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この記事では、総合病院で勤務しながら、有料老人ホームで夜勤バイトをしている看護師の方に、仕事内容や、夜勤バイトで得た経験、苦労したことなどをインタビューしてきました。病院とは異なる有料老人ホームでの勤務に、戸惑ったり、また学びや気付きを得ることもあるようです。有料老人ホームでの夜勤バイトをやってみたいという方は、ぜひ参考にしてみてください!

1.先輩からの紹介で、有料老人ホームで夜勤バイト!

性別男性
年齢(有料老人ホームの夜勤バイト経験時) 24歳~27歳(現在)
現在の職場総合病院
業務サービス付き有料老人ホームの夜勤バイト
使った転職エージェント先輩からのお誘いで始めたので、転職エージェントは利用していません。
キャリ姉
有料老人ホームの夜勤専従のバイトを3年ほどやられているんですね。具体的にどのような仕事を行っていますか?
有料老人ホームの夜勤バイト経験者Sさん
有料老人ホームの夜勤開始は17時からですが、その日のサービス開始時間によってはスタートが18時になることもあります。主な仕事としては、バイタルサイン測定、胃ろうからの注入、血糖測定、インスリン注射、褥瘡、創傷処置、点滴管理、オムツ交換、吸引、食事介助などです。

私が夜勤バイトをしているサービス付き有料老人ホームは、24時間看護師常駐というのが売りです。訪問看護という枠組みになるため、実際の労働時間は5時間あるかないかくらいです。しかし、施設ではありますが訪問看護なので、居室からナースコールがあり、オムツを替えてほしいや吸引してほしいなどの要望を利用者からされても、次の訪問時間まで行くことはできません。それを許してしまったら、全ての利用者に対してそのような対応をしなくてはいけなくなり、訪問看護、介護を導入している利点に繋がらないからです。

病院で働いている私ですが、この有料老人ホームで夜勤バイトをし始めた頃は、このやり方に戸惑いがありなかなか上手く受け入れて仕事をすることができませんでした。居室に訪問し、その利用者に対してサービスの時間枠組みがあり、褥瘡処置のみの訪問であっても30分の枠がありました。処置自体は5分程度で終わるため、残りの時間は居室で利用者とのコミュニケーションをとることで時間を過ごすしかありません。

キャリ姉
やはり病院と有料老人ホームの違いで、もどかしい思いを抱えたり、苦労することは多いですか?
有料老人ホームの夜勤バイト経験者Sさん
そうですね、苦労した点は学んだ点でもあったのですが、病院と施設での看護提供の違いです。訪問看護という枠組みの中で、病院では色々な処置に対しての物品があることが当たり前です。しかし訪問看護では、その利用者の居室にあるもので処置などの対応をしなくてはいけません。なので、自分の中で応用を効かしていける力がないと訪問看護で働くことが難しいと感じました。またアルバイトのため、責任力が少し少なくなってしまうところもマイナスであるかなと感じました。
キャリ姉
しかし有料老人ホームの夜勤バイトを3年続けているとのことで、学びや気付きも多いのではないでしょうか?
有料老人ホームの夜勤バイト経験者Sさん
そうですね、有料老人ホームの夜勤バイトで学べたこととしては、病院とは違い居室に訪問するということで、その人の生活スペースに入るということ。訪問看護であるため、枠組みがありそれを守らなければいけないこと。転倒している利用者がいても、勝手な判断で居室に訪問することをしてはいけないことです。

自宅に伺う訪問看護ではなく、施設内での訪問看護のため、ヘルパーなども転倒や創傷を見つけると看護師に伝えてくることがありますが、勝手な判断で処置や現場に行くことはしてはいけない、サービス時間との兼ね合いがあるためであることを、バイトをして学ぶことができました。