看護師転職エージェント経由と直接応募の比較

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1.看護師転職エージェント経由と直接応募の比較①リーチできる求人情報の差

看護師が転職をする場合、ぜひ利用したいサービス。それが「看護師転職エージェントによる転職サポート」です。忙しい看護師に変わって転職先を見つけてくれるだけでなく、お給料や休日数といった直接交渉しづらいようなことも交渉を代行してくれるサービスですが、看護師の中には「転職エージェントは転職する看護師を使ったお金儲けをしているんだから使うべきではない」「転職エージェントの言いなりになってしまい希望とは全く違う職場へ転職させられた」なんていう意見も聞かれます。ここでは看護師転職エージェント利用のメリットや自分で採用先に直接応募をする際の比較などをご紹介します。

看護師転職相談X美

転職相談X美
看護師歴10年の転職相談X美です。今の職場は母校の付属病院で10年間キャリアアップさせて頂いたんですが、それなりに今の病院には不満もあって、また様々なフィールドで看護師として活躍したいという気持ちもあって、他の職場でも働いてみたいと感じています。はじめての転職なので不安も大きいのですが、うちの職場へ転職してきた方の中には「転職エージェントを使うべきではない」という人もいるので、転職エージェントを使うかどうか迷っています。 
キャリ姉
それはもったいないですね。転職エージェントを上手に使うことによって、単独での転職では苦労したり大変に感じる負担も少なくすることができるんです。看護師の中には「転職エージェントからの営業電話や進捗確認電話が面倒」「自分の理想よりも転職エージェント都合の職場を優先して紹介されがち」など不満を言う人もいますが、確かに時間をとられたり余計な情報が入ってくるデメリットはありますが、メリットも多いのも事実です。あとここでは看護師転職エージェントの基礎的な仕組みの解説は割愛しますのでもし看護師転職エージェントのビジネスモデルや大手のエージェントなどを知りたかったらまずは下記をチェックして下さいね。
転職相談X美
上記のページで看護師転職エージェントの仕組みは再確認できたと思います。看護師転職エージェントのビジネスモデルがよくわかりますね。情報提供・転職実務の代行という印象ですかね。でも今はなんでもインターネットで調べればすぐにわかりますし、だったら看護師の転職先もインターネットで探して自分で直接コンタクトをとれば十分ではないですか?病院の採用ページとかもよく見ますし。
キャリ姉
いいえ、実はそれは違うんです。「絶対にこの病院に行く!」と決め打ちで転職活動をするケースで、そこの人事関係者から常に情報をもらえるような人なら看護師転職エージェントは不要ですが、そんな人はいないですよね?大半の看護師は「幅広い選択肢の中から自分の条件に合う採用先を絞っていく」という作業を行います。そういった中で転職エージェントがいれば「今出ている最新の求人の中から条件にあった求人の候補」を複数提案してくれます。看護師サイドからすればこの中から気に入ったものがあればさらに話を進めればいいということになります。これだけ見ても直接応募と比較した場合にリーチできる情報に圧倒的な差がありますし、転職成功のチャンスが増えます。第三者から客観的に提案を受けるということは視野が広がり、転職活動には確実にプラスです。

あと転職相談X美さんは「検索すれば求人情報は出てくる」とおっしゃいましたが、実は検索してたどり着いているサイトも看護師転職エージェントが運営しているサイトだったりするんですよ。エリアや条件を指定して・・・みたいなよくある作りのサイトの大半は看護師転職エージェントが運営しています。ここで注意して欲しいのは、確かに看護師転職エージェントのサイトでは、登録しなくてもたくさん求人情報が載っていますが、それはあくまで目安程度に考えないといけないということです。なぜかというと、公開されている情報は実はごく一部ですし、そもそも終了している案件もまだ載ってたりします。「掲載された施設へ詳しい話を聞きたいと直接問い合わせたところ、すでに募集は締め切っていると言われた」なんていう話もよく聞きます。賃貸の家を探す時に不動産業者で同じような感じになったことありませんか?「ネット上でいい物件があったから問い合わせをしたら埋まってた」みたいな話です。要は自分でネット上で情報を集めようとしても限界があるということです。最新の正しい情報を手に入れるにはやはり看護師転職エージェントの担当者とやりとりをして情報収集をするというのが最短ルートなんです。

