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1.新人看護師に多い「プリセプター」に関する悩み

新人看護師さんのお悩みと言えば、「慣れない職場に緊張する」ことや「新しい看護技術を身に付けることに焦り」を感じたりと様々ありますが、一番大きな悩みがプリセプターとの関係性ではないでしょうか?運よく相性のいいプリセプターがあたった時には、毎日心強い気持ちで出勤できますが、どうも上手くいかないと感じて毎日辛く感じる人もいると思います。ここでは、そんな新人看護師さんが楽しく働けるように、プリセプターと上手くやっていくためのアドバイスと対策をご紹介したいと思います!

転職相談A香
私は大学を卒業して付属の病院に就職した新米看護師です。プリセプターは3つ上の先輩看護師が担当してくれているのですが、とにかく怖いんです。大声で怒鳴られるわけではありませんが、不機嫌になっているのが伝わるので緊張して質問もできないんです。どうしたらプリセプターさんと距離を縮めたり、仲良くなったりできるのでしょうか?
キャリ姉
新人さんにとってどんなタイプのプリセプターさんが当たるかで、最初の年が大きく左右されますよね。右も左も分からない中で、先輩であるプリセプターとの関係性が重要なのは言うまでもありません。実際に上手くいっていないと感じるのは、具体的にどのような時でしょうか?
転職相談A香
私の場合は、ケアに入る際に何ができて何ができないのか上手く伝わっていなくてイラつかせているように感じます。必要以上にプリセプターにびびってしまっている自分がいます。
キャリ姉
手際の良い先輩に比べて、不慣れな自分に焦りを覚える場面でもありますね。その他にもよく聞く場面としては、一日の受け持ち患者のプランを話す時や1日の振り返りの時にダメ出しをたくさんされたり、昼休憩の時間に上手く会話できないなどの場面で、「何となく関係性にしっくりこない」と感じる人が多いようです。でもご安心下さい。一度上手くいかないと感じた関係性を好転させる方法もあります。具体的な悩みや上手くいっていない理由別にアプローチ方法を変えれば、きっと上手な関係性が築けるはずですよ。プリセプターとうまくいってない状況別に具体的に解決方法を紹介していきますね。

 

2.プリセプターとの悩み別解決法①プリセプターが必要以上に怖いと感じる場合

キャリ姉
これはまさに転職相談A香さんの事例と同じですね。看護師に限らず、話をする際に人に緊張感をもたらす雰囲気を作り出す人はいます。そういう人と一対一で関係性を深めるのは困難なように感じるかもしれませんが、まずは背景を知ることが大切です。看護師の仕事というのは、感情労働と呼ばれ、精神的な疲労を伴う労働でもあります。つまり、ストレスが常に付きまとうと考えて間違いありません。そんな中、看護師になって3年目の先輩は、一対一で後輩の面倒をみるという責任を背負うことになります。もちろん病棟全体でフォローするので厳密には一対一ではありませんが、気持ちの上では責任重大な任務であるととらえている人が多いはずです。この背景を意識することが、信頼関係を築く第一歩です。
転職相談A香
そうですよね、大変な役目であることがわかります。でもだからって怖くされては、こちらもずっと恐縮してしまいます。
キャリ姉
それはそうですね。ところで、先輩が怖いと感じる理由は不機嫌なように見えるからでしたよね?
転職相談A香
そうなんです。何となく不機嫌な感じで、笑顔がないものですから。。。
キャリ姉
そんな状態では仕事も楽しくないですよね。そこで一つご紹介したいデータがあります。以下のページに「新人看護師で多い離職理由」というのがあります。離職理由の1位が「自分の能力と現場で求められる能力とのギャップ」となっています。それに次いで「人間としての精神的な未熟さや弱さ」が挙げられています。また、上位の理由として「新卒看護職員に仕事を教えてくれる環境の悪さ」というのが入っています。これらの結果から言えることは、新人看護師さんが耐えられないほど多くのことを短時間で学習しなくてはいけない現状であるにも関わらず、現場が教育を行う余裕がないということです。そういった背景の中で、プリセプターはいかに効率よく多くのことを学んでもらおうか日々模索しているわけです。一概には言えないことではありますが、不機嫌に見えるその先輩の態度も、実は真剣過ぎるが故に笑顔を作る余裕がないだけかもしれません。
転職相談A香
確かにそう言われてみれば、先輩も私に指導する時は少し緊張しているように感じることがあります。もしかして不機嫌なのではなくて、間違ってはいけないから真剣な表情なのかもしれませんね。
キャリ姉
先輩は新人さんの能力を判断しながら臨機応変に対応する必要があるため、常に気を張っているのかもしれませんよね。そういう背景を意識するだけでも、先輩の気持ちが分かり少し距離が縮まりませんか?また、そんな時には「ありがとうございます」というお礼の言葉を上手に使いましょう。どんな些細なことでも何か教えてもらったら、ぜひお礼を伝えてください。先輩は自分の業務に加え、新人さんの面倒を見ているわけですから、育ててもらっていることを感謝することはとても大切です。そして分からないことや不安なことをはっきり伝えることも重要です。というのも、新人看護師は想像以上に多くのことを期間内に習得する必要があるため、現状を正確に伝えることで先輩の負担を軽減することができます。また、同時に残りの未収得なことについても明らかになるため、積極的に学んでいく姿勢を示すことができます。やはり、先輩も人間です。やる気のある前向きなプリセプティーには好意的に指導をしてくれるはずです。私が実際に目にしてきた事例においても、学びたいという積極的な姿勢を示している新人看護師さんは、だいたいプリセプターとの関係性も上手に築けています。

