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皆さんは治験会社のCRC(治験コーディネーター)という仕事をご存知でしょうか?簡単にいえば治験が行われる時に、製薬会社などの治験実施者と被験者の仲介・サポートを行い、治験が滞りなく進むように進行していく役割の仕事です。医療と携わる仕事であるために看護師、薬剤師、臨床検査技師などから転職する人も多い職種です。
今回はそんなCRC(治験コーディネーター)看護師の「仕事内容」「給料」を紐解くために、実際に急性期病院の看護師からCRC(治験コーディネーター)へ転職した方のインタビューを通してリアルな仕事内容や給料相場を見ていきたいと思います。インタビューに応じてくれたのは24歳と若い看護師さんですが治験業界へ強い興味を持たれている向上心の強い看護師さんです。是非ご参考ください。

CRC(治験コーディネーター)への看護師転職体験談をご紹介!

CRC(治験コーディネーター)へ転職した看護師Aさん
性別女性
年齢(CRC<治験コーディネーター>へ転職した当時)24歳
転職前の職場急性期病院(1000床)、大阪府、二交代
転職後の職場治験会社(治験コーディネーター)大阪・日勤のみ(週休2日)
使った転職エージェントCRCバンク
転職理由新薬開発に貢献できるという治験コーディネーターの仕事に興味があったので

