【体験談1】看護師の検診バイト・心電図担当
性別 | 女性 |
年齢(健診バイト(心電図担当)の経験時) | 26歳 |
現在の職場 | 今は看護師を辞めて専業主婦です |
業務 | 検診での心電図の担当 (2~3か月) |
使った転職エージェント | メディカルコンシェルジュに登録して紹介を受けた |
工場に到着するとまずは検診車から検診に必要なもの(身体測定器や心電図、聴力検査のものなど)を出し、検診会場となる工場の会議室などに運びます。そこから自分たちで椅子や机、盾、布、ガムテープなどを使って医師の部屋、心電図の部屋、視力検査の部屋など会議室を区切ります。その後、貸し出しのナース服に着替え、当日の流れについて聞きます。
リーダーの方が個別で回られ、私の場合は心電図機械の取り扱い方法を教えてもらい、持ってこられたシールを検査結果に貼るようにと指示を受けました。心電図で異常がある場合とない場合で検査結果を分けるように指示されました。
心電図検診は機械は1つですが2ベッドで回すことが多かったです。1ベッドの検診者に衣類を脱いでもらい横になってもらっている間に、2ベッドの検診者の心電図を装着し撮る…という流れを繰り返しました。工場勤務の方は汗をかいていたり、胸毛の多い方が多かったので心電図の機械が外れてスムーズに撮れないことが多く、時間がかかったのが病棟との違いを感じました…。
検診が終わると設営した物の片付けをし、掃除をして帰りました。
病棟の心電図機械は機械が正常か異常かを解析結果として提示してくれるものなのですが、検診で使われている心電図機械には解析結果の提示がないものが多く、自分で判断して正常か異常化を見極めないといけなかったので、より一層心電図波形について勉強しないといけないと思いました。当然私だけの判断ではなく検診クリニックサイドが最後にすべての心電図を確認してくれますが、学びの必要性に気付くことができました。
心電図検査は、2ベッドを1人で行う場合と、2ベッドを2人で行う場合とがありました。当然ですが2ベッドを2人で行う方がスムーズに回転することができ労力も軽減されます。募集時点で1ベッドか2ベッドなのか、1人なのか2人なのかを知りたかったです。ベッド数や人数にかかわらず時給が同じだったので、他より負担の多い2ベッド1人の場合、少し時給を高くしてほしいなぁと思いました。
【体験談2】採血メインの看護師の検診バイト
性別 | 女性 |
年齢(健診バイト(心電図担当)の経験時) | 35歳 |
現在の職場 | 検診センターでの採血バイトを定期的に |
業務 | 検診を受ける人たちの採血 |
使った転職エージェント | 直接応募 |
私は30代の看護師で、結婚と出産を経て、現在は育児をしながら働いています。出産前は総合病院でフルタイムの看護師として働いていましたが、出産後は夜勤やシフト制の勤務が難しくなり、生活リズムを崩さない仕事を探すようになりました。そこで見つけたのが、検診センターでの採血バイトです。検診バイトは、日勤のみで勤務時間が安定しており、育児との両立がしやすいため、理想的な働き方だと思い応募しました。
検診バイトの仕事内容
検診バイトの主な業務は、検診を受ける人たちの採血です。検診センターでは、企業や自治体の定期検診が行われており、毎日多くの受診者が訪れます。私の仕事は、その受診者たちに対して採血を行い、検体を検査部門に送るまでの流れを担当します。
採血自体は病院での業務と同様ですが、検診では短時間で多くの人を効率的に対応することが求められます。特に忙しい時期になると、朝から昼過ぎまで、休憩も最小限に多くの受診者の採血を行うことになります。1日に30~50人の採血を担当する日もあり、技術とスピードの両方が求められる仕事です。
採血業務のほかにも、簡単な問診や、受診者が緊張しないようにリラックスさせるコミュニケーションも重要です。特に、献血や検診が初めてという人や、過去に採血で苦い経験をした人に対しては、優しく声をかけて安心してもらえるように努めています。また、受診者が安全に採血を受けられるよう、体調を確認したり、採血後の処置にも気を配る必要があります。
働きやすさとライフスタイルの変化
検診バイトを始めて感じた一番のメリットは、働きやすさです。検診センターでは夜勤がないため、毎日決まった時間に仕事を終えることができ、家庭との両立がしやすいです。私の場合、子どもを保育園に預けている間に働き、夕方にはお迎えに行けるので、子どもとの時間を大切にしながら働けています。総合病院で働いていた頃は、夜勤や残業が多く、生活のリズムが不規則でしたが、検診バイトではそれがありません。
また、パートタイムで働いているため、週に3~4日、1日4~5時間の勤務が基本です。フルタイムで働くのが難しい育児中の看護師にとって、非常にありがたい働き方です。家庭の事情に合わせてシフトを調整してもらえる柔軟な働き方も、検診バイトの魅力の一つです。
スキルアップの機会とやりがい
検診バイトでは、毎日多くの受診者と接するため、採血技術が自然と磨かれます。特に、検診では健康な人が多く受診するため、病院勤務時代と比べて血管が細い人や難しいケースが少ないように思いますが、それでも緊張や恐怖心を持つ受診者に対して迅速かつ的確に対応する技術は重要です。