転職相談X美
賃貸サイトはその経験多いですね。要は古い情報も載っているということですよね。それはいちいち問い合わせしてたら手間が半端ないですね。あと看護師転職エージェントを調べると必ずと言っていいほど「非公開求人を多く扱っている」と宣伝してますよね?
キャリ姉
はい。先ほど「公開されている情報は実はごく一部」と書きましたが、各社非公開求人を多く持っていて、実はこの非公開求人の方が条件が良い求人が多いんですよ。公開できない理由は様々ですが、一番多い理由が「今働いている人に、求人内容を見つけられないようにするため」というのがあります。求人を出している施設の中には、「これまでの条件よりもより良い条件を提示することで、人を集めたい」と考えているところがあります。でも、今働いてくれている人たちにその条件を見つけられてしまうと、「私たちよりも良い条件で働くなんて」と不満を持たれてしまう可能性がありますよね。そういったことを防ぐために、あえて求人情報を非公開として募集する、ということがあるんです。そういった求人は検索してもヒットしないようになっています。

「看護師転職エージェントの必要性」を少しは感じて頂けましたか?自分で検索して直接応募のスタイルで転職活動をしてもリーチできる情報に限界がありますし、そもそも情報収集に莫大な時間がかかって非効率です。転職エージェントは、そういった「非効率な転職活動」を「効率的な転職活動」に変えるべく万策を尽くしてくれます。「非公開求人を紹介してもらえる」「最新の募集情報がわかる」という点だけで、十分転職エージェントを使う価値はあるんですが、その他にもメリットはたくさんあるんです。

看護師転職エージェント経由と直接応募の比較(1)

 

2.看護師転職エージェント経由と直接応募の比較②WEB上にない情報を得られる

転職相談X美
看護師転職エージェントを使うことで、実際にまだ募集しているかどうかや、非公開求人を確認できるというメリットはわかりました。その他のメリットとは何でしょうか?
キャリ姉
転職エージェントに登録することで、インターネット上にはなかなか出てこない、実際に働いている方の情報をたくさん聞くことができるんですよ。インターネットに掲載されてないというのはどういうことかというと、具体的な話で「ボーナスはあるのか、あるとしたらどの程度の金額なのか」「離職率や新人定着率はどの程度か」「どういった教育体制なのか」「子育てに対して理解はあるのか」など、あまり求人票には載らないようなことです。
転職相談X美
そういった情報こそ、ネット上にありそうだなと思ってしまったんですが・・・?
キャリ姉
いえそんなことありませんよ。例えば「離職率」を例にとると、離職率というのは採用先にとってはネガティブな情報です。もし自分の病院のHPの採用枠に離職率について言及していたらちょっとおかしいですよね?要は病院自らが発信できる情報というのは美辞麗句が多いというか、いい情報ばかりに寄せているんです。「新人を30人採用して15人が1年でやめた病院」があったとしても「新人30人が入職して活躍中」という言葉にすり替わってしまうんですよね。
転職相談X美
それって看護師転職エージェントも基本的には病院からお金もらっているので病院寄りの美辞麗句を並べるんじゃないんですか?
キャリ姉
私は実際に看護師転職エージェントで働いたんでわかるんですが、そんなことはありません。少なくとも私の知る会社では基本的には看護師目線でサービス提供をするのがモットーだったので、看護師から来た質問には最大限リサーチして決して偽りの情報は伝えていませんでした。わからない時はわからないとはっきり言います。

例えば転職相談X美さんが「この施設のボーナスは何ヶ月分なのか」ということを調べたいとします。求人票は「賞与あり」という記載のみで、実際にいくら支給されるのかについての記載はどこにもないというケースです。もし社内に情報があればすぐに「〇年現在で〇ヶ月分ですよ」と回答しますし、キャリアなどで異なる場合は詳細をリサーチしてから具体的に伝えます。なぜここの情報を正確にするかというと結局ウソを伝えてもあとで仕事を辞められても困りますし、他の看護師さんからの悪評に繋がるだけだからです。そういった意味で看護師転職エージェントは病院寄りではなく中立からやや看護師寄りというイメージでいいと思いますよ。

転職相談X美
なるほど。検索しても出てこない求人情報だけでなく、検索しても出てこないリアルな採用先の情報までリアルタイムで知ることができるんですね。これも直接応募との違いと言えますね。

看護師転職エージェント経由と直接応募の比較(2)

 

3.看護師転職エージェント経由と直接応募の比較③日程調整・書類作成代行・試験対策

転職相談X美
転職エージェントを使えば、直接応募で転職活動をするよりも様々な情報を得やすいということはわかりました。他にも利用のメリット教えて下さい。
キャリ姉
転職にあたって色々な「調整」が発生してきます。例えば面接日時はいつにするのかというやりとりもそうですし、書類はいつまでに提出するのかなどの期日管理、また事前にその施設へ見学に行く「病院見学」も調整が必要です。遠方などという理由から、見学と面接を一緒に行うこともありますが、どちらにせよ病院見学や面接をするにあたっては事前に施設側と日程を調整しなくてはいけませんし、各種期日管理も自分で労力を使って行わなければいけません。

