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手術室は、病院の中でも特別な空間。そして、そこで働く看護師の仕事や患者さんとの関わり方も、外来や病棟勤務の看護師とは大きく異なります。

手術室は、高度な医療技術と、コメディカルの力が集結する場。その中で看護師として働くことを夢見る人も多いもの。また一度手術室勤務を経験すると、その独特の達成感ややりがいに魅せられ、転職先でも手術室勤務を希望する人が多くいます。そんな手術室での仕事や人気の秘密、転職先を見つける方法を探ってみましょう。


★手術室看護師の仕事内容は?

1.〔手術介助〕

手術室看護師の最も大きな役割は、手術介助です。

手術介助には大きく分けてふたつあります。

直接介助(器械出し)

手術の進行に合わせて、医師に必要な医療器具を手渡しする仕事です。テレビで、医師が「メス!」と言いながら差し出した手に、看護師がサッとメスを握らせるシーンをよく見ますね。あれが直接介助です。直接介助の仕事は、言われた器具を渡すだけの簡単な仕事に思えますが、「手術の進行」に合わせるということは、看護師自らも術式を理解し、今この場で何が必要か?次はどんな展開になり、医師はどのような器具を使うと言い出すかを考え、予測する必要があります。患者さんへの手術侵襲を最小限にするためにも、医師と息の合った迅速な器械出しは、大変重要です。

間接介助(外回り)

手術中に、急に必要になった物品の準備、無影灯の調節、点滴の管理など、手術をしている医師の周辺環境を整えます。また、術中の患者さんのバイタル測定を行い、医師に報告し、指示を仰ぎます。部分麻酔や下半身麻酔で手術を行っている場合は、患者さんの訴えを聞いたり、声をかけて不安の除去に勤めます。いわば手術の補佐のような役目です。

2.〔中材業務〕

中央材料室は、院内で使う器具やガーゼ類の滅菌・器具の準備などを行う部署です。病院によっては、手術室勤務と兼任の所もあるようです。看護師はここで手術で使用する器具の洗浄・滅菌を行い、次の手術の物品の準備を行います。

★手術室勤務って大変?やりがいは?

手術は医師にとって、高度な技術と判断力、集中力が必要とされる場面です。そして、手術室看護師は、医師が円滑に手術を行うことができるようにサポートをする必要があります。手術室は非常に緊張感の高い状態の中での仕事が続き、精神的負担が大きい部署です。そして患者さんの体を移動したり、術野に合わせて患者さんの腕や足を支えたりと、手術によっては何時間もたちっぱなしで作業をしたりと、体力も求められます。また、病院によっては急病や怪我で昼夜を問わず緊急手術が入る所も多く、時間外勤務や呼び出しなど、日勤が前提の手術室勤務ですが、意外と不規則な勤務を余儀なくされる事があります。

そんな手術室看護師のやりがいとして一番多く聞かれるのは「医師と協力して手術が円滑に行われた後の達成感」です。無事に手術が終わり、ICUや病棟の看護師に患者さんを引き継いだ時には安堵の思いが、そして後日、院内や街角で手術をされた患者さんが回復された姿を見た時は、本当に嬉しい思いが湧き上がってくると言います。

★手術看護認定看護師とは?

手術室看護で実践を積み、さらに専門的な知識を身につけ、手術室看護の向上を図るため「手術看護師認定資格」というものがあります。この資格を手に入れるためには看護師、保健師、助産師の資格取得5年以上の臨床経験と、手術室で3年以上の実践経験など条件がいくつかあり、さらに6ヶ月以上の研修を受ける必要があります。ですから、そのためには手術看護認定看護師に対する理解があり、教育の機会を与えてくれる病院の手術室へ就職しなくてはいけません。

★手術室看護師の給与は?

手術室勤務の給料には、基本給に「手術手当」や「危険手当」が付きますが、通常は日勤勤務だけのことが多く「夜勤手当」や「休日出勤手当」が付きません。

そのため、病棟勤務で3交代をしている看護師の給与と比べると少なくなります。しかし、緊急手術が多く夜間呼び出しに備えてオンコール体制を取っている病院では、手術がなくても待機手当が付いたり、実際に呼び出されて手術介助に入った場合には手術手当、時間帯によって夜間手当がつくので、平均すると病棟看護師の給与とあまり変わりません。

★手術室看護師に転職するには?

手術室看護師の役割ややりがい、給与について理解した上で、手術室への転職を希望する場合に考えなくてはいけないことや、求人の探し方とはどのようなものなのでしょう。

・手術室専任勤務? 兼任勤務?

大学病院や総合病院、それ以外にも日常的に手術が行われており、手術件数が多い病院は、手術室専任の看護師を置いていますが、手術件数の少ない病院では、病棟勤務、あるいは外科勤務の看護師が手術室の仕事を兼任する場合もあります。手術室看護に特化した仕事がしたいのか、それ以外の業務もこなしながら両立させたいかによって、勤務先選びは大きく変わってきます。

・手術件数、症例、緊急手術時の体制を知る

一言に手術と言っても、外科、整形外科、婦人科、皮膚科、耳鼻科、眼科など診療科によって全く異なった手術が行われ、看護師もそれに応じたスキルが必要になります。ですから、手術室看護師の求人を探す時も、その病院では、どのような手術が、年間何例ぐらい行われているかを知り、その病院の治療水準と、手術室看護師に求められるスキルを把握すると、入職後に感じるギャップも少ないでしょう。そしてもうひとつ大切なことは、緊急手術に対応しているか?もし対応しているなら、看護師の勤務体制はどうなっているかも必ずチェックしてください。特に、子育てとの両立を考えて日勤勤務の手術室を選んだ人は、後々問題が起こりかねません。

・手術室経験者募集か?未経験者歓迎か?

手術室看護師に求められるものは、病棟看護師のそれとは少し違います。ですから、たとえ臨床の経験が豊富でも、手術室に配属されると戸惑うことがたくさんあります。それゆえに、手術室では教育体制がとても大切です。大きな病院では新人はもちろん、中途採用者に対する教育体制も整っていますから、未経験でもやる気があれば手術室看護師として活躍できるでしょう。しかし、「即戦力」が欲しい病院では、転職者には手術室経験者を求めていることが多いようです。

手術室勤務の看護師の求人は、病棟勤務よりも数が少なく、人気も高いため求人雑誌に掲載された頃にはもうすでに多くの人が募集しており、競争率が高くなることがあります。かと思えば、尋ねたら手術室看護師として採用する枠はあるけれども、表立って求人を出していない病院もあります。そんな人気病院の求人や、潜在的求人をいち早く知るには、看護師転職サイトが心強い存在です。広いネットワークを持つマイナビ看護師のような看護師転職サイトは、病院からの最新の求人を紹介することはもちろん、こちらからの希望を病院にリクエストすることもお手のもの。あなたを必要としている病院で、あなたのスキルにあった手術室看護師として働くための転職をしっかりサポートしてくれます。