目次
- ■【体験談】職場環境の改善やスキルアップを求めて転職するも、年収が大幅に下がる…
- ■看護師転職で年収が下がった他事例
- 1. 病院勤務からクリニック勤務に転職し、夜勤手当がなくなったケース
- 2. 総合病院から地方の中小病院に転職し、基本給が下がったケース
- 3. フルタイム勤務からパート勤務に転職し、労働時間が減ったケース
- 4. 大学病院からクリニックに転職し、賞与が減ったケース
- 5. 病棟勤務から訪問看護に転職し、残業手当がなくなったケース
- 6. 民間病院から公立病院に転職し、昇給ペースが遅くなったケース
- 7. 総合病院から産業看護師に転職し、夜勤がなくなったケース
- 8. 都市部の大病院から地方のクリニックに転職し、福利厚生が減少したケース
- 9. 病棟看護師から介護施設の看護師に転職し、手当が減少したケース
- 10. 急性期病院から療養型病院に転職し、基本給が低くなったケース
- ■看護師が転職で年収が下がる理由の具体例
- 1. 夜勤の減少や廃止
- 2. 残業手当の減少
- 3. 初期給与の低さ
- 4. 地域による給与の違い
- 5. パートや時短勤務への切り替え
- ■看護師の転職で年収が下がることを防ぐための対策
- 1. 転職先の給与条件をしっかり確認する
- 2. 給与交渉を積極的に行う
- 3. 総合的な収入を考える
- 4. キャリアアップの計画を立てる
- 5. 転職エージェントの活用
- ■看護師の転職時年収に関するFAQ(よくある質問)
- 1. 夜勤がなくなると年収はどのくらい下がりますか?
- 2. 残業手当がなくなると年収にどのくらい影響がありますか?
- 3. 転職後、年収が下がっても将来にメリットがあることはありますか?
- 4. パートや時短勤務に切り替えると年収はどのくらい下がりますか?
- 5. 地方に転職すると年収は下がりますか?
- 6. 転職先での賞与や昇給制度はどう確認すればいいですか?
- ■看護師の転職で年収を下げないために
■【体験談】職場環境の改善やスキルアップを求めて転職するも、年収が大幅に下がる…
性別 | 女性 |
現在の年齢 | 28歳 |
転職時の年齢 | 27歳 |
転職前の職場 | 大阪府の企業病院の内科病棟(超急性期病院) |
現在の職場 | 大阪府の民間病院の急性期病棟 |
使った転職エージェント | マイナビ看護師 |
前職を辞めた理由 | 年功序列による業務過多・サービス残業・スキルアップが望めない |
新しい職場に転職を決めたきっかけ | 休みが取りやすい・病院の雰囲気がよい・地域密着型で患者に寄り添える看護ができると思った |
転職して失敗だったと感じている理由 | 年収が下がった(約100万円ダウン)・休日数が減った・人間関係が難しい |
5年ほど経ってマシになってきましたが、先輩が入れ替わることもなく、他の病棟も同じ感じで、このままではスキルアップや自分がしたい看護ができないと感じて転職を決めました。
新しい病院に決めた理由としては、福利厚生が前の病院よりもいいところはない、年収が下がるということは踏んでいたため、ある程度の休みが取れることと病院の雰囲気がよいこと、地域に密着した患者に寄り添える看護ができる病院に行きたいと思っていました。それが叶う病院として、規模は小さくなりましたが通勤もしやすい法人経営の病院に決まりました。
仕事内容としては、以前と業種は変わっておらず、また今も急性期の病棟であるため前職とあまり変化はありません。病棟勤務を主として、外来へのフォローなどもあります。ただ、地域連携が密な病院であり、外部との連携も多くありまます。
また、人間関係でもやはりお局様的な方は少なからずいることで、アットホームで身内間は強い病棟なのですが、その人に気に入られるか否かで居心地が変わるのと、その人の気分が良いのか悪いのかでその日の勤務の緊張感が変わってしまうのが残念だと感じてしまいます。
新人を育てる環境ではないのかなという感じがしましたし、地域連携の知識やスキルアップは望めても、新人のときからしっかりとした知識や技術を学べるような環境ではないと感じました。落ち着いて患者と向き合えますが、スタッフ間で高め合うという感覚は乏しいように感じてしまいます。
このままこの病棟にいても将来的な年収アップはないと感じますし、やりがいもある程度しか感じないのでやりたいことまで昇華するには地域連携の知識を得てからは独立などしていく必要があるかなと感じています。
ただし、急性期にしては比較的時間の余裕はあるので、自分が学びたいと思えばスキルアップの時間は取れるのかなという印象です。勉強の時間も取れますし、資格をとることには積極的に応援してくれるのでその点は安心しています。
■看護師転職で年収が下がった他事例
1. 病院勤務からクリニック勤務に転職し、夜勤手当がなくなったケース
Aさんは、病院で夜勤をこなしていた常勤看護師として働いていましたが、体力的な負担が大きくなり、日勤のみのクリニックへ転職しました。クリニックでは働きやすさが増したものの、夜勤手当が完全になくなり、月々の収入が減少。夜勤手当は看護師の給与の中でも重要な部分を占めていたため、年間で100万円以上の減収となりました。Aさんは、夜勤の辛さから解放されましたが、年収が下がったことをどう受け止めるかに悩むようになりました。