キャリ姉
元々は新卒で急性期病院へ就職されたんですね。急性期病院での仕事内容や給料について教えてください。
CRC(治験コーディネーター)へ転職した看護師Aさん
転職前の私の仕事内容は急性期病院の病棟勤務で、循環器・呼吸器・泌尿器・整形外科の混合外科内科病棟で働いていました。心臓カテーテル治療から手術、化学療法、放射線療法、気管支鏡検査など4科の診療科が入っており、それに加えて内科外科と入り混じっていたためとても忙しかったです。看取りで入院されてこられる患者様もいたのでメリハリのある看護が必要だと感じていました。急性期病院なので回転率がいい反面、心不全患者、看取り目的の患者様など慢性期の一面もありました。給料は新人の頃から働いており3年目の月給で23万程度でした。そこに夜勤手当が入り合計28万前後で毎月もらっていました。年収は500万を超えます。ボーナスも年間100万ほどあり、お給料面ではとても満足していました。残業も患者様の急変などによっては毎勤務1時間程度は最低でもありましたが、残業代は届出を出せばいただくことができていました。
キャリ姉
若いのに年収500万円以上の給料をもらえるのはいい職場だったかもしれないですね。仕事内容も充実しているように思えますね。なぜそんな職場を捨てて全く別の仕事内容であるCRC(治験コーディネーター)へ転職されたんですか?
CRC(治験コーディネーター)へ転職した看護師Aさん
前職の私の病棟でも新薬が使われるようになり奏功する患者様とそうでない患者様がおられました。患者様の既往や身体状況によって個人差はありますが私にとってその個人差は辛いものでした。新薬が効いて元気に退院される患者様がおられる反面、奏功することなく悪化しつづけそのまま看取りになる患者様がおられました。その頃から働いてる中で今ある薬だけでは効果が十分に得られない患者様を日々目の当たりにし、力になりたいと思っていました。調べていくうちに、新薬開発に貢献できるという治験コーディネーターの仕事を見つけ、現職での知識やコミュニケーション力が発揮できる仕事であるというところと、患者様と話したりするのが好きでそれがやりがいにも繋がっていた部分だったので、患者様と関われるという点でも治験コーディネーターを志すようになりました。
キャリ姉
前職の急性期病院での仕事内容がCRC(治験コーディネーター)への志望動機につながったんですね。転職活動の方法はどのように進めましたか?また数あるCRC(治験コーディネーター)の仕事の中でどういう条件で求人を絞っていきましたか?
CRC(治験コーディネーター)へ転職した看護師Aさん
転職活動の方法は、私の場合なりたい職種が治験コーディネーターと決まっていたためできればその専門サイト(CRCバンク)がいいと考えておりました。ニッチな業界であり周りの友人の中でも転職した者はおらず治験コーディネーターという仕事すら自分自身知りませんでした。なので大手の就職サイトよりもと思い治験コーディネーターへの転職を専門とする転職サイトを利用させていただいてました。転職にあたって狙っていた条件については、まずお給料が400万以上あることを条件にしていました。少なからず給料は下がると転職エージェントから伝えられていたためです。現在の生活を維持するためにも給料は第1条件としてお伝えしていました。あとは特にありませんでした。
キャリ姉
実際にCRC(治験コーディネーター)へ転職してみて給料や仕事内容はどう変わりましたか?
CRC(治験コーディネーター)へ転職した看護師Aさん
転職後は治験コーディネーターとして病院勤務ではなく、会社勤務になります。いわゆる会社員のような感じですね。月29万円程度いただきながらボーナスも含め推定412万程度の年収・給料です。事前に希望の年収を聴取されていた時に400万以上と答えてたため、そこを考慮されての金額だと思います。あとは加えて残業があれば手当が出るとのことでした。仕事内容についてですが、治験コーディネーターという職種は、以前ドラマでも取り上げられていたことがあるそうなのですが、新薬開発を依頼する製薬会社と治験を実施する病院の間に立ちます。新薬を開発するまでに最低でも数年はかかります。長ければ10年以上になることもあります。その期間のスケジュール管理や書類管理、また治験実施医師という治験の実施最高責任者にもなる医師のサポートを行うのも治験コーディネーターのお仕事です。また治験に参加される患者様を集め、治験の手順(プロトコル)に沿って、患者様が薬を内服してもらえるようサポートします。飲み忘れや飲み間違いなどがあったり、規定の期間内に外来受診できなかった場合はプロトコルからの逸脱とみなされ治験コーディネーターの責任となります。治験を実施している期間中に一番患者様に近い存在にいるのが治験コーディネーターであり、治験に関する不安や疑問を解決するのも大きな仕事です。
キャリ姉
CRC(治験コーディネーター)へ転職してよかったことと悪かったことを教えてほしいです。
CRC(治験コーディネーター)へ転職した看護師Aさん
よかったことは、まず自分が挑戦したかったことにチャレンジできたことです。新薬を待ち望む患者様の力になりたいという思いを実現できる環境にいれることです。転職にチャレンジした良かったと思います。また看護師は世間知らずと言われることもあり、ビジネスマナーや世の中のいろいろな仕組みに無知なことも自分の中では転職のきっかけになりました。会社に勤め週5日働き、年末年始などは世間様と同じように休暇がとれることは良かったと思います。悪かったことは、転職時の面接でも貴社から散々言われたことではありますが、治験をあくまでも客観的な位置から評価するため採血なども自分で実施できないことで医療技術の成長がストップしてしまうことです。医療行為は看護師の資格をもっていても治験コーディネーターである以上行ってはならないと決められているため、看護師として積み上げた採血などの技術が使えません。これはマイナス点だったかもしれません。また、病院から会社勤めになるため利益を上げなければいけないということもプレッシャーです。病院では利益をあげるために病床の回転率を上げるということをよくやっていましたが、それは看護師一人一人の努力というものではないため、ビジネス的な視点から会社で利益を上げるということはとてもストレスに感じています。これもややマイナス点だった点かもしれません。あとはこれが実は一番悪かった点かもしれませんが給料面ですね。看護師は20代前半でも500万以上の給料を年間で稼げていたので今では100万近く年収が下がりました。まあでもこれから出世したり成果を上げれば転職も含めて待遇は上げていけると思っているので給料面に関しては前向きに捉えるようにしています。
キャリ姉
今後CRC(治験コーディネーター)へ転職したい看護師さんへメッセージを一言お願いします。
CRC(治験コーディネーター)へ転職した看護師Aさん
現在の仕事になんらかの不満がある、もしくは新しいことにチャレンジしたいなど転職の意志があるなら早い方がいいと思います。私の場合はCRC(治験コーディネーター)へ挑戦したいという気持ちで突っ走りました!なんといっても看護師の転職の強みは資格があることです。仮に転職に失敗したとしても、看護師の資格を利用すれば必要とする病院などはたくさんあります。そこが強みだと思うので、転職しようとしている方はどうか資格を強みにして自分のしたいこと、現状打破し、より充実した看護師人生を歩んでほしいと思います。今は看護師が活躍できるフィールドの仕事内容も広がっていると思いますので。