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■看護専門学校の教員とは?どういう仕事内容か

1. 講義の準備と実施

看護専門学校では、看護理論や基礎医学、薬理学、看護技術など、看護師に必要な知識やスキルを教える授業が行われます。教員は、それらの科目を担当し、授業の準備を行い、講義を実施します。学生の理解を深めるために、スライドや資料を作成し、効果的な教育方法を取り入れながら指導します。

  • 具体的な内容:看護の基本理論、基礎看護技術、患者ケアに関する講義など

2. 実習の指導

実際の病院や介護施設での実習は、看護師を目指す学生にとって重要な学びの場です。教員は、学生が現場で安全かつ効果的に看護を実践できるように指導を行います。実習中は、学生のパフォーマンスを見守り、必要に応じてアドバイスを与えるとともに、学生の学びをサポートします。

  • 具体的な内容:病院実習での患者ケアの指導、学生の実習レポートの確認とフィードバック

3. カリキュラムの作成・改訂

看護学校教員は、時代や医療のニーズに応じたカリキュラムを作成し、必要に応じて改訂します。国家試験対策や最新の看護技術、倫理的な問題を反映させた授業計画を作成し、学生が現場で即戦力となるための準備を整えます。また、授業の評価や学生の学習状況を分析し、カリキュラムを改善することも重要な仕事です。

  • 具体的な内容:年間授業スケジュールの計画、授業内容の見直し、国家試験対策

4. 学生の指導とサポート

看護専門学校の教員は、学生が学業を進めるうえで抱える問題や不安に対してもサポートを行います。定期的な面談やアドバイスを通じて、学生がスムーズに学業に集中できるようにサポートします。また、進路相談や看護師国家試験の受験対策、卒業後のキャリアについての助言も教員の重要な役割です。

  • 具体的な内容:個別面談、国家試験対策講座、就職支援やアドバイス

5. 研究活動と研修

看護学校教員は、教育者としての成長を続けるために、学会発表や研究活動を行うこともあります。また、他の教育機関との交流や研修にも参加し、最新の看護教育や技術、教育法を学ぶことが期待されています。研究成果を授業に反映させ、教育の質を高めることも重要です。

  • 具体的な内容:看護教育に関する研究、学会での発表、教育技術向上のための研修

■看護専門学校の教員になるためには

看護専門学校の専任教員(看護教員)になるための必要項目は看護六法の「看護師養成所の運営に関する指導要領」によって定められており保健師、助産師又は看護師資格を取ってから5年以上の「臨床経験」と、専任教員養成講習会を受講修了する事、看護師の教育に関し、これと同等以上の学識経験を有する事が項目に挙げられています。この条件で注意したい点が「臨床経験」の定義です。臨床経験があっても病棟での勤務経験が乏しいといった場合、国から研修を義務付けられる等の条件が課されたり、場合によっては臨床経験に満たないと判断される場合もありますから、正確な臨床経験年数の確認が必要といえるでしょう。

また、専任教員養成講習会は全日制1年課程なので、仕事をしながら受講することは困難です。最近では通信制の養成課程コースを掲げる大学も出てきて、働きながらでも講座を受講することも可能になりましたが、実際はスクーリングや実習などもあるため、かなりハードな内容であることには変わりありません。そのため、現職の臨時看護教員の中には、この講習会を受講していないといった教員がいるのも事実です。看護学校によっては採用後1年間は所定の専任教員養成講習会に通い、2年次から教鞭に立つといったシステムをとる学校もあるので、転職を考える際はよく研修内容を確認する事が必要です。

 

■看護学校教員の年収や待遇面

1. 看護学校教員の年収の平均

公立看護学校の教員の年収

公立の看護学校教員は、基本的に地方公務員や国家公務員としての待遇を受けるため、給与は地方自治体の給与規定に基づいて決定されます。公立学校教員の初任給は約350万〜450万円程度が目安です。経験年数が増え、管理職や主任教員などに昇進すると、年収が大幅に増えることがあります。昇給は比較的安定しており、定期的に昇給があるため、長期的に収入の見通しが立てやすいのが特徴です。

  • 年収例(公立看護学校):
    • 初任給:350万〜450万円
    • 経験10年:500万〜600万円
    • 管理職・主任教員:650万〜800万円

私立看護学校の教員の年収

私立の看護学校教員の年収は、学校の規模や経営方針によって大きく変動します。公立と比べて年収の幅が広いことが特徴で、小規模な私立学校では300万円台からスタートすることもありますが、大規模な私立学校や大学に附属する看護学部では、年収が公立に匹敵する場合もあります。私立では、ボーナスや手当が公立と異なるケースも多く、労働条件や給与が個別に設定されることがあります。

