今回は、常勤で働きながら、勤務先にばれないようにバイトをした経験がある看護師の方にインタビューを行い、仕事内容や、バイトを通して得たことなどをお伺いしました。本業以外のところでばれないようにバイトをしたいという看護師の方は、勤務先の規定などを確認しつつ、今回の体験談などをぜひお役立てください!
1.常勤で働きながら、休日に訪問入浴のアルバイト!
性別 | 女性 |
年齢(アルバイト経験時) | 26歳 |
現在の職場 | クリニック |
業務 | 訪問入浴のアルバイト |
使った転職エージェント | ナースパワーに登録して紹介を受けた。 |
バイトをやろうと思ったきっかけ | 過去に勤めていた病院の同僚からやりがいを感じられると勧められたから。 |
まず、朝8時過ぎに出社します。それから、その日にまわる利用者さんのカルテを確認し、情報収集を行います。個人情報になるのでメモはとれませんので、ざっと目を通す程度です。カルテは現場にも持って行くので、ここで全てを覚える必要はありませんでした。その後、巡回で使用する検温セットの点検を行い、必要物品を車に詰み、出発です。
看護師の役割は事業所によって差があります。入浴前後の検温や、入浴後の軟膏処置や貼付薬の介助だけの事業所もあれば、入浴前後の衣服の着脱介助から、身体を浴槽へ移送する際の介助、入浴中の洗体介助まで、全てに関与しなければならない事業所もありました。また、訪問看護や訪問介護など、他のサービスも利用している方がほとんどなので、スタッフ同士で共有する申し送りノートがあります。入浴前に必ずノートをチェックし、重要な申し送りがないか確認をします。また、ノートの記載は必ず看護師で行っていましたので、入浴が終わったら、入浴中の様子や入浴時に観察した全身状態を記載しました。
施設に入らず自宅で家族と生活されている方の、安楽出来る時間が入浴であるケースが多く、その場面のお手伝いができることに喜びを感じました。これこそ本来の看護なのではと、考えさせられました。
ただ、1年近く通った事業所はとても親切で働きやすいところでしたが、事業所によっては看護師の扱いが酷いところもありました。訪問入浴の看護師は、ほとんどが派遣会社から派遣されてくるため、定まっていないことが多いです。しかし介助スタッフはその事業所に勤めている人なので、給与面や働き方で嫌な顔をされることもありました。訪問入浴のバイトは当たりはずれがある仕事だと思うので、一つの現場で諦めず、何カ所か経験してみることをオススメします。本業にばれないようにバイトをするのは、やはり精神面でも負担がかかりますので、働きやすいバイト先を見つけるのが一番です。