救急外来という名前を聞いただけで緊張感がはしるこの部署は、一刻を争う病気や怪我の患者さんがたくさん訪れます。救急外来で働く看護師には、予測不可能な状態の患者さんの来院に即座に対応できるよう、幅広い知識と看護技術が要求されます。非常に緊迫した場面も多く、肉体的、精神的に過酷な勤務の時もありますが、その分やりがいも大きく、向上心のある看護師なら誰もが一度は働いてみたいと思うことでしょう。しかし同時に「私なんかに救急外来の仕事が務まるのだろう?」と思う人もいることでしょう。救急外来は誰でも働ける部署ではないかもしれませんが、魅力のある仕事で求人も比較的多くあります。ここでは、救急外来の業務や種類、看護師に求められるものなどを紹介していきます。

★救急外来の看護師求人事情は?

救急外来の看護師の求人は比較的多く、「マイナビ看護師」で実際に検索してみると140件の求人がヒットします。他の看護師転職サイトでも配属先や担当業務で「救急外来」を選べるものが多く、いずれも数十件~100件以上の求人が出ています。救急外来の看護師はニーズが高いことがうかがえます。

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★救急外来におけるトリアージ

救急外来は、いつ、どのような状態の患者さんが来院するか予測がつきません。時間帯や日によっては一人も患者さんがいない時もあれば、同時に何人もの患者さんが来院することもあります。このような特色を持つ救急外来において重要とされるのが「トリアージ=緊急度による選別」です。来院した順に患者さんを診察するのではなく、重症度や緊急性に応じて診察の流れを調整します。優先度は、救命可能で重症度の高い患者さんです。トリアージを実行するには、怪我や病気、治療の可能性について正しく判断できる知識が必要なことはもちろん、その他の患者さんの理解を得られるよう対応することも大切です。そのためトリアージナースを育成する研修も行われています。

★救急外来の看護師の業務で大切なこと

救急外来で働く看護師は、いつどのような患者さんが来た場合でも素早く対応できるよう高い知識と技術が必要とされます。また来院する患者さんは、内科、外科、整形外科、耳鼻科など多岐に渡りますから、幅広い知識はもちろん、各科の医師との連携を良くし、スムーズに業務が行えるようにすることも大切です。また緊急のレントゲン撮影、CT検査、血液検査、投薬などほかの医療スタッフの協力が必要な場合もありますから、病院全体の業務の流れを把握し、コメディカルとのチームワークも欠かせません。このように、救急外来の仕事は医療業務以外に高いコミュニケーション能力が必要とされます。中でも救急外来に来院した患者さんやその家族の不安を軽減するための声掛けや、治療に対する説明はとても大切です。

★救急医療の種類と勤務先

救急医療には、大きく分けて3つの種類があり、対応できる患者、提供できる医療が違います。自分の行きたい病院を決める時の参考にしましょう。

・初期救急医療 ・・・ 入院の必要のない患者さんに対応し外来診療のみを行います。休日夜間救急センター、小児初期救急センターなどがそれにあたります。

・二次救急医療 ・・・入院治療を必要とする患者さんにも対応できる医療機関です。中規模病院や、当番制救急指定病院、地域周産期母子医療センターなどがそうです。

・三次救急医療機関・・・急な心臓病、脳血管障害、頭部外傷など、二次救急医療では対応できない重篤な患者さんに対する医療を行い、救命救急センターと呼ばれることもあります。大学病院や、日本赤十字病院など日本全国に289ヵ所あります(平成29年度末)(参照:厚生労働省「救急・災害医療に係る現状について」)。

★救急外来で働く看護師のストレスとやりがい

救急外来は生死に直結する場面が多々あり、患者さんの命を救う一方で、残念な結末になることもあります。そのためたとえ最善を尽くしても「もっと自分にできることがあったのでは?」、「あの時こうしておけば…」という後悔の念にさいなまれることがあります。また救急外来は、そこで働く医師にとっても緊張の場なので、診療の補助を行う看護師にも高いレベルのスキルが要求され、激が飛ぶことも良くあり、自信を喪失してしまう看護師も多いようです。しかし、そのような場合でも気持ちを切り替え仕事のモチベーションを保つ強い平常心が救急外来で働く看護師には必要です。責任感が重く、緊張感も高いため、救急外来はストレスの大きい部署と言えますが、自分の身に付けた知識と看護技術を駆使し、医療チームの一員として貢献し、患者さんの命を救うことができる点では非常に大きなやりがいがある職場でもあります。また「これで十分」ということはなく、常に知識や技術を磨く必要があり、いつまでも向上し続けることができるのが救急外来の看護師だと言えます。

★救急外来の看護師の給与は?

救急外来で働く看護師の給与は、基本給は他の外来勤務の看護師と同じようですが、特別な手当がつく病院もあるようです。また24時間救急指定病院の場合、外来と言えども夜勤(当直)があるため夜勤手当も加算されます。さらに救急看護認定看護師になれば、給与面で優遇されるだけでなく、転職でも有利でしょう。

 

救急外来の看護師求人の探し方は?

救急外来の必要性はますます高まっており、求人も比較的多く見つかりますが、高度でハードな業務内容から就職・転職をためらう看護師も多く人手不足が深刻です。そのため入職後の指導に力を入れている病院や、高待遇で迎えている病院もありますから、興味のある人は救急外来で働いてみることをお勧めします。ただ上述の通り、救急外来と言っても提供する医療に違いがありますから、自分のレベルにあった病院を選ぶことも、失敗しない就職先を見つける上で大切になってきます。看護師の転職サイトを使う場合は、ただ単に求人を紹介するのではなく、「マイナビ看護師」のように、経験や希望に沿った病院を親身になって探してくれる看護師転職サイトを利用するのがお勧めです。救急外来への就職・転職は、不安も大きく、努力も欠かせませんが、その分大きなやりがいが得られるはずです。