これまでお話したことをまとめると、まずは社会人として基本のお礼や、報告をしっかりしましょう。そして、それに加えて個人としての積極性を出すことでプリセプターと上手く信頼関係を作っていきましょう。プリセプターに過剰にびびっている転職相談A香さんについてはこれらが大切なポイントになることを忘れないでくださいね!

 

3.プリセプターとの悩み別解決法②将来展望や看護観の違いを感じる場合

キャリ姉
新人看護師さんは日々迷いながら働いている場合も多いと思います。就職したばかりで、今後どのような道に進んでいくかなど先輩看護師ほどには定まっていない場合の方が一般的でしょう。そのような時に、今後の展望をしっかりと抱いているタイプのプリセプターである場合、価値観の違いに苦しむことがあるようですね。転職相談A香さんはどうですか?
転職相談A香
確かに。同期の子のプリセプターが、ある分野の専門性を一緒に高めようと勧誘されて困っていると言っていました。彼女は、その特定の分野を深める前にいろいろな診療科を経験したいと思っているのに伝えられないそうです。
キャリ姉
それは伝えにくい話ですね。先輩の熱量が自分より上回っているように感じて引け目も感じてしまう人もいると聞きます。新人さんの中には、自分の専門性や進むべき道が分からないので、とりあえず数年頑張ってみようというような考えを持っている人もいますよね。そういう「とりあえず」の姿勢は、熱量の多い先輩には「やる気がない」と映ってしまうこともあり、良好な関係性を作るためには支障になることもあるかもしれません。また、逆にプリセプターがキャリアを積むより家庭に入ることを選ぶタイプで、自分はキャリア志向で話が合わないという人もいるかもしれません。しかし、こればかりは価値観の違いなのでで、先輩が良いと思うものと、自分が良いと思うものが違って当然です。でもできる限り良好な関係性は保ちたいですよね。できるだけ先輩の価値観を尊重しつつ、自分の価値観も保持するためにはどうしたらよいと思いますか?
転職相談A香
とても難しい問題です。私は気が弱いから先輩に流されちゃって穏便に済ますかも。
キャリ姉
もしかしたら大半の人が転職相談A香さんのような行動に出るのではないでしょうか。しかし、せっかく看護師としてデビューしたのですから、無理な自分を演じるのではなく、楽しみながら働きたいですよね。そこで、一番良い方法は素直に自分の気持ちを相談することです。進む方向性が定まっていない場合や、結婚して家庭に入ることを検討したり他の職に転職するかどうか考えているなど、具体的な思いを伝えることです。先輩も数年前は新人看護師さんだったわけですから、みなさんの悩みや思いをきっと理解してくれます。そして何より正直に話すことで、距離が縮まりそれ以降の会話はお互いの思いを考慮した内容になっていくはずです。仮に、あまり共感をしてくれないプリセプターであったとしても、状況は理解してくれるはずなので、無理して合わせる会話はする必要はなくなります。
転職相談A香
正直に伝えるためには、相当な勇気が必要ですよね。
キャリ姉
確かに勇気は必要です。しかし、これは看護師に限らずどの職種にも当てはまる悩みなんです。女性参画の社会になってきたとはいえ、まだまだ家庭の役割を男性より多く求められる風潮にありますので、どんな職場においても女性にとってキャリアと家庭の両立は時に困難を極めます。そんな中、職場で出会った、いわば同士と言える先輩なわけですから、尊重し合いお互いを認め合っても良いと思いませんか?大げさな話に聞こえるかもしれませんが、女性同士がお互いの違う価値観を堂々と表明し、認め合うことで、どんな選択肢も自由に選べる世の中に一歩近づくのではないかと思います。プリセプターの先輩も少なからず悩みながら通ってきた道ですので、勇気をもって素直な気持ちを伝えてみしょう。

