目次
- ■新卒2年目看護師の悩み相談!2年目看護師が仕事に悩んだ時の第一歩は?
- ①周りの人に相談する
- ②2年目で転職する以外の解決方法がないか考える
- ③転職エージェントで仕事を見てみる
- ■新卒2年目看護師など第二新卒(1,2,3年目)に多い転職理由は?
- ①看護師という仕事に対する理想と現実の違い
- ②教育プログラムが整っていない
- ③肉体的、精神的疲労
- ④人間関係
- ⑤夜勤や不規則な勤務による体力的・精神的負担
- ⑥給与や待遇への不満
- ⑦仕事とプライベートのバランスが取れない
- ■第二新卒(1,2,3年目)の看護師転職でオススメの条件
- ①教育制度の整った転職先
- ②無理のない勤務ができる転職先。体調によっては夜勤のない転職先
- ③人間関係のよい転職先
- ④キャリアアップが目指せる環境
- ⑤看護師のメンタルヘルスを重視している職場
- ■2年目看護師など第二新卒(1,2,3年目)での転職を躊躇する看護師がなぜ多いか?
- ①同じ失敗をするのが怖い
- ①自分の経験に自信がない
- ③自分に向いている看護師の職務がわからない
- ■第二新卒(1,2,3年目)の看護師の転職成功談
- ①24歳・2年目看護師・通勤の悩みで大学病院から転職
- ②24歳・3年目看護師・激務が原因で大学病院から転職
- ③25歳・3年目看護師・専門/認定看護師の支援制度がある病院へ転職
- ④25歳・3年目看護師・結婚相手の転勤に付いて行って転職
- ■第二新卒(1,2,3年目)の看護師の転職失敗例と得られた教訓
- ①職場のリサーチ不足によるミスマッチで失敗
- ②給与や待遇のみを重視してしまった失敗
- ③ 転職後のサポート体制が不十分だった失敗
- ④人間関係のトラブルによる失敗
- ⑤キャリアアップを急ぎすぎて失敗
- ⑥転職時期を間違えてしまった失敗
- ⑦転職前の自己分析不足による失敗
- ■第二新卒(1,2,3年目)でも看護師転職できる?まとめ
■新卒2年目看護師の悩み相談!2年目看護師が仕事に悩んだ時の第一歩は?
看護師を目指す理由として、「一生続けられる仕事だから」「資格があれば仕事には困らないから」…等の理由を挙げる人がたくさんいます。また、「看護師は他の仕事と違って、職場が選び放題だから羨ましい」「辞めても、次の職場を見つけるのは簡単なんでしょう?」なんて言われた経験がある看護師さんも多いのではないでしょうか。でも、現実はそう上手くいきません。特に、就職してから1,2,3年目で退職してしまう看護師がとても多いという事実が、それを物語っています。3年目以内の転職はいわゆる「第二新卒(新卒から1・2・3年目の再就職)」という求人マーケットになります。ここでは第二新卒の看護師の転職事情について詳しく解説します。まずは2年目看護師R子さんの事例からです。
①周りの人に相談する
社会人経験が浅い看護師2年目での転職は不安が先行することでしょう。まずは信頼できる家族や友人に転職を考えている旨を相談しましょう。この際、同じ職場に勤めている人に相談してしまうと意図せず周りに知れ渡ってしまい肩身が狭くなる可能性があります。そのため、相談する際は同じ職場内の人にいうのは避けましょう。気兼ねなく自分の本心を話せる家族や友人がベストです。人に自分の状況を話すことで、頭が整理され本当に自分は転職したいのか、一時的な感情なのか等もわかります。案外人に話すだけで気持ちがスッキリし、転職したい感情が消えることもあるため転職を考えた際はまず人に相談するとよいでしょう。もし周りに2年目看護師の他職場の同期などがいれば相談相手に最適かもしれません。
②2年目で転職する以外の解決方法がないか考える
続いては転職以外の解決方法がないか一度考えましょう。例えば担当の科を変更させてもらう、シフトを変更してもらうなど今の職場で環境を変え、問題が解決する場合もあります。人間関係に不満を感じているならば、担当の科を変更すれば解消するでしょう。給料に不満を感じているならば夜勤であれば深夜手当もつくので、納得のいく結果になるかもしれません。今の自分の環境で解決できる方法がないか、一度立ち止まって考えてみるとよい解決方法が出る場合もあります。看護師2年目での転職が悪いわけではないですがいまの職場で解決できる問題かどうかは一度考えてみましょう。
③転職エージェントで仕事を見てみる
看護師2年目はまだキャリアが浅いかと思うかもしれませんが十分に転職市場では評価されます。実際に転職エージェントで看護師の仕事を検索するのも有効です。今の自分の環境や給料は他と比べてどうなのか知ることで、実は恵まれた環境だと知る場合もあります。転職エージェントに登録するのに費用はかからないので、まずは登録しどんな仕事があるか知っておくことは今後にも役立ちますし損はありません。自分の置かれた環境が周りからみてどうなのか知るためにも、看護師転職エージェントに登録し案件を実際に見ておきましょう。
■新卒2年目看護師など第二新卒(1,2,3年目)に多い転職理由は?
