますが、これも注射が終了すればすぐに帰宅することは可能です。
そうなんですね。もちろん、それぞれの不妊クリニックの忙しさや勤務体制・業務内容にもよると思いますが、夜勤がない・残業が少ないということだけでも働きやすいイメージを持ちました。
そうですね。人気のあるクリニックだと残業も多いこともあり得ます。ですので不妊クリニックは個人経営であることがほとんどであることを踏まえ、就職時には残業の有無や程度についてはよく確認することが必要だと思います。
個々のクリニックの差はあるんでしょうが、総じて残業が少なく夜勤もないのなら、仕事と私生活のオンとオフをしっかり持つことができて、生活全体が変わってくる気がします。いわゆるワークライフバランスが取りやすいということですね。仕事と私生活の時間のバランスが取れ、しかも夜勤などで生活リズムが崩れることもないので、身体はとても楽になると思います。
そうですね。ワークライフバランスは保ちやすいと思います。特に都内や近郊の不妊クリニックは、交通の便が良いところにあることが多いですから、自分の生活圏内のクリニックへの就職を選ぶと、より自分の時間が有効に使えると思います。また、キャリアップのために大学院に通学などを考えている方であれば、なおさらクリニックの立地や交通の便を考えることが必要になると思います。ワークライフバランスという観点で、仕事後の時間の使い方やクリニックの立地のことなどを総合的に考えて、転職を考えていけば良かもしれないですね。
不妊クリニックで看護師が働くメリットをいくつか挙げましたが、考えられるデメリットもお伝えしますね。いくつかリストアップしてみると、以下のようになるかと思います。
<※不妊クリニックの看護師になるデメリット>
・夜勤がなく残業が少ない分給料が比較的少ない。クリニックによっては他科と比べ給料が多いところもあるが、仕事が激務の場合もある。
・クリニックという狭い中での人間関係に悩むこともある。
・繊細な治療なので、採卵や移植の際は高い集中力が必要となり、精神的に疲弊することもある。
・治療や採卵、移植、凍結保存などに関して重要な同意書類が多く、その管理が大変かつとても重要。それらの書類が全て揃っていないと治療が進められず、その同意書を含め患者さん側の準備を看護師が包括的にみて整えておく必要がある。
・全ての患者さんが妊娠できる訳ではなく、妊娠できずに治療を終える、または他の不妊治療施設に転院する患者さんも少なくないため、不全感を抱くこともある。
・勤務する看護師が妊娠をすると、産休に入るまでの期間、働きづらくなる場合がある。
少し細かく挙げましたが、個々のクリニックの状況によという前提でお話しますべ。不妊クリニックで勤務する1つのデメリットとしては、これまでもお伝えしたように、不妊治療というとてもデリケートな治療であるため、看護師としてのより高い技術や集中力・注意力が求められ、それに対してやや疲弊しやすいという側面があるかもしれません。
看護師から患者さんへの説明でも、曖昧で誤った説明は一切できないという印象受けますね。
そうです。採卵や胚移植の日程、それに合わせた注射も全て医師の指示の元で行い、胚培養士も含めてその日程通りに業務を進めます。そのため、看護師の日程説明が一つ誤っただけでも、全てのスケジュールが変更になってしまうことも有り得ます。その治療自体がキャンセルになってしまうことも生じるようです。そのような間違いが起こらないよう、医師や胚培養士、看護師、受付事務それぞれのチェックの工程が入り、間違いを未然に防いでいます。
受精卵という人の命に関わるものを扱うからこそ、治療内容の説明や日程など絶対に間違えるないようにしないといけないのですね。あと一つ気になったのは、看護師が妊娠したら働きづらくなる場合があるというのは、どういうことなのでしょうか。
はい。これも不妊クリニック特有のことかもしれませんが、勤務する看護師が妊娠をした場合、やや働きづらくなるクリニックがあるということです。不妊クリニックは当然、妊娠を希望する患者さんが通院するところで、しかも全ての患者さんが妊娠できるとは限りません。中には妊娠を諦めざるを得ない患者さんもおり、妊娠に関してはとてもナイーブになっている方もいます。そのような患者さんにとっては、看護師が妊娠していることに対しあまり良くないイメージを持つことも有り、それらを配慮して、妊娠し腹部が目立ち始める前に早めに産休に入ったり、または退職する看護師もいると聞いています。もちろん、退職ではなく、産休や育休も取れるクリニックも充実していますから、転職時にもし将来妊娠をする希望や予定があるのならあらかじめ一般論としてクリニック側に問い合わせてみることも大切だと思います。
不妊症クリニックで働くメリットとデメリットも色々あるんですね。でも、実は一番気になるのはお給料のことかもしれません。実際は、不妊クリニックではどのくらいの給与になるのでしょうか。上記の「デメリット」にも入っていましたが、不妊クリニック勤務だと、夜勤手当がない分、やはり収入は低くなるのでしょうか?
上記の「デメリット」でも説明した通り、
総論としては夜勤や残業が少ない分は確実にマイナスにはなるのでその分の手当は減りますね。あと病床規模別の統計で見ると、不妊クリニックが含まれる99床以下の病院やクリニックと100床以上の病院での給与は違いはありますので不妊クリニックは基本的には全体的に給料が高いという印象はないです(参照:
日本看護協会「看護職の給与データ(2017年版)」)。
しかし一方で、不妊クリニックは保険外診療が中心で、経営状態もそのクリニックにもよるので、人気のある不妊クリニックでは比較的経営も安定しておりその分看護師の給与にも反映しているところもあります。不妊クリニックの看護師求人を見てみると「年収〜500万、月収〜35万、賞与6カ月、夜間注射手当6,000〜16,000円」という、クリニック勤務では高条件のところも転職エージェントの公開求人の中にありますね。
やはりクリニック勤務であっても自費治療というところが大きいですね。儲かっているクリニックであればある程度のお給料がいただけるんですね。それぞれの不妊クリニックの求人や給与体系をよく見て、色々な手当なども比較することが重要ですね。
私の知る限り「不妊クリニックの看護師」だけを対象にした年収の調査はないと思います。全体の看護師の給料の話であれば
この記事のように厚労省出典のデータがありますが、「不妊クリニックの看護師限定」というのはありません。こういう場合は転職相談D香の希望のエリアで転職エージェント内で検索をして上記のように具体的な年収の数字を比較していくしかありません。もちろん自分で行うのは面倒かと思うので転職エージェントの担当者に一任してもいいと思います。
看護師が不妊クリニックに転職するポイント・求人を探す方法
「不妊症に悩む夫婦の何か役に立ちたい」「不妊治療に興味がある」「日本や世界の最先端治療に携わってみたい」こんな看護師の方は不妊クリニックへの転職でキャリアアップができるかもしれません。不妊治療という高度な技術が必要とされる分野だからこそ看護師に求められるスキルも高いですが、自分が学びたい、役立ちたいという思いがあれば、看護師としても人としても成長できる職場です。これからますます不妊治療を受ける夫婦が増えるでしょうし成長分野とも言えるでしょう。
実際に転職活動を進める時は、マイナビ看護師などの転職エージェントを使いましょう。転職するクリニックを調べる際に、院長の不妊治療方針や方法、クリニック自体の雰囲気などをよく比較検討しないと、個々のクリニックで条件などが大きく違うため転職の失敗に繋がりかねません。不妊症クリニックへの看護師転職は情報収集が非常に重要です。情報を調べたり確認したりする場合は無料の看護師転職エージェントを賢く利用してあなたに条件に合う転職先が見つけましょう。