また、検診は受診者にとっても定期的な健康チェックの機会であり、その一環として自分が関われることにやりがいを感じます。受診者から「痛くなかったです、ありがとうございました」と声をかけられると、日々の業務の疲れも吹き飛びます。採血が苦手な人に対して、少しでも不安を和らげることができたときには、看護師としての使命を改めて感じます。
検診バイトのデメリットと課題
もちろん、検診バイトにも課題はあります。特に、採血だけに特化しているため、病棟看護師のような幅広いスキルを使う機会は少なくなります。そのため、他の看護スキルを磨くことができず、長期間検診バイトに従事すると、他分野への転職が難しくなる可能性があります。
また、業務が単調になることもデメリットの一つです。1日中、ひたすら採血を繰り返すことが多いため、同じ作業を続けることに対して飽きやモチベーションの低下を感じることがあります。そのため、いかに日々の業務に工夫を凝らし、自分なりにやりがいを見つけていくかが大切だと思っています。
【体験談3】採血の検診単発バイト
性別 | 女性 |
年齢(健診バイト(心電図担当)の経験時) | 42歳 |
現在の職場 | 今は専業主婦でたまに単発の検診バイト |
業務 | 検診を受ける人たちの採血 |
使った転職エージェント | 知り合いの紹介 |
仕事内容:企業検診での採血業務
私が多く担当しているのは、企業検診での採血業務です。企業に出向き、従業員の健康診断を行うのが主な仕事です。検診会場は企業の会議室や特設のブースで行われ、1日に多くの受診者をスムーズに対応することが求められます。
検診の日は朝早くから始まり、受診者が順番に訪れます。採血を担当する看護師は、短時間で多くの人に対応するため、スピードと正確さが非常に重要です。1日あたり30人から40人程度の採血を行い、無事に健康診断を終了させるためには、他のスタッフとの連携も欠かせません。単発バイトでは、現場ごとに異なるスタッフと仕事をすることが多く、その都度コミュニケーションを取りながらスムーズに業務を進めています。
単発バイトのメリット
1. ストレスの少ない勤務環境
病院勤務とは違い、単発の検診バイトでは緊急対応や重症患者に対するケアが不要で、落ち着いた環境で働くことができます。特に採血業務に集中するため、他の看護業務に比べて精神的な負担が少なく、仕事のストレスが大幅に減りました。私にとって、長年の病棟勤務から解放され、リラックスした雰囲気で働けることは大きなメリットです。
2. 仕事とプライベートのバランスが取りやすい
単発バイトは、自分のライフスタイルに合わせてシフトを選べるため、仕事とプライベートのバランスを取りやすくなります。私は週に1~2回だけ検診バイトを入れ、残りの日は家事や趣味の時間に充てています。子どもが成長した今、少し自由な時間が増えたため、このような柔軟な働き方が可能です。
単発バイトのデメリット
1. 初めての現場では緊張が伴う
単発バイトでは、毎回異なる職場に行くことが多いため、現場に慣れるまで少し緊張します。特に初めての企業検診では、スタッフ間の連携や仕事の流れを素早く理解する必要があり、最初は戸惑うこともありました。しかし、数回経験を積むことで、どの現場でもスムーズに対応できるようになりました。
2. 定期的な収入が得られにくい
単発バイトは、自分のペースで働ける反面、定期的な収入が得にくいことがデメリットです。仕事がある時とない時があり、収入が安定しないため、収入源としては不安定な面があります。私の場合は、看護師の仕事を副収入として位置づけているため問題ありませんが、安定収入が必要な人にとっては課題となるかもしれません。
【まとめ】看護師の検診バイト
健診バイトは、看護師にとって非常に魅力的な働き方です。採血や視力検査、身体測定など、さまざまな業務に携わりながら、受診者の健康管理をサポートできるこの仕事は、技術とコミュニケーションの両方が求められるやりがいのある職場です。さらに、夜勤や急患対応がなく、規則正しい勤務時間が確保される点で、家庭やプライベートと両立したい方にとっても大変働きやすい環境です。
特に単発バイトやパートタイムでの健診バイトは、自由なシフトで自分のライフスタイルに合わせて働くことができるため、育児や他の活動との両立がしやすくなります。収入が安定しないというデメリットはあるものの、仕事に柔軟性を持たせたい方には理想的な選択肢です。
また、健診バイトを通じて培われる採血技術や、受診者との円滑なコミュニケーション能力は、他の医療現場でも役立つスキルです。将来的なキャリアアップを考えつつ、負担の少ない働き方を実現できる点で、多くの看護師にとって有益な仕事といえるでしょう。
健診バイトは、看護師の経験を活かしながら、無理なく長く続けられる貴重な働き方の一つです。自分のペースで働きたい人、技術を磨きながら安定した生活リズムを求める人にとって、この選択肢をぜひ一度検討してみてはいかがでしょうか。