2. 総合病院から地方の中小病院に転職し、基本給が下がったケース
Bさんは家族の事情で都市部の総合病院から地方の中小病院へ転職しました。地方では給与水準が低いため、基本給が前職よりも低く設定されていました。また、地方の病院は患者数が少なく、残業も少ないため、残業手当の影響で年収が約50万円下がりました。地方では生活費が安いものの、やはり年収が減ると貯金や生活のゆとりに影響が出てしまい、Bさんは都市部との収入差を痛感することになりました。
3. フルタイム勤務からパート勤務に転職し、労働時間が減ったケース
Cさんは、育児と仕事の両立を考え、フルタイム勤務の病棟看護師からパート勤務に転職しました。パートでは勤務日数が週3日に減り、月収もフルタイムの半分以下に。特にボーナスが支給されないパート契約だったため、年収が60%以上減少し、生活費の見直しを迫られました。Cさんは育児との時間を確保できる一方、収入の大幅減少により家計のやりくりに苦しむことになりました。
4. 大学病院からクリニックに転職し、賞与が減ったケース
Dさんは、大学病院で勤務していましたが、業務量の多さとストレスから、より落ち着いた環境で働けるクリニックへ転職しました。日々の業務量は軽減されたものの、クリニックでは賞与が年2回ではなく、1回のみ支給され、金額も大学病院時代の半分程度。Dさんは年間で約80万円の収入減を感じましたが、業務の負担が減ったことで生活の質は向上したものの、賞与の減額は家計に大きな影響を与えました。
5. 病棟勤務から訪問看護に転職し、残業手当がなくなったケース
Eさんは、病棟勤務での長時間労働と残業に疲れ、訪問看護に転職しました。訪問看護では業務が定時で終わることが多く、残業はほとんどありませんでした。そのため、月に20時間以上こなしていた前職の残業手当がなくなり、結果として年収が30万円以上減少。Eさんは時間の自由を手に入れたものの、残業手当の有無が大きな影響を与えることを改めて実感しました。
6. 民間病院から公立病院に転職し、昇給ペースが遅くなったケース
Fさんは、待遇や安定性を求めて民間病院から公立病院に転職しました。しかし、公立病院では昇給ペースが緩やかで、民間病院時代のように年に数回の昇給はなく、年1回の昇給のみ。特に、初年度の基本給が低く設定されていたため、転職直後の年収が前職より20万円ほど低くなり、昇給を待たなければならない状況に。安定性は得られましたが、収入面での期待には及ばないと感じました。
7. 総合病院から産業看護師に転職し、夜勤がなくなったケース
Gさんは、病院勤務から企業の産業看護師に転職しました。日勤のみで、夜勤やシフト勤務のストレスから解放されましたが、夜勤手当や休日勤務の手当がなくなり、年収が100万円以上減少。特に産業看護師の給与は一般的に病院より低く、前職での夜勤手当が占めていた割合が大きかったため、Gさんは収入のギャップに驚きを隠せませんでした。仕事の負担は減ったものの、給与面ではかなりの減少を感じました。
8. 都市部の大病院から地方のクリニックに転職し、福利厚生が減少したケース
Hさんは、家族との生活を優先するために、都市部の大病院から地方のクリニックへ転職しました。しかし、地方のクリニックでは福利厚生がほとんどなく、特に住宅手当や通勤手当が支給されないことが判明しました。前職では家賃補助や通勤手当が支給されており、その分の負担が軽減されていましたが、転職後はこれらがなくなり、年収ベースで40万円の減少となりました。
9. 病棟看護師から介護施設の看護師に転職し、手当が減少したケース
Iさんは、病棟勤務から介護施設での看護師に転職しました。介護施設では患者数が少なく、病院ほどの負担はありませんが、看護業務も限定的で、手当がほとんど支給されない環境でした。特に夜勤手当や資格手当が少なかったため、年収が前職よりも20万円以上下がり、看護業務のやりがいと収入面のバランスに苦悩することとなりました。
10. 急性期病院から療養型病院に転職し、基本給が低くなったケース
Jさんは、急性期病院でのハードな業務に疲れ、療養型病院へ転職しました。療養型病院では患者数が少なく、仕事のペースも緩やかで、身体的な負担は軽減されましたが、急性期病院に比べて基本給が低く、手当も少なかったため、結果的に年収が30万円ほど下がりました。Jさんは仕事の負担が減ったことには満足していましたが、収入の減少による家計の影響を実感しています。
■看護師が転職で年収が下がる理由の具体例
1. 夜勤の減少や廃止
多くの病院では、夜勤をこなす看護師には夜勤手当が支給されます。夜勤手当は給与の中でも重要な部分を占めていることが多く、転職先で夜勤が少なくなったり、完全に日勤のみの職場に移ると、この手当が減少、または消失するため、結果的に年収が下がる可能性があります。