  • 年収例(私立看護学校):
    • 初任給:300万〜450万円
    • 経験10年:450万〜600万円
    • 大規模私立学校の教員:500万〜700万円

看護大学教員の年収

看護大学で教員を務める場合、大学の規模や職位(講師、准教授、教授)によって年収が大きく変わります。看護大学の教員は、看護専門学校の教員と比べて研究や学術的な活動が求められるため、給与水準が高い傾向にあります。特に、准教授や教授クラスになると、年収は700万〜1000万円を超えることもあります。

  • 年収例(看護大学):
    • 講師:450万〜600万円
    • 准教授:600万〜800万円
    • 教授:800万〜1000万円以上

2. 看護学校教員の待遇面

勤務時間とワークライフバランス

看護学校教員の勤務時間は、学校によって異なりますが、基本的には病院勤務の看護師と比較して安定していることが多いです。授業や実習がメインの業務で、夜勤やシフト制がないため、定時で退勤できることが多いです。ただし、授業準備やカリキュラムの作成、試験の採点など、自宅での作業や残業が必要になることもあります。

  • ワークライフバランスの特徴
    • 病院勤務と比べて夜勤や残業が少なく、プライベートの時間が確保しやすい
    • 夏休みや冬休みなどの学校休暇中は、長期休暇が取れる場合もある
    • 実習のスケジュール次第で、業務量に波がある

福利厚生

公立の看護学校教員の場合、地方公務員としての福利厚生が充実しているため、退職金制度、社会保険、育児休暇などの待遇が整っています。私立学校の教員も、労働組合や学校法人が福利厚生を提供しているケースが多く、産休・育休制度や研修制度などが利用可能です。学校によっては、教員向けの住宅手当や通勤手当も支給されることがあります。

  • 福利厚生の具体例
    • 社会保険完備
    • 退職金制度(公務員の場合は特に充実)
    • 育児休暇や介護休暇制度
    • 研修費用の補助や学会参加の支援
    • 通勤手当や住宅手当

昇進と昇給

公立の看護学校では、教員の昇進や昇給は規定に基づいて行われ、特に管理職や主任教員になると年収が大幅に上がる傾向があります。私立の看護学校でも、経験年数や成果に応じた昇進や昇給が行われるケースが多いですが、学校の経営状況や方針によって昇進のペースが異なることがあります。

  • 昇進例
    • 初任教員 → 主任教員 → 教育管理職
    • 管理職に昇進することで、年収が大幅に上がる

3. 年収に影響する要素

教員資格や学位の有無

看護学校教員の年収は、持っている資格や学位によっても変動します。例えば、看護教員養成講習会を修了している、または修士号や博士号を取得している教員は、年収が高くなる傾向があります。また、管理職や主任教員など、教育現場のリーダーシップを取る役割に就くことで、年収がさらに上がる可能性があります。

  • 影響要素
    • 修士号や博士号を持っているか
    • 教員資格認定を受けているか
    • 教育現場でのリーダーシップ経験があるか

地域による違い

看護学校教員の年収は、地域によっても異なります。特に都市部では生活費が高いため、給与が高めに設定されることが多いですが、地方の看護学校ではそれに比べてやや低めの年収になることがあります。ただし、地方の学校でも経験年数が増えると昇給するケースが多く、生活コストが抑えられるため、実質的な生活水準は維持しやすいでしょう。


4. 看護学校教員のボーナス

公立の看護学校教員は、公務員としてのボーナスが支給されます。一般的に夏季と冬季に2回支給され、年収に大きく影響します。私立の看護学校でも、ボーナスは年2回支給されることが多いですが、学校の経営状況によって変動することがあります。大学の教員の場合、ボーナスの額も比較的高めに設定されています。

  • ボーナス支給例
    • 公立:年2回、年間4〜6ヶ月分
    • 私立:年2回、学校の経営状況により異なる

 

■看護学校教員になるメリット

1. ワークライフバランスが取りやすい

看護学校教員の大きな魅力の一つは、ワークライフバランスの取りやすさです。病院勤務の看護師とは異なり、夜勤やシフト勤務がないため、規則的な勤務スケジュールで働けます。特に、講義や実習のスケジュールに基づいて勤務が決まるため、定時に退勤できることが多く、プライベートの時間を確保しやすいです。