自力で直接応募で転職活動をするとなると、相手側が対応可能な時、すなわち平日の日中に電話連絡しなくてはいけないケースが多くなります。そのため、なかなか日程調整ができず、その結果ズルズルと転職時期がずれてしまうという悩みが出てきます。担当者さんに電話がつながらないことも珍しくなく、見学日の調整だけで時間がかかったというケースもあります。1人で転職活動をすると、結果として予定していたよりも転職活動を行う期間が長くなってしまうなどの話も聞きます。転職エージェントを使えば、確実に期限までに転職できるように日程調整もしてくれますので、安心して転職活動をすることができます。

転職相談X美
確かに日程調整のメールとか電話とかを自分でやるのってかなり面倒ですよね。社長には雑用をしてくれる秘書がいるように、転職活動中の看護師には看護師転職エージェントのスタッフがついてくれるんですね。書類の作成とかもアドバイスもらえたりするんでしょうか?
キャリ姉
もちろんです。転職活動をしている中で、多くの施設が中途採用の場合は事前に履歴書や職務経歴書を郵送してほしいと言ってきます。転職相談X美さんは転職が初めてであれば職務経歴書は馴染みがないかもしれませんがご存知でしょうか?実際に職務経歴書の書き方を検索してみるとサンプルとかいっぱい情報が出てくるんですが、掲載があるのは一般的なビジネス職種向けのものばかりで、看護師はどう書けば良いのかは割と少ないんです。こういった職務経歴書などの記載内容についてのアドバイスももらえるので安心できます。看護師の転職関連書類をたくさんみてきたプロの添削は心強いです。

あとは面接や試験の対策も行ってくれます。どういったことを聞かれやすいのかといった情報は、一般的なものはあったとしても、その病院特有のものは出回ってないでしょうし、これは非常に役に立ちます。実際に模擬面接という形で練習に付き合うこともあります。これまでたくさんの看護師の転職をサポートしてきた実績から「この施設はどういった質問をしてくるのか」「どういった人材を求めているのか」といった情報も収集済みのケースが多く、面接前などに試験対策を行うことができるんです。求人情報に限らず、こういった試験対策についての情報を集めやすいという意味でも、転職エージェントを使うメリットはあるといえるでしょう。

転職相談X美
試験対策や書類作成代行も直接応募ではすべて自分で行わなければいけないので転職エージェントの利用メリットですね。

看護師転職エージェント経由と直接応募の比較(3)

 

4.看護師転職エージェント経由と直接応募の比較④言いにくいことを発言しやすい

キャリ姉
あとは「言いにくいことを採用側に積極的に発言できる」というメリットもあると思います。例えばですが転職相談X美さんは採用試験を受けてから採用通知をもらうまで、だいたいどれくらいの期間がかかると思いますか?
転職相談X美
え、どうでしょう・・・。見当も尽きませんが、長くても1週間とかそれくらいですか?
キャリ姉
私の知る看護師さんで直接応募した方なんですが、採用試験を受けてから合否の連絡がくるまで約2週間もかかったという人がいました。期限までに連絡がこなかったのでこちら側から連絡したところ「話し合いの結果、今回は見送るという結果になった」と、こちらからの連絡で不採用の通知を受け取ったそうです。ずっと合否がわからずに緊張した期間を過ごした末にダメだったという結果は精神的に辛いですよね。こういう時に転職エージェントを使えば、合否の連絡も担当者を通じてしてもらうことができるので、転職によって掛かる精神的な負担を減らすことができます。
転職相談X美
なるほど、落ちているかもしれないのに自分から「受かってますか?」って聞きにくいですもんね。あと給料の面とか待遇の面は入職する時に交渉すると思うんですがこのあたりも積極的に発言できるんでしょうか?
キャリ姉
もちろん条件面の交渉も間に入ってくれますし、むしろ条件交渉が最大の転職エージェントの利用価値だと言ってくれる人もいるくらいです。例えば看護師は子育て中のママナースが多いですが、子供の急病の時の対応の事前の取り決めだとか、シフトの組み方を上司と交渉したりだとか細かいところの交渉は代行してくれます。お金の話も「給料もっと欲しい」とは面接の時に一人では言えないと思いますが、転職エージェント経由であれば「こういう条件なら転職したいと言っています」とマイルドに伝えることができます。
転職相談X美
言いにくいことをどんどん主張できるのはかなりのメリットですね。
キャリ姉
転職活動はお互いの条件交渉の面もありますから言いにくいことって多いんですよ。直接応募の看護師さんで特に辛かったと点として「断りの連絡を入れること」と言う人もいます。直接応募とは言え、いくつかの採用先を天秤にかけて考えていくわけですが、中には採用通知が重なりどちらかに断りの連絡を入れなくてはいけないというケースも出てきます。自分一人で対策を立て採用されるために頑張った施設に対して、最終的に断りの連絡を入れるというのは精神的にとても辛いものです。「一つだめだったらまた別の施設というように1つずつ受ければいい」と思うかもしれませんが、採用通知が遅くなるケースもありますし、不採用を受け取ってから再度1から面接日を設定して・・・となると、時間が多くかかり、それだけ転職できる時期もずれこんでしまいます。そういったことを回避するために、予め複数の施設へ応募するというのは、確実に転職するためには有効な手段なのである程度は仕方ないんですよね。こういった断りのフェーズでも無料でしっかりサポートしてくれるというのは転職エージェントを使うメリットの1つですね。