- 例:前職で夜勤を月4回こなしていた場合、夜勤手当が毎月数万円支給されていたが、日勤のみのクリニックに転職したことで手当がなくなり、年間で数十万円の減収につながった。
2. 残業手当の減少
病院勤務では、急な業務やシフトの関係で残業が発生することが一般的です。そのため、残業手当が年収に加わるケースが多いです。しかし、転職先で残業が少ない、または残業がほとんどない職場を選ぶと、残業手当がなくなることで年収が下がる可能性があります。
- 例:前職で月20時間の残業をこなしていた看護師が、残業が少ない職場に転職したことで、年間で50万円以上の減収になった。
3. 初期給与の低さ
新しい職場では、特に転職した直後は給与が低く設定されることがあります。これは、勤務年数や職場ごとの昇給制度の違いが原因であり、前職よりも基本給が下がる場合があります。昇給が期待できる職場であっても、最初の数年は年収が下がることがあります。
- 例:総合病院からクリニックに転職した看護師が、基本給が前職よりも5万円低く設定され、年収ベースで大幅にダウンした。
4. 地域による給与の違い
看護師の給与は地域によっても差があります。都市部の大規模病院と地方の中小病院、クリニックでは、同じ仕事内容でも給与水準が異なることがあります。特に地方の医療機関に転職する場合、都市部よりも給与が低いことが一般的です。
- 例:都市部で働いていた看護師が、地方の病院に転職した際、地域の生活費が低いために給与も抑えられ、結果的に年収が下がった。
5. パートや時短勤務への切り替え
フルタイムの常勤看護師から、育児や介護などのライフスタイルの変化に伴い、パートや時短勤務に切り替える場合、当然ながら労働時間に応じて給与も減少します。これにより、年収が大幅に下がることがあります。
- 例:育児のために時短勤務に変更した看護師が、月給が10万円程度減少し、年収ベースで100万円以上下がる結果となった。
■看護師の転職で年収が下がることを防ぐための対策
1. 転職先の給与条件をしっかり確認する
転職前には、給与の詳細をしっかりと確認することが必要です。特に、基本給の他に、夜勤手当、残業手当、各種手当がどのくらい支給されるかを確認し、前職と比較して年収がどれほど変わるかを具体的に見積もりましょう。また、賞与の支給額や支給基準も確認することで、年収全体の見通しを立てることができます。
- 対策例:求人票に記載された給与情報だけでなく、面接時に具体的な給与体系や手当の内容を質問することが重要です。特に、年収がどのように変動するかを直接確認し、不安要素を解消してから転職を決めましょう。
2. 給与交渉を積極的に行う
看護師の転職においても、給与交渉は有効です。特に、経験やスキルに自信がある場合や、転職先が急募している場合には、交渉次第で給与が上がる可能性があります。交渉の際には、自分のスキルや経験を具体的に示し、それに見合う給与を提示することで、年収ダウンを避けることができます。
- 対策例:面接の際に、自分のこれまでの実績や貢献度を強調し、転職後に期待される役割や責任に応じた給与を交渉する。また、転職エージェントを利用して、エージェントに交渉を代行してもらうのも効果的です。
3. 総合的な収入を考える
給与が下がる場合でも、福利厚生や労働条件、生活費を含めた総合的な収入を考えることが大切です。例えば、福利厚生が充実していたり、住宅手当や通勤手当が多く支給される職場では、現金の給与が低くても、トータルの生活費が改善されることがあります。また、地方への転職では生活コストが低くなるため、給与が低くても実際の生活は豊かになる場合があります。
- 対策例:給与だけでなく、職場が提供する福利厚生や住宅手当、通勤費補助なども考慮に入れて、実際にどれくらいの生活水準を維持できるかを検討しましょう。
4. キャリアアップの計画を立てる
一時的に年収が下がっても、長期的にキャリアアップできる職場を選ぶことで、将来的な年収アップを目指すことができます。特に、専門分野のスキルを高めたり、リーダー職や管理職に進むことで、年収を大幅に増加させることが可能です。転職先がキャリアアップの機会を提供しているかどうかを確認し、長期的な視点で収入を考えましょう。
- 対策例:転職先でのキャリアパスを確認し、昇進の可能性やスキルアップの機会があるかどうかを事前に調べておくことが重要です。また、転職後に積極的に研修や資格取得を行い、キャリアを構築する計画を立てましょう。
5. 転職エージェントの活用
転職エージェントを利用することで、自分に合った条件の職場を見つけやすくなります。エージェントは、各職場の詳細な情報を把握しており、給与交渉や条件面の交渉も代行してくれるため、年収が下がらないようにサポートしてくれます。また、エージェントを通じて得られる非公開求人には、高待遇の案件が含まれることがあるため、利用する価値があります。
- 対策例:転職活動をする際には、信頼できる転職エージェントに登録し、求人を探してもらいながら、自分の希望条件に合った求人を探してもらうよう依頼しましょう。
■看護師の転職時年収に関するFAQ(よくある質問)
1. 夜勤がなくなると年収はどのくらい下がりますか?