 

4.プリセプターとの悩み別解決法③年齢差が大きくて価値観が合わない場合

キャリ姉
新人看護師の中には、一般企業などで社会人経験を積んだ後に看護師の資格を取得する人もいます。厚生労働省のパンフレットの中には、看護師養成所の20%以上が社会人経験者というデータも紹介されています。

社会人としての経験を積んだ後に看護師になることは多くのメリットがある反面、一つだけ懸念されることがあります。それはプリセプターとの年齢差です。あらかじめお伝えしておきますが、全ての事例において年齢が問題になるわけではありません。年齢差など関係なく信頼関係を築いている場合も多くありますので、その点はご了承くださいね。では具体的にどのような点が問題になる場合があるかというと、例えば新人看護師さんが35歳で、プリセプターが28歳という年齢差があるとしましょう。通常、社会人経験が豊富な先輩が後輩にいろいろと指導を行うものですが、看護の世界は年齢や他の職種の経験年数は関係ありません。看護師として経験が上の人は、経験の少ない人を指導します。つまり28歳が35歳を後輩として指導することになります。そのような場合、プリセプターは少なからず困惑するわけです。小さなことから言えば、年上を尊重し敬語で話すべきか、後輩として敬語を使わないべきかなど、悩む部分は多くあります。また一般的に看護師の業務は年配の患者さんの対応を行うことが大半で、そのような場面では一般企業などを経験してきた社35歳の会人経験豊富な新人看護師の方がよっぽど上手く対応できるのは言うまでもありません。そういった細かい部分で生じる問題により、お互いに信頼関係を築くことに躊躇したりする場合があるのです。

転職相談A香
確かに、自分が社会人経験豊富な新人看護師の立場だったら、年下の人に指導されたり、タメ口をきかれたりするのは少し違和感を感じるかもしれません。そういう新人看護師さんはどうしたら上手く関係性が築けるんでしょうか?
キャリ姉
やはり一番大切なのは、プリセプターが年下でも看護師として尊重するという姿勢が大切です。これまでの社会人キャリアを重要視したい気持ちは十分わかるのですが、そこは押さえて看護としての知恵を学ぶことに集中することが必要です。そしてよく覚えておいていただきたい背景として、看護師の世界というのは、一般企業で行うような社会人教育が行われる機会が極めて少ないという点です。会社勤めの人が当たり前のように身に付けている作法や常識は、病院という世界では必ずしも共通の認識ではありません。この点を最初に押さえておくと、企業での振る舞いと比べて違和感を感じることなく医療現場に馴染めると思います。最初は難しいかもしれませんが、上手くいくコツとして一言でいえば、「郷に入っては郷に従え」という言葉に集約されるかもしれません。

 

5.プリセプターとの悩み別解決法④人間的に性格が合わない場合

キャリ姉
誰でも、何となく性格が合わない、一緒にいて苦痛という人間関係の悩みは抱えているものです。それが職場の偶然選ばれたプリセプターとの関係性において発生する場合も少なからずあるわけです。例えば、自分は割とおっとりした性格で、物事に時間をかけて進めたいタイプであるのに対して、プリセプターはチャキチャキと仕事をこなしどちらかと言えば大雑把なタイプだったりすると、一緒に業務を行うペースも異なりストレスが溜まります。その逆も然りで、プリセプターがやたらとのんびりしていて、どんどんスキルアップしたい新人看護師としては、物足りなさを感じたりするかもしれません。いずれにしても、人間関係の悩みはプリセプターだけでなく、新人看護師同士である同期や、その他の先輩との間でも常に発生すると言って良いでしょう。

それらすべての悩みに共通する対応策は、相手を知ることに重点を置くということです。苦手と感じる人でもその人となりを知ることでグッと距離が縮まることが多いためです。最初は大変な作業に感じるかもしれませんが、すぐに慣れるでしょう。先輩は少なからず新人看護師さんに対して責任と共に愛情を持っているものです。多少性格が違って合わないと思っても、向き合うことを忘れてはいけません。また、究極の話、プリセプター制度は一年で終了します。つまり最初の年さえ我慢すればいい問題です。とはいえ、せっかくなった看護師ですので楽しく働きたいですよね?そのため、最初の大事な作業として相手を知る努力をしてみましょう。

