看護師の希望する就職先としても人気が高いといわれている国立病院。看護師の資格を活かし、看護師として働きながらも「準国家公務員」との扱いになることから人気が高く、国立病院については安定志向の就職・転職と考えることができるでしょう。
★国立病院で働くメリットとは？
国立病院、現在は独立行政法人国立病院機構となっていますが、看護師の中では今も人気の高い就職先です。
国立病院で働くにおいての最大のメリットとして挙げられるのは、上記でもあげたように「準国家公務員扱い」となることが一番かと思います。
準国家公務員扱いとしての看護師となることで、身分が保障され、働くにあたって絶対的な安心感があります。
基本給は毎年必ずアップしますし、ボーナスの倍率もしっかり満足な設定となっていることから、十分な金額としてもらうことができます。
国立病院で働く看護師の全体平均年収は５５０万円程度となっており、一般病院で働く看護師の全体平均年収が４４０～４６０万円と言われているので、比べてみると高水準となっていることがわかります。
退職金や年金といった後々に気になる部分でも一般病院よりやや高めの設定となっているため安心です。
地域によっては国家公務員の地域手当てというものが支給されるところもあり、これは公立病院などで働く地方公務員扱いとなっている看護師には支給されないものなので、国立病院で働く看護師の特権と言えるでしょう。
働く環境としても保障は手厚く、福利厚生という部分でもしっかり整えられていて、何かあったとき(病気休暇や育児休暇、介護休暇など)の対応も不安がほとんどないと考えられます。
国立病院はその大きさから地域の中核病院、地域医療を担っている総合病院が多いため、病院内での研修や学習会・教育活動なども盛んであり、様々な症例をみることができ看護師としてのスキルアップも期待できます。
また、地域医療を担う総合病院という立場から、ひとつの病院内に診療科目もたくさん持っているので、病院内での異動という形で自分の希望する分野での看護を行うことも容易に可能となります。
病院自体の規模が大きいこと・看護師等スタッフの数も十分に配置されていることから、ゆとりのある看護が実践出来たり、教育体制などもしっかりととられているということもあり、就職時や転職時の安心感もあります。
国立病院機構は全国規模のため、遠方などへの転勤希望も受け付けてもらうことができるというメリットもあり、看護師を続けていきたいと希望する女性にとっては大きな魅力のひとつともなっています。
★デメリットもある？
メリットの一方で、デメリットももちろんあります。
国立病院で働くにおいてのデメリットとして考えられることは、かけだしの看護師として働き始めたとき、スタート時の基本給設定が低いということでしょう。
基本給は毎年きちんとアップしていくので何十年と働き続けているベテラン看護師になると一般病院で働く看護師よりも基本給は逆転して高くなるのですが、就職してから一定の期間までは基本給が一般の病院で働く同世代の看護師たちよりもかなり低いと感じてしまうかもしれません。
働き続け、いつかは高くなるならいいのでは？と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、ライフスタイルが大きく変化するというのが働く年代の女性の大きな特徴のひとつです。
働き始めて数年後、結婚や出産などを機に働き方を考え直さなくてはいけなかったり、休職ではなく退職を考えるなどという場合には給料が低いままになってしまうのでデメリットになると考えられます。
また、国立病院では一般病院に比べ、研究や学習会、院内会議などという場が多く設けられていることから、看護実践以外での活動やデスクワークなども多くなりがちな傾向にあります。そのため、自宅に帰ってもやらなくてはいけない仕事やデスクワークなどがあり、プライベートな時間が業務外の部分で削られてしまうというデメリットもあるようです。
★それでもやっぱり国立病院に転職したい場合
長く働き続けることを考えた時には、たくさんのメリットがある「準国家公務員扱い」となる国立病院の看護師。
安定し、手厚く保障された職場環境の中で、看護師としてのスキルアップをしながら働いていくと考えた時に、「国立病院」が思い浮かぶということもありやはり国立病院の看護師求人情報は人気求人となっています。
国立病院の看護師求人情報や看護師採用情報というのは、各地域のブロックごとに国立病院機構がそれぞれ情報をインターネットやホームページなどに載せているので、問い合わせてみたり見てみるとよいでしょう。
また、国立病院では多くのところで、インターシップを実施しているということもありますので、実際にインターシップを活用して就職活動や転職活動に活かしていくこともおすすめです。
看護師の転職を専門的に扱っているマイナビ看護師のような転職サイトなら、情報がとても速いので、自分で調べるよりも効率的です。国立病院の看護師になるために、誰よりも早く情報を手に入れてください。