  • 具体例:看護師としての臨床経験を持つ多くの教員が、肉体的・精神的な負担を減らしつつ、教育に集中できる環境を高く評価しています。家庭との両立がしやすく、育児中の看護師にとっても魅力的なキャリアパスです。

2. 夏休みや冬休みなどの長期休暇が取得可能

看護学校教員は、学校の休暇期間に合わせて長期の休暇を取ることが可能です。夏休みや冬休みの間は、授業や実習が行われないため、リフレッシュのための時間を確保できます。病院勤務の看護師に比べて、年間を通じてまとまった休暇を取ることができる点が、教員としての大きなメリットです。

  • 具体例:夏休みや冬休みには、旅行や家族との時間を充実させることができるため、定期的にリフレッシュできる環境が整っています。

3. 教育を通じて看護業界に貢献できる

看護学校教員として働くことは、将来の看護師を育成する重要な役割を担うため、教育を通じて看護業界全体に貢献できるやりがいを感じることができます。自分が教えた学生が、看護師として現場で活躍する姿を見られることは、教員としての大きな達成感をもたらします。

  • 具体例:教員として、看護師国家試験に合格した学生が医療現場で活躍する姿を見ることは、教える側にとって非常に誇らしい瞬間です。また、学生の成長を間近で見守りながら、教育者としても自己成長を感じられる職業です。

4. 肉体的負担が少ない

病院勤務の看護師に比べて、看護学校教員の仕事は肉体的な負担が少ない点が特徴です。病院での看護業務では、患者のケアや体位変換、夜勤などによる身体的な負担が大きくなりますが、教員業務は主に授業やカリキュラム作成、学生指導が中心となるため、身体的な疲労が少なく、長く働き続けやすい環境です。

  • 具体例:特に、臨床での経験が長く、肉体的な疲労を感じ始めている看護師にとっては、教員というキャリアは身体への負担を軽減しながら、知識と経験を活かして働ける新しい選択肢となります。

5. 教育スキルが磨かれる

看護学校教員としての経験を通じて、プレゼンテーション能力やコミュニケーションスキル、教育手法など、教員としてのスキルを磨くことができます。これらのスキルは、看護教育に限らず、キャリア全般で役立つスキルであり、教育現場での経験は自己成長につながる重要な機会となります。

  • 具体例:講義の際に学生へわかりやすく説明する技術や、実習での指導法を磨くことで、教育者としてのスキルが向上します。これにより、看護学校以外の教育機関や研修機関でのキャリアも視野に入れることができます。

 

■看護学校教員になるデメリット

1. 年収が低くなることがある

看護学校教員は、一般的に病院勤務の看護師と比べて年収が低くなることがあるのがデメリットです。特に、夜勤や残業手当がなくなるため、看護師としての年収から減額されることが多いです。年収が大きく減少する場合もあり、特に私立学校や小規模な専門学校では、病院勤務と比較して収入が低くなるケースがあります。

  • 具体例:夜勤手当や残業手当がなくなるため、特に高い年収を目指す看護師にとっては、教員としての給与が不満に感じることがあります。昇給のペースも病院勤務と異なるため、年収面での長期的な見通しが必要です。

2. 授業準備やカリキュラム作成に時間がかかる

看護学校教員の仕事は、授業や実習の指導だけでなく、授業準備やカリキュラムの作成、試験問題の作成や採点も含まれます。これらの業務は時間がかかり、特に講義やカリキュラムの作成には労力が必要です。授業が終わった後も、自宅での準備や残業が発生することがあり、ワークライフバランスが崩れることもあります。

  • 具体例:新しい授業内容を考える場合や、国家試験に対応したカリキュラムを改訂する場合には、多くの時間を費やすことが求められます。学生の成績管理や個別の指導も含めると、教員としての業務量が予想以上に増えることがあります。

3. 教育以外の業務負担がある

看護学校教員は、教育以外にも管理業務やイベントの企画・運営、進路指導など多岐にわたる業務を担当することがあります。これにより、講義や実習指導以外の業務負担が増える場合があります。特に、学校運営に携わる管理職に昇進すると、業務量が増加し、教育活動以外の責任が増すことがあります。

  • 具体例:学校全体の行事やオープンキャンパスの運営、進路相談、学生の生活面でのサポートなど、教員としての業務範囲が広がり、プレッシャーがかかることがあります。

4. 教員としてのキャリアアップに時間がかかる

看護学校教員としてのキャリアアップには、時間がかかることが多いです。特に、主任教員や管理職に昇進するためには、教育現場での長年の経験が必要であり、昇進や昇給のスピードが遅い場合があります。また、大学教員などへのキャリアアップを目指す場合には、修士号や博士号の取得が求められるため、さらなる学術的な努力が必要となります。