転職相談A香
それでも、どうにも話が合わなかったり、食い違う人っていますよね。そんな時はどうしたらいいんでしょうか。
キャリ姉
そんな場合には、業務と割り切るしかないですね。新人看護師さんとプリセプターの看護師としての経験値は性格に関わらず明らかに差があります。プリセプターの方が知識も経験も確実に上です。そこで、仕事の師匠として割り切った関係性を持つことも良いと思います。また、プリセプターとの二人だけの関係がきついと感じるなら、それ以外の中堅の看護師さんや、管理職の先輩の中に気の合う人を見つけるのも一つの方法です。職場の中に一人でも理解してくれて、気の合う人がいるだけで毎日の楽しさが違ってきます。人間関係で悩みを抱える人は視野が狭くなり、それ以外に目を向けることができなくなると言われています。そんな時こそ一旦視線を外に向けることも大切ですよ。

 

6.新人看護師さんがプリセプターと上手くやっていくための重要なポイント

キャリ姉
これまでいろいろな悩み別の対策方法をご紹介していましたが、共通して言えることは新人看護師として「謙虚であること」「看護師の先輩として尊敬の念を持つこと」「仕事に真剣に向き合うこと」に尽きます。誰でも、素直に教えを乞う人には、親切に対応しようと思うはずです。あざとい言葉に聞こえるかもしれませんが、感動を素直に伝えたり、感謝の言葉を口にするなど、いわゆる「かわいがられる態度」を示すことで人間関係は好転します。計算高くある必要はありませんが、世の中にはたくさんの人がいて、自分と合わないこともあるため、空気を読んだ行動は非常に重要です。さらに女性は共感を大切にする生き物と言われるほど、他者とのつながりや距離を大切にします。まだまだ女性社会である看護師の世界では、こうした特徴を上手く活用して人間関係を築き上げることが大切です。
転職相談A香
一生懸命にやっている人には味方も多いですもんね。私も自分のことを振り返ると、謙虚な態度は取るものの、一生懸命前向きな態度はあまり出していなかったように思います。それでは先輩の苛立つ気持ちもわかるなと思いました。
キャリ姉
気づきがあったのは良かったですね。でも、常に一生懸命になったり謙虚な姿勢を取ったり、尊敬の念を伝えるなんて、疲れてしまうこともありますよね。それは人間ですからいつも同じというわけにはいきません。それなので、繰り返しになりますが、プリセプターとの関係は一年間で終了するものです。それ以降も付き合いを長く続ける人もたくさんいますが、教えてもらう関係性は一年だけです。それさえ過ぎれば、離れることもできる関係であることを覚えておきましょう。期間限定だというように気楽に構えることで、乗り切れる関係性もあると思いますよ。
転職相談A香
そうですね!
キャリ姉
さて、どちらかというとポジティブなアドバイスを繰り返してきましたが、実際問題として、プリセプターの中にはひどい悪意を持って接してくる人がいることも残念ながらあります。時にはいじめに近いことまで行われる現場もあると耳にします。社会人として本当に情けないことですが、こればかりは運といわざるを得ないでしょう。もし、現在そのような理不尽な対応に合っている新人看護師さんがいたら転職も検討することをお勧めします。そのような低レベルの問題を過剰に我慢する必要はありません。さらに、そのような場所ではきっとよい看護も学べないと思います。
転職相談A香
でも、転職してまた同じような環境になってしまう可能性もありますよね?
キャリ姉
何の情報もない中で転職活動をすれば、もしかしたら同じような職場に移ることになるかもしれません。ですので綿密に看護師転職エージェントに相談しはしましょう。面談を通して転職したいと思った理由を話し、人間関係の良い環境を紹介してもらうことは十分可能ですよ。エージェントの方はあらゆる病院の離職率なども把握していますので、客観的なデータも紹介してくれるはずです。就職してすぐに転職するのは、新しい就職先への印象が悪いという懸念もあるかもしれませんが、転職エージェントの方はその点もフォローしてくれます。たとえば履歴書の書き方や、面接の練習などを通して、上手い回答方法も準備してくれますので心配はいりません。また、今すぐ転職をしなくても、他に選択肢があると思うことで、心にゆとりも生まれます。その意味でも、とりあえず転職エージェントに登録をしておくのもおススメですよ。