目次
1.転職成功のカギは「ゆずれない条件の厳選」「確認不足をなくす」!
近頃はネットやスマホが普及した分、転職活動や情報収集が昔に比べると随分楽になったと感じる人が多いでしょう。でもいざ転職に向けて動いてみると「情報が多すぎて迷う」「見れば見るほど、どこが自分に合うのかが分からなくなる」とため息を漏らす人も多いです。ついついアレもコレもと条件を盛り込み過ぎて、結局優先順位がわからなくなる看護師も多いです。そのためにまず大切なのは、まず一番譲れない条件を自分の中で決めて、それを基準に職場を絞り込むようにするということです。これが大前提になってきます。
2.転職成功者のモデルケース①給料アップで転職成功
日本の看護師の平均でいうと、年収は480万円くらいが相場(※こちらも参考)ですが、このお給料に達していない人は多いです。「看護師はお金を持っている」というイメージは勝手な先入観に過ぎず、看護師の給料はかなり個人差があるんです。確かに資格に守られている分、ある日突然クビになるということはないでしょうが、あれだけ過酷な勤務をこなしているにもかかわらず、もし低い給料しか貰えていないのであれば納得できませんよね。
年収をアップさせたいという理由で転職することは間違いではありません。自分の頑張りやこれまでのスキルをしっかりと評価してくれて、お給料に反映させてくれる職場を見つけたいと思うのは当然です。この記事を読んで「でも、そんなにもお給料がいい病院なんてどこにあるの?」「自分で職探ししてるけど、どこもそんなに今のお給料とは変わらないけど・・・」と感じている人もいるかもしれません。そういう看護師のみなさんは、やはり看護師転職エージェントに登録しましょう。看護師転職エージェントを通してしかゲットできない好条件の求人枠が多数揃っていますよ。私の過去のクライアントさんだと治験関係で年収800万とか、派遣形式ですが時給で4500円とか、かなりの高収入になった人もいますね。
3.転職成功者のモデルケース②キャリアアップ・キャリアチェンジで転職成功
私としては4年目であれば転職しても十分にキャリアをアピールできる時期ですし、転職に踏み切っても良いのではとアドバイスしました。ICU勤務は経験者優先の傾向があるので、人事に不満を持ちながらその病院に居続けると何かしらのわだかまりがまた発生するかなとも思いました(※じゃあなんでそこにもっと若手の看護師が配属されたんだという話ですが・・・)。いやな環境から逃げるような転職は経歴に傷をつけるので私はあまりお勧めしませんが、この看護師さんの現状では転職をしたほうがステップアップできる事例に該当すると思いました。
その後はICUに挑戦できるような総合病院をご紹介して無事に望みのキャリアに近づいていけるような転職をされました。もちろん元々お世話になった職場には転職すると決めた以上はこれ以上事を荒立てない方がいいというアドバイスをして、余計な事を言ってもめるよりは円満に退職した方が良いという流れで進めていきました。
4.転職成功者のモデルケース③プライベート充実で転職成功
看護師が資格を活かして働ける場所は、夜勤必須の病院だけではありません。もともと夜勤自体がないクリニックや一般企業などに転職すれば、自然と女性ホルモンンのバランスも整いますし、生活リズムも一般的なものに近づきます。またプライベートが充実できる職場に転職することで、看護以外の分野で自分磨き出来る時間を持つことが出来ます。オフの時間を活用して、習い事や勉強をすることで人生の充実度が増すという人も多いです。自分の都合を優先できる職場を探したいという方にとっても、転職は1つの方法です。
余談ですが、その方は、婚活にあたりまず自分が一般的に言って客観的に見てどういう女なのか知ることから始めたそうです。自分は看護師でアラサーで貯金はあって・・・客観的に男の視点から見て自分はどういう性格・外見レベル・人間性の女なのか、そこを良く考えていま自分にできることを始めたそうですよ。それを踏まえて料理教室だったり服や髪の雰囲気を変えたり夜は出会いの場に出かけたりと頑張ったそうですね。もちろん結婚がすべてではないし35歳以上で初産の人だってたくさんいるし、でもこの人の価値観だということで私は尊重して職場を紹介しました。
5.転職成功者のモデルケース④人間関係の悩みから解放されて転職成功
6.看護師で転職失敗の事例は?実際の看護師さんの実話を紹介
オープンしたてのクリニックへ転職して失敗(女性看護師 ※取材時28歳)
新卒から大学病院の病棟勤務でしたが、結婚と同時に勤めていた大学病院は退職しました。その後に家事と両立できる職場を探している時、ちょうど家の近くに新しい医療モールが出来て、その中の内科クリニックに再就職しました。建物はきれいだし、スタッフもみんな同時に採用されたので仲間意識も強く、「ここなら絶対に続く!」と思っていました。