看護師転職エージェント経由と直接応募の比較(4)

 

5.看護師転職エージェント経由と直接応募の比較⑤円満退職をサポート

転職相談X美
そういえば新しい職場への入職サポートだけではなく、今の職場を辞めるサポートもしてもらえるんでしょうか?例えば退職届の書き方とか退職日の調整のアドバイスとかです。
キャリ姉
もちろんですよ。転職するにあたり、実は転職活動と同じくらい大変なことが「前職を退職すること」です。退職したくても師長がなかなか部長へ話しを通してくれなかったために話が進まないなど、退職の許可を取るまでにかなり苦労したという看護師も多いです。

私の知る看護師さんで、退職を決意した日に師長へ「退職したい」と伝えたところ、開口一番言われた言葉は「え、ダメよ。実は〇〇さんも妊娠しているから、夜勤ができる人がいないの。だから無理」というものだったそうです。本当は病棟の人事事情を部下へ伝えることは適切でないんですが、この看護師さんはそんなことより先に自分が辞めれないかもしれないという不安が先行したそうです。24時間のシフト制勤務で、こちら側も自分が抜けることがいかに周囲へ影響を及ぼすかがわかっているので、余計不安に感じたそうです。そのためその看護師さんは、それ以上強く「辞めます」と自分の意見を突き通すことができず、そのまま退職の意図は宙ぶらりんとなってしまったそうです。結局その看護師さんの場合は何回も「家庭の事情」について繰り返し説明し、退職の意思を伝えてから半年後、ようやく部長から退職の許可を得ることができました。

その看護師さんが退職が決まるまでの間、一番辛かったことは「退職について周囲に相談できなかったこと」だそうです。職場の同僚ということは、つまり「今後もその病院で働く予定の職員」であり、その人たちへ退職の相談をするというのはふさわしくありません。家族にも相談したようですが、自分以外みんな看護師ではないため、「退職したいといえば、退職させてもらえるでしょ?」という言葉を投げかけられてしまったそうで、同じ医療従事者からも「看護師はいくらでも仕事があるんだから、無理矢理辞めちゃえばいいんじゃない?」と言われてしまう状態だったそうです。何度も「身近に相談できる人がいたらな」と思ったそうです。

その点、転職エージェントを使った場合は、退職についても担当者がサポートしてくれます。例えば「退職が認められず転職日を明確にできないために転職開始時期が決められない」という悩みについて、先に転職先を決めてしまい「転職先が決まっているので〇日までに退職できないと困ります」というように伝えることで認めざるを得ない状況を作るというように、自分がどのようにすればよいのかを具体的にアドバイスしてくれるのです。初めてのことが多い退職の交渉で、専門家に具体的にサポートしてもらえるというのは、精神的にとても安心できると思います。

転職相談X美
なるほど。辞める時に揉めなければ特段必要ない相談なんでしょうが、もし退職がスムーズにいかない人はこういったサービスも心強いですね!直接応募の時は退職支援もないですもんね。

看護師転職エージェント経由と直接応募の比較(5)

 