①看護師という仕事に対する理想と現実の違い
長年、看護師になることを夢に見て、辛い実習や受験勉強の末、やっと手に入れた看護師免許。患者さんの役に立ち、立派な看護師として働きたい!…と意気揚々と就職したものの、現実は理想とは違っていた。こんなはずじゃなかったのに…と言うことは少なくないですありますよね。もちろん、実習や学校の先生の話を通して、看護師の仕事は容易ではないということは知っているし、その覚悟もできていたはずです。それでもやはり感じずにはいられない現実とのギャップなんです。特に、理想や志が高い人ほどギャップが大きく、ショックも強いです。2年目の看護師さんでこのような感情を抱く方も少なくないようです。このようなギャップは、時間がたつにつれ「これが現実」と納得できることもありますが、看護感の違いや適性の違いなど、どうしても受け入れられないことがある場合は、新卒3年以内の第二新卒の時期で転職をする看護師さんも多いです。
②教育プログラムが整っていない
大きな病院では、その病院独自の教育体制がしっかり整っており、卒後教育に力を入れていますが、全ての病院がそうとは限りません。小さな病院でもプリセプターがつき、新人看護師が一人立ちできるよう段階的に教育、評価をしていくところもあれば、教育係とは名ばかりのところ、先輩看護師の仕事を見よう見まねで覚えなくてはいけないところなど様々です。このように、教育プログラムが整っていない病院では、新人看護師が物足りなさや、焦りを感じるため、転職を考える傾向が多いように感じます。一方で、教育プログラムが整っている病院だったらマイナス要素はないかと言うと、指導者であるプリセプターとの関係がうまくいかず3年目以内に転職をするという人もいるので難しいところです。R子さんのような2年目の看護師さんでこのような悩みを持つ人も多いです。
③肉体的、精神的疲労
看護師の仕事は、「命」に携わる仕事。それだけに責任も重く、精神的な負担ものしかかります。特に新人看護師は、覚えなくてはいけないことも多く、その中で多忙な業務もこなさなくてはならず、数々のプレッシャーが新人看護師を押しつぶします。特に注射や採血など経験を積むことで上達する看護技術や、急変時の的確な判断が未熟な新人看護師は、勤務中は常に緊張の連続です。加えて夜勤などの変則的な勤務体制は、肉体的にも大きな負担になっています。ゆえに、仕事が終わると身も心もクタクタということも多いです。仕事上のミスで大きく落ち込み、先輩看護師や医師の言葉に傷つき、「自分はこの仕事に向いてないのでは?」と一人で悶々と思い悩むことも少なくありません。私の経験では新卒2年目ああたりにどっと疲労を感じる人は多かったように思います。
④人間関係
病院の特徴も教育プログラムなども、よく調べてから病院を決めて、全て理想どおりの病院でも、これだけはわからなっかたというものがあります。それは「職場の人間関係」です。看護および医療は「チーム」で行うものです。ですから、このチームの人間関係が悪いことは、仕事を続ける上で致命的な欠陥になります。多少のハードな勤務も、厳しい仕事も、チームの人間関係がよければ乗り越えられるということも多々あります。「人間関係」は、第二新卒の時期に限らず全ての看護師の転職理由の上位に残念ながらいつも入っている項目です。ただ2年目・3年目くらいまでに人間関係の悪さに見限りをつける看護師がいるのも事実です。
⑤夜勤や不規則な勤務による体力的・精神的負担
看護師の仕事はシフト制が一般的で、特に病棟勤務では夜勤が避けられません。夜勤や不規則な勤務時間は、体力的にも精神的にも負担が大きく、若い看護師でもこれに適応できず、体調を崩すことがあります。1年目は研修期間も多いため、仕事のペースが掴めていない中で夜勤に入ることが大きな負担となり、2年目以降に疲れが一気に出てくることもあります。
夜勤が体に合わない、長時間勤務が続くことで疲れが溜まりやすいといった問題に直面すると、健康面を考慮して転職を検討する看護師が増えます。また、夜勤の頻度が高いと生活リズムが崩れ、体調不良やメンタル面での不調を引き起こす原因となり得ます。
⑥給与や待遇への不満
新卒で就職した際の給与や待遇が、思っていたほど良くないと感じる看護師も少なくありません。特に2年目以降は生活費や支出が増えるため、給与面の不満が顕著に現れます。夜勤や残業が多くても手当が少なかったり、待遇が期待していたものよりも低いと感じると、より高い給与を求めて転職を考えることがよくあります。
転職を通じて、より高い給与水準や働きやすい環境を求める看護師は多く、特に福利厚生や給与の透明性が高い職場への転職が魅力的に映ることが多いです。
⑦仕事とプライベートのバランスが取れない
看護師の仕事は、シフト制や夜勤が多く、プライベートの時間が確保しにくいことが一般的です。特に若い看護師は、仕事だけでなく、趣味や家族との時間も大切にしたいと考えています。そうした背景から、プライベートとのバランスが取れないと感じる場合、より柔軟な働き方ができる職場へ転職したいと考えるケースが増えています。
