皆さんは病院や老人ホームなどの入浴介助の仕事をしたことはありますか?入浴介助は単発アルバイトなど非常勤での求人が多く病院勤務の傍らチャレンジする看護師も多いです。今回は、実際に病院や老人ホームなどの入浴介助を行った看護師の方に体験談をインタビューしてきましたのでご紹介します。
1.老人ホームでの勤務経験がしたい!入浴介助のアルバイトに挑戦!
性別 | 女性 |
年齢(入浴介助経験時) | 29歳 |
現在の職場 | 地方の市民病院のHCU(正社員) |
入浴介助の業務 | 老人ホームでの入浴介助 |
使った転職エージェント | MCナースネット |
入浴介助アルバイトのきっかけ | 老人ホームでの勤務経験がなく、良い経験になると思ったため。 |
キャリ姉
老人ホームの入浴介助のアルバイトをされたんですね。具体的な仕事探しの方法と業務内容教えて下さい。
入浴介助アルバイト経験者A子
仕事はメディカル・コンシェルジュというスポットに特化しているサイトに登録して紹介を受けました。MCナースネットというやつですね。
仕事内容は主に自立歩行・車椅子歩行の方を中心に入浴介助を行います。1日平均5~7人の利用者さんの入浴介助となります。老人ホーム常勤の看護師がバイタルサインをチェックされた後に、一人ずつ入浴介助を行います。衣類の着脱、洗髪、身体を洗い、浴槽に浸かる援助、身体を拭いて、また衣類の着脱、髪の毛を乾かす作業を繰り返します。自立歩行できる人は転倒しない様に見守り、必要であれば手を引きながらの介助になります。車椅子を使用している人は車椅子からシャワーチェアへの移乗も必要となります。私一人での移乗が困難である場合、ホームの介護士さんに声をかけて二人がかりでの移乗介助を行います。一人の利用者さんの入浴が終わると一旦浴槽のお湯を抜いて、またお湯を張り、次の利用者さんを入れます。緑膿菌等の感染症の利用者さんを入れた後はお湯を抜くだけではなく、一度浴槽を洗浄していました。また、入浴中に、利用者さんの全身状態の観察を行い、必要であれば介護士に報告を行います。中には褥瘡や擦過傷等で処置を行う必要がある人もいており、入浴後にホームの看護師に声をかけて処置をしていただきます。全員の入浴介助が終わると、最後にお風呂場・脱衣所の清掃をした後、施設の責任者に指定の書類にサインを頂いて終了となります。
キャリ姉
なるほど。仕事自体はメディカル・コンシェルジュ(MCナースネット)で探されたんですね。まあスポット求人多いですもんね。勤務してよかったことと言えば?
入浴介助アルバイト経験者A子
私は今まで地方の市民病院のHCUで三交代の勤務していました。老人ホームからの入院患者さんは多数いましたが、急性期ばかりで、その患者さん達の普段の生活というものには関わる機会がほとんどなかったため、老人ホームで生活の一部を知れたことは新たな発見も多数あり、勉強になりました。利用者さんの普段の生活の一部を援助させていただき、病院に入院している時とはまた違った関わりが必要なのだと学ぶことができたことは有意義だったと思います。
キャリ姉
入浴介助のアルバイトで苦労したことは?
入浴介助アルバイト経験者A子
老人ホームであるため、利用者さんの生活を中心にしなくてはいけないことはわかっているのですが、仕事始めの待ち時間が長く9時始業なのに一人目の利用者さんを入れ始めるのが早くて9時20分、遅い時は9時50分頃でした。その間の待ち時間は何もすることがなくて、折角溜めた浴槽のお湯が冷めないかとヒヤヒヤしてばかりいました。それなのに利用者さんを連れてくるスパンが短く、お湯が溜まっていない状態で次の利用者さんが来ることも多数ありました。
また、「今日はこの人で終わりです」と言われていたのに、入浴後の掃除をしようとすると「まだ時間あるんだからこの人も入れてよ」等と予定の変更もよくありました。多数のアルバイトが来るため仕方ないのでしょうが、私の名前を呼ぶのは利用者さんのみで、介護士からは「派遣さん」と呼ばれる時は悲しい気持ちになりました。
また、「今日はこの人で終わりです」と言われていたのに、入浴後の掃除をしようとすると「まだ時間あるんだからこの人も入れてよ」等と予定の変更もよくありました。多数のアルバイトが来るため仕方ないのでしょうが、私の名前を呼ぶのは利用者さんのみで、介護士からは「派遣さん」と呼ばれる時は悲しい気持ちになりました。
キャリ姉
老人ホームの入浴介助のアルバイトは苦労も多そうですね。ありがとうございます。