6.看護師転職エージェント経由と直接応募の比較⑥転職以外の相談も乗ってもらえる

キャリ姉
あと、最後にもう1つ追記しておきますが、これは実は転職エージェントの大きなメリットかもしれません。転職エージェントは、転職のサポートだけしてもらえると思っていませんか?実は、転職エージェントに様々な相談(人生相談含む)に乗ってもらったことで、もう一度看護師として頑張ろうと思えた人たちもいるんです。
転職相談X美
転職相談だけでなくて人生相談も乗ってもらえるんですか?
キャリ姉
手前味噌で恐縮なんですが、これは私が昔担当した看護師さんで、その方は就職をきっかけに地方から上京し周囲に知り合いが全くいない状態から新卒生活がスタートした方です。新生活を初めて半年経つと、その看護師さんは新天地のストレスと仕事での多忙さから精神的にとても疲れきっていて、転職したいという思いを持ちながらも「卒後半年で転職するなんて」という負い目も感じていたため、なかなか具体的な行動を起こせずにいました。日に日に精神的な疲労は蓄積され、もう限界だと感じたこの看護師さんは「転職したい」というよりも「都会で一人で生きている孤独さを誰かに相談したい」という気持ちで、すがるような気持ちでネット検索を行い、私が昔勤務していた転職エージェントに登録したそうです。

「転職時期は未定」というアバウトな内容で登録していたんですが、折り返しをした私からの電話で、その看護師さんは思わず泣き出してしまいました。「先輩から毎日のように、あなたは甘やかされて育ったからこんなこともできない、と自分のみならず親の悪口を言われおりとても辛い」「師長へ悩みを相談したら、次の日から先輩からもっとひどいことを言われるようになった」「同期に相談したいけれど、他の子たちも自分が標的になりたくないからか、私だけ距離を置かれてしまっている」などの悩みを抱えているようでした。地元の親を心配させたくないという思いが強かったこの看護師さんはこれらをずっと一人で抱え込みながら仕事を続けていたのです。

この看護師さんは30分ほど泣きながら私へ訴え続けました。私は「そんなに辛い状況で、頑張ることはありません。絶対にアナタを受け入れてくれて、看護師として育ててくれる職場が他にあるはずです。私と看護師という仕事を続けるために職場の方向転換を頑張ってみませんか?」と伝えました。最初はネガティブ思考だった看護師さんもどんどんポジティブさを取り戻していって、結果的には都内の総合病院へ転職して、今は転職した病院で主任看護師としてバリバリ働いています。この看護師さんのように、まずは転職エージェントに登録し自分の悩みを聞いてもらった上で、看護師を続けていけるかを再確認するという人もいるんです。

ちなみにこの看護師さんは上京してすぐに地元の頃から付き合っていた彼氏(結婚も考えていたそう)と別れたそうで、余計に孤独感を感じていたそうです。いきなり東京に来て出会いを作れる余裕もなく一人でいろいろ抱え込んだそうです。彼氏の話とかも1時間以上聞いた記憶があります。もうここまでくると転職相談というよりは人生相談ですよね。転職エージェントはそんな「人生相談」にも乗ってくれるかもしれない存在なんですよね。

転職相談X美
その方はキャリ姉さんに相談することで彼氏の話とか職場のストレスの話とかすっきりできたんでしょうね。確かに彼氏のこと相談できる人なんてあんまりいないし、近すぎる人に相談しても恥ずかしいし・・・。第三者的な存在としてキャリ姉さんは頼りになる存在だったんでしょうね。これも直接応募との違いですね!今回は転職エージェント経由と直接応募との違いを具体的に教えて頂いてありがとうございました!参考になりました!

看護師転職エージェント経由と直接応募の比較(6)

直接応募で転職活動をしている方へ!看護師転職エージェントのおススメ利用法

上記の通り看護師転職エージェントの利用は多数のメリットがあります。しかもこれが看護師資格保有者であれば全て無料で利用できるわけなので多くの看護師が利用するわけです。看護師転職エージェントはぜひ利用して頂きたいのですが、たくさんある転職エージェントの中にはサービスの質の悪いエージェントも0ではありません。ですので信頼できる看護師転職エージェントと付き合うためにも、まずはマイナビ看護師などの「大手」の転職ージェントを「複数」使うことをお勧めします。

転職エージェントに複数登録しておけば、「自分の希望以外の職場を紹介されているな」など、不信感を覚えた時にはすぐにやりとりを途中終了させることができますし、転職エージェントを複数使うことでセカンドピニオン的な役割も果たしてくれます。転職エージェントは過剰な情報が入ってきてしまうデメリットもありますが、上記で解説したようなメリットに目を向けて、転職エージェントを上手に使って、自分の決めた期限内により良い条件を提示している職場へ転職できるようにしましょう。