でも働いているうちに、徐々にオープンしたてというのが逆に働きにくさを生み出していると気がつきました。患者さんの数がまだ安定しないという理由で、各勤務帯の看護師数は1人。立て続けに処置が入るとすごくバタバタするし、そうかと思ったら1時間くらい誰も来なかったりとオープンしたてゆえの難しさがありました。スタッフが少ないから、体調不良があった時にでも休めないのも不安でした。それが理由で、他の看護師のスタッフは妊娠してすぐに辞めました。マニュアルも病院のように整備されていないので、院長に自分たちで作成するように言われて少し不安な気持ちでいました。
こんな感じだったので、新しい就職希望者が入ってきても、仕事を覚える前に辞めていくというのが何人か続きました。だんだん自分もやる気がなくなってきて、半年で退職しました。オープンしたてってイメージがいいけれど、実際は働きにくいところが多いような気がします。
片道1時間かかる治験企業に転職して失敗(女性看護師 ※取材時29歳)
総合病院の内科病棟で3年働いた後、寿退職しました。それ以来、家事・育児に専念していましたが、子供が2人とも大きくなってきたので、28歳の時に社会復帰を決意。私が就職したのは電車で片道1時間かかる治験関連の企業でした。治験企業の求人は(看護師といえども)一般企業の転職ルールとしてよく言われる「30歳~35歳が転職の上限」というのが一般的とネットで言うので、鵜呑みにしてしまい結構焦ってましたね。
でも昔から「企業で仕事がしたい」と思っていたので、通勤時間や未経験の業務内容への不安よりも、気合いが勝っていたんだと思います。そんな気合いが続いたのも、はじめの1ヶ月だけでしたけど。やはり子育てしながら片道1時間はきつ過ぎました。主人や実母からはずっと「主婦なんだから、遠かったら続かない」と言われていたので、言うことを聞いておけばよかったと反省しました。結局3ヶ月の試用期間でギブアップ。今は求職中ですが、家から自転車通勤出来る範囲で絞り込もうと思っています。
転職の時期を早まって失敗(女性看護師※取材時27歳)
市民病院の小児科・血液内科病棟で勤務していましたが、仕事内容がハードなだけではなく、時間外勤務や休日の勉強会などが多かったり、人間関係も複雑だったりとしんどい思いをしていました。このままじゃ家庭にも悪影響ばかりになると思って、民間病院に転職。でも、転職した翌月に妊娠が発覚してしまいました。家族計画中ではありましたが、なかなか妊娠出来なかったので、まだしばらくは夫婦2人と思っていたのに・・・という感じでした。もう少し前の職場で堪えていたら、産休・育休が取れたのにと後悔しました。今の職場では勤続年数1年以上からしか産休・育休を取れないので、お腹が大きくなったら辞めることになると思います。これじゃ何のために転職したのかわかりません。赤ちゃんが出来たことはうれしいことに変わりはありませんが、もう少し転職の時期について考えるべきでした。
病院見学など事前のリサーチ不足で失敗(女性看護師※取材時38歳)
38歳という年齢で、これまで病棟正社員として仕事をしていたのはたったの2年しかありませんでした。看護師としては正直キャリアは薄い方でした。でも家庭が一段落したのでまた看護師として頑張りたいと思って、家の近くの市民病院の病棟パートとして再就職しました。これは看護師の転職エージェントとか使わずに単純に通いやすさだけ考えて自分で見つけてきたパートです。
それでいざ入ってみると、配属された病棟の看護師の年齢層が若過ぎるのと、私が年の割に看護師として未熟ということで、人間関係的にも、仕事的にも上手くいかなかったです。病院のホームページには「アットホームな職場でブランクがある人も大歓迎」と書いてありましたが、私には全然そうは思えませんでした。就職する前にホームページの内容を鵜呑みせずに、もっとリサーチすればよかったですし、もう少し病院見学をすべきだったと思います。知っている病院であっても看護師転職エージェントを使って条件交渉や事前のヒアリングなどをもっとすべきだったと後悔しています。
看護師の転職活動には成功も失敗もありえます。全てが想定通りにいくわけではないのが転職活動ですので、もちろん100%転職で失敗しないようにというのは難しいでずが、確率を100%に近付けることは可能です。冒頭でも述べましたが「自分のゆずれない条件をしっかりと持つこと」「ゆずれない条件を決めるための自己分析をしっかりと行うこと」「ミスマッチが起こらないように転職前の情報収集は念入りに行うこと」などは必須です。このあたりの項目はしっかりクリアしながら転職活動を進めましょう。
上記の失敗例を見ても事前の情報不足や自分の行動指針のブレが転職の失敗につながっています。そういう意味でも転職の際は一人で行動せずに下記のような転職エージェントを利用して人生の中でもそう多くはない転職のチャンスを成功に導くべきです。マイナビ看護師などの大手であれば安心して利用できますし、中小の転職エージェントを使って失敗したという人も改めて大手の情報力で再就職をサポートしてくれます。