未経験で訪問看護ステーションに転職した看護師の体験談

前職は熊本の病院の病棟看護師でしたが、基本給は２０万越えたくらいでした。学生からスタートしたのでそのような流れの人は基本給が低めに設定されているようでした。転職組の外部から来た看護師の方は給料交渉ができ、前事業所の給料明細書があれば配慮してくれるような待遇でした。そのため長く働いても学生上がりの人は不満を感じて退職を余儀なくするパターンが多かったように思います。夜勤手当や調整手当などの手当はまずまずでした。夜勤手当ては１万５千円で子ども手当てが１万円あるなど処遇はありました。
ある月の給料は基本給が月額210,000円、その他の夜勤手当や残業手当や調整手当や特殊勤務手当などで100,000円程でした。これとは別に年間ボーナスが100万円程だったので年収は450万円程度でした。仕事内容としては病院内の病棟看護が主でした。地域の方々が利用する地域密着型の病院で２次救急病院だったので救命や延命処置や看取り看護を行うトータルケアを実践できていたと思います。

仕事内容はそんな不満はなかったですが、私の転職理由は職場のパワハラが大きかったです。結構上司がきつくて悩んでいました。私がチームリーダーで指摘するとキャリアがあるスタッフが「あなたは黙っとけばいいのよ」と高圧的に言ってくる、自分が正しいと思っていることに我慢ができませんでした。他にも人のプライバシーにも口を挟んでくるということもあり、私が退職した後も他の方も辞めていく人が多かったそうです。上層部も人員の関係もあるので強く言えずしかし、職場の雰囲気も悪くなるという負のスパイラルでした。早く退職し抜け出したかったので資格取得を目指し、それに合った職場を探しながら仕事をしていたのを今でも思い出します。

以前一度転職活動を経験していて、その時にはハローワークやeナースセンターを利用していたのですが、それだけでは情報量が少ないと思い民間の転職サイト主催の就職説明会などにも参加し情報収集し就職活動を行いました。最終的にはマイナビ看護師の担当者が感じがよかったのでそこ経由で転職しました。訪問看護未経験という点も配慮してくれました。転職にあたり狙っていた条件としては、人間関係がよい場所というのは1つ伝えました(とはいえ入社してみないとわからないとは思っていましたが・・・)。あとは「病院以外に挑戦したい」という旨も伝えました。まず自分がどのような方向性で将来働き続けたいかなどノートやパソコンのエクセルなどに書き込んで行き就職活動後pdcaとしてふりかえりもしていました。

基本給は例えば先月の給料明細の数字は270,000円です。ただその分、夜勤手当や残業手当などは激減しているので年収としては400万円くらいです。年収で言えば50万くらい下がりました。ただ訪問看護の仕事は自分がやってみたい仕事でもあり給与が少し下がってもやりがいはあるので特に問題視してはいません。
仕事内容は基本依頼が地域のケアマネジャーや病院より連絡が入り利用者担当医から指示を受けながら在宅生活を支援していくお仕事です。介護保険や医療保険など事務的な仕事を病棟ではクラークの方がされていると思いますが、訪問看護ステーションにもよると思いますが1か月の終わりに事務仕事がまっていてそういうのもやっています。未経験なのでやや戸惑う点も多いです。
転職してよかったことは、今回の転職の目的でもあった「パワハラ」から逃げられたことと「やりたい仕事」に就職できたことです。悪かったことはやはり少し給料が下がったことです。しかしデメリット以上に、経験が得られるのでそういう部分でカバーできていると思います。あと「今後病院には戻ろう」と思った時にできるかの不安はあります。訪問看護と病院とは業務内容も仕事のスタンスも全く違いますので。

私は前職ではストレスを抱えながらやりたい看護を模索しつつ勤務し続けていましたが転職して成功でした。病院のまわりの看護師には在宅にいくのはもったいないとか言われましたが、看護師は精神的に負担も多く仕事もハードですがやりがいもあります。無理だと思ったら転職を考えても悪くないと思います。未経験の仕事でも看護師の資格があれば前向きでいいと思います！人生は人それぞれなので自己のキャリアデザインを描いていけばよいと思います。看護師免許があれば様々な仕事に、チャレンジできると思います。現状打破したい方は少し勇気をもち未経験の仕事でもなんでもチャレンジしてもよいのではないでしょうか！