看護師が働きたい病院として選ばれる人気の就職先のひとつとして都立病院があります。日本の中心部である東京都にある都立病院にはたくさんの最先端医療・最先端の看護技術が集まっており、看護師として働くにあたって、とてもたくさんの魅力があります。
★キャリアアップのための体制が整っている
東京都内に8ヶ所ある都立病院では、がん医療、救急医療、周産期母子医療、心臓病医療などなど、様々な医療分野に力を入れて取り組んでいます。
様々な専門医療を担っている病院で働くことで、看護師としてのキャリアアップや豊富な経験を積むことができることから各分野でのスペシャリストを目指すこともでき、自分の希望する看護・目標の看護・理想の看護というものがしやすい、見つけやすいと言えるでしょう。
また、東京都内8ヶ所にあるすべての都立病院にリスクマネージャーがきちんと配置されていることから、安心・安全な看護ができるということも都立病院の特徴のひとつに挙げられます。
★福利厚生が厚遇されている
都立病院は、一般の医療機関に比べて福利厚生がしっかりと手厚く保障されているという点からも働く環境が整っており、働きやすいということが考えられ、人気に繋がっているようです。
働く雇用体制としては常日勤や二交代制夜勤勤務、三交代制夜勤勤務などがあげられ、休日は国民の祝日と変則週休二日制の他に年末年始休暇、夏季休暇、年次有給休暇も設定されていて休暇を取ることができます。
特別休暇としては、介護休暇、ボランティア休暇、結婚休暇、病気休暇、忌引休暇などがそれぞれあり、女性が多く働く看護師の世界ではとても気になる妊娠・出産に関しての休暇「産前産後休暇」や「育児休暇」ももちろんしっかりと取得することができます。
また育児休暇は多くの病院が子どもの満1歳の誕生日まで取得可能としているのに対し、都立病院では子どもの満3歳の誕生日まで育児休暇を取得することができるため、ゆっくりと子育てに専念ができるという魅力もありますし、働きながら子育てをしている看護師に対して24時間保育を行っている院内保育室が設けられていることからも、子育てと看護師業を両立させなければならない働く女性看護師にとってとても働きやすい環境が整えられています。
その他、職務住宅も設備されているので、本当に一般病院で働く看護師が羨むような良い環境が整えられていることは間違いありません。
★都立病院で働くには?
都立病院で看護師として働くためには、ただ求人情報を探して応募するというわけではなく、東京都で行っている採用試験を受験し、その試験に合格しなければならないという大きな条件があります。
採用試験についての情報や申込書、申請書などは都立病院のホームページに記載されていて、情報を見たりダウンロードすることが可能です。
そしてこの採用試験は東京都内だけではなく、札幌や仙台、福岡などという大きな各都市でも行っているため、東京都まで出向くことなく都立病院への就職活動・転職活動をすることが可能になります。
この採用試験を突破しないことには都立病院で働くことはできませんので、都立病院への就職や転職を希望される看護師は、まずはここからのスタートとなります。
★幅広い採用枠の求人情報がある
都立病院では新卒看護師採用だけではなく、看護師の中途採用やパート、非常勤看護師の採用なども積極的に行っています。
看護師資格を持つ60歳未満の方であれば、採用試験を受けることが可能で、採用試験に合格できれば正社員として働くことができます。
パート職員や非常勤看護師として働く場合には、採用試験を受験する必要はないようで、各都立病院がホームページなどで随時、看護師の求人情報を掲載したり、ハローワークなどにも求人情報を出しているので、正社員で働くよりはハードルが低く働くことができると考えられます。ご自分のライフスタイルに合わせた働き方が選べるのも魅力のひとつです。
都立病院で働くことになると、東京都の職員となり地方公務員の扱いとなります。その安定性からも人気の高さがうかがえます。
ボーナスや年金、手当てなどは一般の医療機関と比べると高水準となっていますが、月収として考えた時には一定期間の間は一般の医療機関の月収よりも低い設定となります。
そのため長く勤続する場合には年収や年金、退職金などが高額となりメリットとなりますが、逆に途中で退職などをする場合にはデメリットともなり得ることが考えられます。
手当てについても一般病院では付く休日手当てや時間外勤務手当てなどがある程度ライン引きされ制限されることもあるようです。
都立病院で働くことに興味のある方は、年一回、東京都庁で職員説明会が行われているので、そちらに一度参加してみることをおすすめしますが、忙しい勤務に追われて色々調べる時間が取れない看護師のためにマイナビ看護師などの転職サイトは情報の提供を行ってくれています。登録して、早期の情報入手を心掛けてみてはいかがでしょうか?