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1.急性期病院の役割は?

転職相談R子
私はまだ看護師になりたてですが老人介護施設で勤務中です。医療的介入度が高い施設利用者の方と接する中で、比較的重症な患者さんに対する急性期看護の技術の方法をしっかりと理解したいと考えるようになり、急性期治療を行っている病院に転職をしようか考えているのですが、本当に自分が務まるのか不安です。
キャリ姉
急性期病院といっても様々な病院があります。まずは急性期病院について国の制度や取り決め、役割などを理解することから始めましょう。より自分の希望に沿う病院を見つけるヒントになりますよ。

急性期病院とは、急性疾患や慢性疾患の憎悪などで緊急・重症な状態にある患者さんに対して入院、手術、検査など高度で専門的な医療を提供する病院のことを言います。しかし、我が国の医療法上の位置づけでは、病院が急性期病院かどうかという分類はなされておらず、各病院や病床の機能に合わせて役割分担をしており、より効率的・効果的な医療体制を構築するために「高度急性期」「一般急性期」、「亜急性期」などニーズに合わせた機能の分化や連携を図っています。つまり、急性期病院といっても急性期の度合や患者さんの緊急度、重症度は病院や病棟によって異なっていると言えます。

転職相談R子
なるほど。急性期病院といっても一概にひとくくりにはできないということですね。


キャリ姉
はい。厚生労働省の病院の機能に応じた分類では、おおまかに一般病床と療養病床の2つに病院や病床の役割を分けています。そして、この2つの分類のうちの一般病床の中にもさらに細かく分類が分かれており、より高度な急性期医療を担う特定集中治療室や救命救急から急性期を脱した回復リハビリテーション病床まで重症度や緊急性に合わせて役割分担がなされています。この資料の4ページなども参考になるかもしれません。

転職相談R子
なるほど。このように病院の機能に応じて分類することで、患者さんの治療を超急性期から回復リハハビリ期、慢性期などと状態に応じてその段階に適切な治療やケアを受けることができるように国を挙げて整備されているのですね。
キャリ姉
その通りです。また国が考える医療・介護機能の将来的なビジョンにおいても、高度急性期や一般急性期の病床から、患者さんの状態に応じて長期療養や在宅サービスなど慢性期治療への連携の強化が課題として挙げられています。つまり、急性期病院の役割は高度で専門的な医療を提供し、急性期治療を担う病院としてだけでなく、慢性期治療や看護・介護サービス利用に向けての連携を行い、患者さんが継続的に自分の状態に応じて介入を受けられるように連携を行うという重要な役割も担っているといえます。
転職相談R子
ということは、急性期病院での看護の経験は、急性期治療や救急医療を学ぶだけでなく、慢性期における医療や介護施設や在宅サービスなどとの連携についても学べるため、老人介護施設での看護師経験も役立ちそうですね。急性期病院での経験が乏しい自分にとって、急性期病院への転職は不安でいっぱいでしたが、急性期病院の役割を理解したことで、自分の看護師経験は無駄にはならないという自信に繋がりました。

2.看護師が急性期病院に転職するメリットは?

転職相談R子
看護師が急性期病院に転職するメリットをまとめて欲しいです。
キャリ姉
たくさんありますが私なりに3つ挙げてみます。

①最新の医療技術や急性期医療の知識や技術が身につく

急性期病院に転職することのメリットとして、まず挙げられることが、急性期病院で働くことで最新の医療や急性期治療、また救急対応など多くの知識や技術を学ぶことができるということです。上述のように、現在の日本の医療機関は役割ごとに細分化されており、急性期治療や救急医療などは急性期病院に集約されています。また急性期病院の中には特定機能病院のような高度な医療技術や専門的な研究を行う医療機関もあるため、最新の高度な医療を学ぶには、これらのような急性期病院に転職することがもっとも近道であるといえます。

加えて、急性期病院は、院内の研修制度が整っていたり、看護技術についての勉強会が頻繁に行わたりすることが多いだけでなく、最新の医療機器について医療機器メーカーによる勉強会も開催されることがあります。そのため、急性期病院で働くことで、必然的に急性期医療やその看護について学ぶ機会が増え、短期間で多くの知識と技術を身に着けることが可能となります。また、急性期病院は比較的重症度の高い患者さんが多く入院されていることから、急変対応も身に着けることができます。

