マラソン大会救護スタッフの看護師アルバイト体験談まとめ

仕事探しは、働いていた病院に直接募集があったので応募しました。

市民参加型のマラソン大会が年に一度定期的に行われているのですが、仕事内容はその大会に救護担当として参加する単発の仕事でした。マラソン当日に何箇所か設けられたポイントに医師１名と看護師数名が配置され、マラソンに参加している市民の方を救護します。マラソン当日以外に一日、打ち合わせが２時間ほどありました。マラソン当日は早朝より救護専用の設置されたテント内で待機し、救護を必要とする参加者さんが来られたら必要な処置や手当をします。救護テントに来られたマラソン参加者の人をまず医師が診断をして私達看護師に必要な処置等を指示して、その通りに処置を行うと言うような流れです。主に軽症の患者様の処置（外傷の手当や痛みによる手当、低体温症状の手当、脱水に対する手当等）がほとんどでしたが、必要であれば救急車への同乗や病院までの付き添いが発生することも予測されていました。必要に応じてAEDも使用できるように準備されていましたが、参加した時は使用する場面はありませんでした。後は参加者が途中棄権したい時の案内などの業務をしていました。

私はイベント等の単発のアルバイト経験がありませんでしたので、このようなイベントの時に看護師がどのような関わりをしてどのように役に立つのかを知る事ができて良かったと思いました。
イベントが行われる中で裏方の仕事や準備の段階からとても大掛かりであることや大変さが分かり、一つの大会や催しが行われるのに膨大な労力と時間が費やされている事を知り、今までテレビで見てきた物も今までより深く物事を考えるようになりました。

参加してみて当日にならないとわかららないことやトラブルが数多くありました。これは仕方のないことだとは思いますが、マラソン大会を主催している関係者も分からないような事も多く、指示系統がうまく機能しておらず困りました。大した傷病者がいなかったのは幸いでしたが、大きなトラブルがあった時はどうなっていたか今考えると少し恐ろしいです。それと単発の仕事としてお給料は悪くありませんでしたが、定期的な安定した仕事ではないのでどうしても主な収入源にはできないと感じました。

当時勤務していた病院の隣が公立の工業高校であり、毎年秋に行われるマラソン大会の救護班として病院から看護師が2名推薦で選ばれます。業務内容としては、事前に養護教員が情報収集した生徒の健康管理簿に目を通し、アストマ発作を起こしたことがあり吸入薬を常備している生徒や糖尿病でインスリンを打っている生徒・高血圧で内服をしている生徒など特段問題がありそうな生徒に関しての申し送りを受けます。その後、マラソン大会には出席できる程度の当日の体調不良者やケガをしている生徒の申し送りを受け、自分でもらったリストに気になる生徒の名前やクラスなどを記載していきます。開会式の時に、全校生徒の前に出て紹介を受け顔を知ってもらいます。マラソン大会がスタートし生徒が出発した約15分後より、教員の運転する車に同乗させてもらいケガ人や体調不良者などがいないかコースの巡視を行います。看護師は2名いる為、1名はスタート地点からゴール方向に向かい巡視し、もう1名はゴール方向からスタート方向に向かい巡視していくという感じでした。養護教員は大会本部で待機しており、途中に立っている監視の教員や親からケガや体調不良者の連絡が大会本部に入り、無線で巡視している車の看護師に連絡が入り近くの看護師が救護に向かうというスタイルでした。

はい。今まで病院での病棟勤務しかしたことがなく、主に内科勤務だったため病気に関しての看護しかしていませんでした。しかし、スポーツに関しての看護や応急看護に以前から興味があった為、今回のバイトを機に新たに応急看護やスポーツに関しての看護を勉強してみようというチャレンジ精神が芽生えました。また、その高校の養護教諭からスキー教室や修学旅行の際の保健室待機のバイトを優先的に教えてくれる等の特権を頂けるようになりました。

今まで内科病棟での勤務経験しかなく、整形外科などの経験が少なかったためケガなどに関しての知識が薄く対応の遅れなどを指摘されたら嫌だなと思いました。バイトに行った高校がスポーツの強豪校であり、一回のケガが致命的になる事も考えられる為とても緊張感のある仕事でした。また救護だけでなく、会場の片づけや生徒の給水の手伝いなど救護に関係のない仕事の手伝いをしなくてはいけなく、強制でなく有志者のみ手伝ってくれればいいですのテイであった為、それも込みの仕事ですよと言ってしてほしかったです。