回答:夜勤手当は、看護師の年収において重要な部分を占めています。一般的に、夜勤手当は1回につき数千円から数万円程度支給されることが多く、夜勤を月に数回行っている場合、年間で数十万円の違いが出ることがあります。日勤のみの職場に転職すると、この夜勤手当がなくなるため、年収が大幅に減少する可能性があります。転職前に、夜勤手当がなくなった場合の年収ダウンをシミュレーションし、納得できるかどうかを確認することが大切です。
2. 残業手当がなくなると年収にどのくらい影響がありますか?
回答:残業手当も看護師の年収に大きく影響します。残業が多い職場では、残業手当が月給の重要な部分を占めることがありますが、残業が少ない、または残業なしの職場に転職すると、この手当がなくなり、年収が減少します。例えば、月に20時間の残業をしていた場合、年間で数十万円の差が生じることがあります。転職前に、残業手当の有無や残業時間の実態を確認し、予想される年収の変動を理解することが重要です。
3. 転職後、年収が下がっても将来にメリットがあることはありますか?
回答:短期的には年収が下がったとしても、将来的に年収が上がるケースもあります。特に、専門スキルの向上や資格取得、キャリアアップを目指す場合、転職直後は年収が減少することがありますが、経験を積むことでより高いポジションに就くことができ、長期的には収入が増える可能性があります。転職先でのキャリアパスや昇進の機会を確認し、将来の年収アップを見据えた転職を検討することが大切です。
4. パートや時短勤務に切り替えると年収はどのくらい下がりますか?
回答:パートや時短勤務に切り替えると、働く時間に比例して年収も大幅に下がります。フルタイムからパートタイムに移行する場合、月給ベースで数万円から十数万円の減少が見込まれ、年間で100万円以上の差が出ることがあります。また、時短勤務にする場合、働く時間に応じて給与が減少するため、勤務時間をしっかり考慮して生活費を計算し、どのくらいの年収で生活できるかを確認しておくことが大切です。
5. 地方に転職すると年収は下がりますか?
回答:
一般的に、都市部に比べて地方の医療機関の給与水準は低い傾向があります。しかし、地方では生活費が低いため、実際の生活レベルが変わらない場合もあります。転職前には、給与だけでなく生活コストも考慮に入れ、全体的な収入と支出のバランスを確認することが重要です。
6. 転職先での賞与や昇給制度はどう確認すればいいですか?
回答:
転職前の面接やオファー時に、賞与の支給額や支給基準、昇給制度について直接質問することが大切です。また、求人情報やホームページで基本的な情報が得られる場合もありますが、疑問があれば人事担当者や転職エージェントに詳細を確認することが推奨されます。賞与がどのくらい支給されるか、昇給がどのタイミングで行われるかを事前に確認することで、年収の見通しが立ちやすくなります。
■看護師の転職で年収を下げないために
看護師が転職を考える際、年収を下げないためには、事前の準備と慎重な判断が不可欠です。給与や手当の詳細、昇給制度、福利厚生などをしっかり確認し、転職先での働き方や収入がどのように変わるのかを明確に把握することが重要です。特に夜勤や残業手当の有無、賞与の支給額、地域差などが年収に大きく影響するため、転職先の条件を総合的に見極めましょう。
また、転職時には給与交渉を積極的に行い、自分のスキルや経験に見合った待遇を提示してもらうことが、年収を下げないための有効な手段です。さらに、短期的な年収だけにこだわらず、長期的なキャリアアップやスキル向上の機会がある職場を選ぶことで、将来的な収入アップを目指すことも大切です。
最終的には、年収だけでなく、職場環境やライフバランスも考慮に入れて、自分にとって最適な転職先を選ぶことが、看護師としてのキャリアを充実させるポイントとなるでしょう。