これらの技術を身に着けておくことで、今後他の病院に転職をすることになっても強みになりますし、急性期病院での勤務経験は転職時にも即戦力として期待され、有利になるといえます。

②リハビリ期や慢性期治療についても急性期治療から連携して継続的に学ぶことができる

次に、急性期病院に転職することのメリットとして、急性期治療や急性期看護だけでなく、急性期治療を終えてリハビリ期や慢性期として継続的な看護や介護が必要になった患者さんのケアについても継続して学ぶことができるという点があります。急性期病院の役割は、急性期治療だけでなく、リハビリ期や慢性期における治療や看護・介護サービス利用に向けての連携を行うという重要な役割を担っています。そのため、急性期病院で働く看護師は急性期治療や看護だけなく、リハビリ期や慢性期の患者さんに対する看護やサービス利用のための連携について学ぶことができるのです。

また、急性期病院では、医師だけでなく、理学療法士や作業療法士、栄養士、医療ソーシャルワーカーなど多職種と連携し、患者さんの急性期治療を終えたあとも継続的にリハビリや社会資源の活用ができるようにカンファレンスを行うことが多いです。そして急性期病院を退院したのちに必要とされる社会資源がある場合は入院中から、患者さんやそのご家族に手続き方法を丁寧に説明したり、時には役所の職員などと連携して患者さんが円滑に社会資源を活用できるように介入することもあります。そのため、急性期病院に転職することで、急性期治療からリハビリや慢性期の治療、そして退院後の社会資源活用までについて一連の流れをしっかりと学ぶことができます。

③認定看護師や特定看護師などのステップアップができる

急性期病院に転職することのメリットとしてあげられることの3つ目は、認定看護師や特定看護師などのステップアップを図りたいと考えている場合、急性期病院であればこれらのステップアップに対するサポート体制が充実しているということです。コチラにもまとめていますが認定定看護師や専門看護師は多くの分野で誕生し活躍しています。

これらの認定看護師や特定看護師を将来的に目指したい場合、研修を受けるための受験資格を得るために実務経験が求められています。とくに認定看護師の分野では、時に急性期分野においても特定の専門的な実務経験が求められる分野もあるため、急性期病院の中で自分の目指したい分野の部署で働くことで、必要な実務経験や実績を積めば認定看護師になるための第一段階である教育課程の受験資格を得ることができます。

また認定看護師の大半は「病院」に勤務しています。そして病院勤務の認定看護師は病棟や外来だけでなく、救命救急センターやICUやGCUなどのハイケアユニットなど多くの診療科が整えられている急性期病院に集中して所属しています。特定看護師の分野においても日本看護協会の特定行為研修を修了した認定看護師の名簿をみると、大学病院や医療センターなどある程度規模の大きい急性期総合病院の所属であることがわかります。

これらの情報からもわかるように、認定看護師や特定看護師などのステップアップを図るためには急性期病院に勤務していることがもっとも近道だといえますし、何より既に資格を取得している認定看護師や特定看護師から受験対策や実際に資格を取得するために必要なことについて直接話を聞くことができるということも強みになります。加えて、規模の大きい急性期病院では、病院によっては資格取得のためのサポートとして、研修過程合格後の通学期間中も給料や通学費用を保障するなどの体制を整えていることも多く、病院全体をあげて看護師のステップアップに力を入れていることが多いのが急性期病院の特徴であるといえます。

 

転職相談R子
急性期病院に転職することのメリットがとてもよくわかりました。急性期病院に勤めることで急性期治療や看護だけでなく、急性期を脱した患者さんに対する継続的なサポートを学べるだけでなく、看護師としてのステップアップに対する支援が充実していることがよくわかりました。とくに今までの職場ではなかなか自分のステップアップやキャリアアップに対しての支援を受けることは難しかったため、急性期病院のキャリアアップに対する支援体制はとても魅力的ですね。

3.看護師が急性期病院に転職するデメリットは?