  • 具体例:教員としての昇進は、看護現場でのリーダー職に比べてスローペースであることが多く、給与や役職の上昇に時間がかかります。大学での教員キャリアを目指す場合には、学位取得が前提となり、追加の勉強や研究が求められます。

5. 実習指導での責任が大きい

看護学校教員は、学生の実習指導において大きな責任を負います。実習中に学生がミスをしないよう、また安全に看護を実践できるように指導する必要がありますが、これには細心の注意が求められます。特に、実習先でのトラブルや指導不足があると、学生の成長に影響を与えるだけでなく、教員自身の責任問題になることもあります。

  • 具体例:実習中のミスやトラブルが発生した場合、教員としての責任が問われることがあり、ストレスを感じることがあります。また、実習先との連携が必要なため、現場の医療スタッフとの調整業務にも時間がかかることがあります。

 

■看護学校教員の体験談(年収事例など)

1. Aさん(公立看護学校勤務・教員経験10年)

年収事例
約600万円(基本給+ボーナス)

体験談
「私は公立の看護専門学校で教員をしています。看護師として病院で約10年間働いた後、教員としての道に進むことを決めました。最初は夜勤がない環境に魅力を感じ、家族との時間をもっと持ちたいという理由からの転職でした。現在の年収は600万円ほどで、公立学校のため安定した給与と福利厚生が整っているのが大きなメリットです。特にボーナスは年2回、合計4.5ヶ月分が支給され、収入面では安心感があります。

一方で、授業の準備や実習指導のため、授業時間以外にもかなりの時間を費やすことがあります。特に、実習中の学生の安全を守る責任は非常に重く、常に緊張感を持って指導にあたっています。ですが、学生が成長していく姿を見ていると、この仕事に大きなやりがいを感じます。」


2. Bさん(私立看護学校勤務・教員経験5年)

年収事例
約450万円(基本給+手当)

体験談
「私は私立の看護専門学校で教員をしています。臨床での経験は8年ほどありましたが、体力的な負担が大きく、教育に携わりたいと思ったのが転職のきっかけです。現在の年収は450万円ほどで、公立学校と比べるとやや少ないかもしれませんが、ボーナスや手当もきちんと支給されているので満足しています。私立のため、学校によって給与体系が異なるため、転職の際にはしっかりと確認することが大切です。

勤務時間は安定しており、夜勤がないことが最大のメリットです。ただ、授業の準備や試験問題の作成に時間がかかることも多く、授業後や自宅で作業することもあります。それでも、学生との距離が近く、個別にサポートできる環境にやりがいを感じています。」


3. Cさん(看護大学勤務・准教授)

年収事例
約800万円(准教授職・基本給+研究手当)

体験談
「私は看護大学で准教授として働いています。教員経験は15年以上で、現在は主に看護研究や授業のほか、学会での発表や研究活動にも力を入れています。年収は800万円ほどで、大学教員は看護学校に比べて給与が高く設定されていることが多いです。特に、研究手当や学会への参加費用のサポートなどが充実しており、研究者としてのキャリアを築くための環境が整っています。

大学勤務では、学生指導だけでなく、自分自身の研究成果を上げることも求められるため、常に学び続けなければならないプレッシャーがあります。しかし、教員としてのキャリアが進むにつれ、教育と研究の両方に関われることに大きなやりがいを感じています。学生の学びをサポートしつつ、自分の研究成果が社会に貢献するという充実感があります。」

 

■看護学校教員をめざすなら

「プリセプターやエルダー役を経験し、新人育成に関心を持った」「看護学生の実習指導を受け持ち、懐かしさと、学生のパワーに力を貰った」など、現場を通じ新たな自分を発見し、看護教員に興味を持つ看護師も多いことでしょう。また、近年看護学校の新設や、大学での看護学科増設が相次いでおり、看護学校教員の募集もよく目にするようになり、看護学校教員への転職を考える方もいらっしゃるでしょう。しかし同じ看護学校教員の求人であっても、学校によって研修体制の有無や雇用形態、待遇面など条件は様々です。採用されてから「こんはずじゃなかった!」と後悔しないためにも、面接前に詳細な情報を提供して貰えるマイナビ看護師などの看護師専門転職サイトの利用がお勧めです。