小児科の看護師求人は少なく感じるかも知れません。子供の数自体が少ないということ以外にも、小児科を開業する医師の数が不足しているということも関係しています。自宅から通勤圏内で小児科の看護師求人が見つからないという場合は、まずは看護師転職支援サイトに登録してみることをお勧めします。小さなクリニック等では看護師の募集を全て人材紹介会社に任せているということも珍しくはないからです。求人広告が載っていないからと言って、現在募集していないとは限りません。小児科クリニックではなく、病院の小児科病棟や小児科外来で仕事をしたいという方の場合も、転職支援会社に登録・相談する方が安全です。なぜなら、総合病院には小児科以外の科も存在しているため、「小児科を希望している」と言って面接を受けたのにも関わらず、欠員がある他の科に回されてしまう可能性があるからです。看護師転職支援サイトを通じて就職先を選べば、小児科以外の診療科に回されるということは絶対にありません。
★小児科の看護師の仕事内容とは?
小児科の看護師の仕事内容は、外来と病棟で随分違ってきます。病院の小児科外来やクリニックでは、主にドクターの診察介助をすることになります。小学生くらいになると自分で洋服を脱いだり、診察しやすい体勢を取ることが出来るようになって来ますが、まだ小さな子供はそれができません。看護師は患児の衣服の着脱や体位の固定を行い、安全でスピーディーに診察・処置が行えるように介助しなくてはなりません。場合によっては、患児の親御さんにも指示して体位を固定することもあります。小児科外来では急に体調を崩して来院するケースが頻繁に見受けられますし、短時間の枠に多数の予防接種を行わなければなりません。小児科の看護師は「いつも笑顔でゆっくりと患児と関わる」というイメージがあるかもしれませんが、実際はテキパキと確実に業務を進めていく能力が必要となります。もちろん、患児が怖がって泣いてしまった場合は、優しくなだめてあげなくてはなりません。一方病棟では、生活援助が仕事の中心となります。患児の年齢や疾患、障害の有無に合わせて、療養生活がスムーズにいくように介助します。特に長期療養中の患児の場合、母親をはじめとする家族とのコミュニケーションも重要な仕事となります。闘病中の我が子の看病をしながら、家事や育児をする母親をねぎらったり、励ましたりすることも大切な役割です。
★小児科の看護師に必要なスキルは?
小児科の看護は、その他の診療科の看護とは全く異なる、特殊な技術や知識が必要とされる科です。そのため成人看護の経験が長い人でも、転職してすぐの時は何度も戸惑う場面にぶつかることも想定されます。薬の量や投与方法も成人とは違いますし、採血や点滴の際のルートキープも成人に比べると難易度が高いということもあります。ただ、これらのスキルは実際に就職してから覚えていくことがほとんどですので、看護師経験がある程度あれば、小児科が未経験でも応募すること自体は可能です。また、たいていの小児科では「小児科特有の看護」についてしっかりと指導してくれます。そのため、本人にやる気があれば成長することが出来るでしょう。知識として必要になってくるのは、小児特有の感染症やアレルギー、皮膚病、発達障害等となります。子供は成人のように自分の症状を正確に人に伝えることが出来ないので、幅広い知識を持って、いろんなケースを想定しながら観察することが重要となります。また、小児科外来で勤務すると必ず親御さんから質問を受けるのが、予防接種のスケジュール相談です。その子の既往歴や月齢、保育所にいつから預けるのか等を勘案して、予防接種を適切な時期に受けられるようなアドバイスが出来なくてはなりません。これらの知識も働きながら覚えていく部分もありますが、転職・就職が決まっているという方は少しずつ予習しておきましょう。
★小児科の看護師のお給料はどれくらい貰えるの?
小児科クリニック、外来、病棟では、他のクリニック・病院等のお給料と大差はありません。ただ外来の方が、風邪やインフルエンザ、プール熱等が流行するシーズンによって残業が増え、必然的に残業代が増えると考えられます。病棟正社員となるとボーナスも貰えますが、クリニックでも正社員になると日勤だけでボーナスが貰えるところもあります。
★小児科の看護師に転職するメリットとは?
小児科の看護師のメリットは、やはり「自分に子供が生まれた時に、知識が役に立つ」ということです。いくら自分が看護師でも、小児看護を経験した人でなければ、突発的な熱や怪我等が起きた時に気が動転してしまったという人もたくさんいると思います。逆に、「小児看護の経験はないけれど、自分の子育ての知識や経験を活かして小児科で仕事をしてみたくなった」と考え始めるケースも珍しくはありません。社会復帰するときに敢えて未経験の小児科にトライしようとする人がいるのは、そのためです。子育て経験があれば、子供に慣れているだけではなく、お母さんの気持ちにも共感できるということが最大の強みにもなります。臨床から離れて少し自信をなくしている人も、子育てで培った経験を活かしてみませんか?また小児科での勤務経験があると、保育園看護師としての道も広がります。子供のアレルギーや急病に対応するため、民間の保育園でも徐々に看護師を設置するようになってきましたので、保育園では小児看護の経験者が優遇されています。
★小児科の看護師に転職するデメリットとは?
小児科の看護師のデメリットというよりは、辛い部分といえるのは「病状がシビアな子供との関わりやお別れ」を挙げるとが出来ます。小児科で働いている以上、元気に退院していく子供達との関わりだでではなく、悲しいお別れをしなくてはならないこともあります。そういった時でも、家族の気持ちをくみ取って、最後までサポートし続ける強い心が必要です。また、近年医療現場だけではなく、教育現場でも悩みの種となっているモンスターペアレントの存在。患児の対応ではなく、モンスターペアレントの対応に追われてスタッフが疲弊するということが現実に起こっています。
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