キャリ姉
一方で看護師が急性期病院に転職するデメリットについてもまとめてみました。

①残業や時間外労働が多くなる

急性期病院に転職することのデメリットの一つ目は、残業や時間外労働が多くなるということです。2008年に20歳代の2人の看護師が過労死による労災認定の判決を受けたというニュースがありましたが、実はこのニュースをきっかけに日本看護協会は「時間外勤務、夜勤・交代制勤務等緊急実態調査」を行い、交代制勤務者の23人に1人が過労死の危険があるレベルの勤務を行っていることや、全国で約2万人の看護職が過労死危険レベルの勤務を行っていることが明確化されました。

この調査の対象は、日本看護協会に所属している看護師の名簿から無作為に抽出した病院勤務の看護職1万人を対象としているため、急性期病院勤務者に限定したものではありません。しかし、日本看護協会は、特に急性期病院では10年前と比べて、平均在院日数が大幅に短縮した結果として、入退院患者数の増加や入院患者の重症化が進んでることが時間外労働や残業の増加をもたらしていると考えているようです。

またさらに、患者さんの高齢化が進むことで認知症の患者も増加するため看護師の業務量が増加していることや、医療安全や感染対策など、より高度な看護の質も求められるようになっていることも影響があると考えているようです。実際に、時間外勤務は20代、病床規模の大きな病院で、また配属部署別では「救命救急」「手術室」などで長い傾向にあることからも時間外勤務が長い看護職は、急性期病院の勤務者に多いという結果も出ています。

現在はこれらの調査結果を受けて日本看護協会が勤務に対するガイドラインを作成し、多くの病院が看護職員の残業や時間外労働に対して対策を取るようになってきました。そのため、無謀な残業や時間外労働は少なくなってきていると言えます。しかし、急性期病院という特性上、緊急対応や患者さんの急変なども多く、今でもなお残業や時間外労働が多い傾向にあるといえます。そのため、これらのデメリットを踏まえてしっかりと勤務体制を整えている病院選びが大切と言えるでしょう。

②委員会活動や看護研究など日常の看護業務以外の業務が増える

急性期病院に転職することのデメリットの二つ目は、通常の看護業務以外にも委員会活動や看護研究などの業務が増えることもあるということです。急性期病院では、NSTという栄養サポートチームや、褥瘡対策委員会、ICTという感染対策チームなど、多職種で編成されるチーム活動や委員会活動があり、これらはチームとして院内で活動することで診療加算につながります。そのため、急性期病院の看護師は、これらの委員会活動やチーム活動に参加する必要があるのですが、通常の勤務時間は患者さんのケアを行わなければならないため、時に時間外で業務を行ったり、仕事を持ち帰って自宅で行ったりしなければならないことがあります。

また、特定機能病院などの規模の大きい急性期病院は、医療の質の向上のために研究活動を行っています。そのため、看護師も看護研究を行っていることが多く、通常の業務に加えて看護研究を行ったり、学会へ出席したりと業務は多岐に渡り多忙となることが多いです。委員会活動や看護研究などは転職してすぐに任されるということはほとんどないと思いますが、次第に勤務歴が長くなるにつれてこれらの通常業務以外の責任ある仕事を多く任されることが多くなっていきます。委員会活動や看護研究も病院にとって必要な業務であるとともに、看護師にとってもキャリアアップやステップアップに繋がる業務といえます。そのため、急性期病院でキャリアアップをしたいと考えている方はむしろ積極的にこれらの活動にも参加するとよいでしょう。

 

転職相談R子
急性期病院の役割や、急性期病院に転職することのメリットやデメリットがよく分かりました。急性期病院といっても規模や役割、救急体制など様々な特色の違いがあるため、自分の希望に合った急性期病院を見つけることがとても大切ですね。

 

急性期病院への看護師転職のポイント

急性期病院は全国に数多くあるため、自分の希望にぴったりな職場を探すのはとても大変です。そのためにもぜひマイナビ看護師などの転職相談エージェントのサービスを利用しましょう。転職相談エージェントは全国数多くの医療機関の求人情報をもっています。そのためサービスを利用することで、希望にあった職場を紹介してもうことができます。