ワークライフバランスを重視する看護師は、日勤のみやシフト調整が可能な職場、あるいはパート勤務など、より自分の生活スタイルに合った働き方を求めて転職を決断します。
仕事上で壁にぶつかってもちろん実際に転職してしまう看護師もいるわけなんですが、第二新卒で看護師が転職するというのはもちろん「時期尚早だ」だという意見もあれば「職場はたくさんあるから合わないならすぐ辞めた方がいい」という意見もあって様々です。確かに、看護師1年目・2年目・3年目は、看護学校で学んだことを、実際に臨床の場で見て、聞いて、実践して身に付け、これからの基礎となる力をつけるとても大切な時期です。病院側も、新人看護師が即戦力となるための教育プログラムをたて、熱心に教育をしてくれるでしょうから、この機会を逃す手はありません。多くの病院が取り入れている新人教育プログラムでは、1年目はプリセプティとして看護の基礎を学び、2年目でひとり立ち、3年目でプリセプターとなって新人指導係を主体的に行う、という流れで初期研修が完結することとなっていますよね。せっかく看護師の免許を取り、数ある医療機関の中から選んだ就職先、できれば数年はそこで基礎から応用力まで身につけたいものです。しかし、劣悪な労働環境や、雇用状態、教育制度の不備、耐え難い人間関係など、看護師の仕事を続けていくことが困難な状態の職場で我慢を重ねることは、新人看護師を必要以上に疲れさせ、最悪の場合、看護師の仕事そのものを失望へと招いてしまうこともあると私は思います。
現状を冷静に判断して、必要であれば、たとえ「看護師2年目転職相談R子」さんのように2年目第二新卒の時期でも転職して、よりよい労働環境に身をおくことが大切です。決して「すぐ辞めてもいい!」と言ってるわけではありません。自分の状況をできれのば第三者と冷静に判断して最善の行動をとろうということです。「やっぱり1年ぐらいは働かないと病院に悪い」とか、「履歴書に傷がつく」…そんな呪縛は取り払った方がいいと思っています。
■第二新卒(1,2,3年目)の看護師転職でオススメの条件
①教育制度の整った転職先
2年目などの若手看護師は看護師としての大きな方向性を決めていく意味でもどうしても教育制度というのは重要です。小規模病院では教育プログラムが未完成だったりするところも多く、それを不満に思う新人看護師さんも多いです。辞めた理由が教育環境の人は、今一度、しっかりとした卒後教育を受け、看護師として立派にひとり立ちするためのサポートが充実している転職先がおすすめです。
②無理のない勤務ができる転職先。体調によっては夜勤のない転職先
新人看護師はできれば病棟で交代勤務を経験して、たくさんのことを学ぶのが理想です。きっとそう思っている新人看護師さん自身もそう思っていることでしょう。しかし、夜勤は肉体的にもかなりハードな仕事。中にはどうしても体がついていかない人もいるでしょう。そんな時は「看護師は二交代しなくちゃ!」と無理をせず、自分の体力にあった勤務ができる転職先を選ぶことも、看護師を長く続ける上では大切です。新人看護師さんは、みんなから期待が寄せられるだけではなく、自分自身が過度の期待と負荷をかけてしまいがちなので、肩の力を抜いて「自分ができる看護の仕事」に就くことも忘れないでください。前職を労働環境面で退職したならば勤務環境のあった転職先がおすすめです。辞めたいという気持ちが少しでも湧きにくくなるかもしれません。
③人間関係のよい転職先
これがわかったら、新人看護師さんだけでなく他の看護師さんも殺到するのでわかりにくく曖昧な条件とも言えますが、客観的な1つの指針としては、そこで働く看護師さんの離職率、定職率がわかると、そこが居心地がいい職場かどうかがわかります。たいてい、スタッフの入れ替わりが激しい転職先というのは、人間関係や労働条件において何らかの問題があることが多いものです。このあたりは看護師転職エージェントにじっくり情報収集してもらうのがいいですね。
④キャリアアップが目指せる環境
第二新卒の看護師は、まだ看護師としての方向性が定まっていないことが多いですが、将来的に特定の専門分野に進みたい、またはリーダー職や管理職を目指したいと考えることもあります。キャリアパスがしっかり整備されており、自分が成長できる環境を選ぶことが重要です。
- 具体例:訪問看護やクリニック、手術室やICUなど、専門性の高い分野でのキャリアアップを支援してくれる職場が理想的です。昇進やスキルアップのためのキャリアパスが明確な職場や、資格取得の支援制度がある職場を選ぶと、長期的に成長が期待できます。
⑤看護師のメンタルヘルスを重視している職場
看護師の仕事は心身ともに負担が大きい職業のため、メンタルヘルスをサポートしてくれる職場環境が整っているかも大切なポイントです。第二新卒の看護師は、まだ経験が浅く、仕事へのストレスや不安を感じやすいため、心理的なケアが受けられる体制がある職場を選ぶことが望まれます。
- 具体例:定期的なメンタルヘルスの相談やケアを提供している職場や、相談しやすい環境が整っている職場が理想です。スタッフ同士のサポートがある環境や、心のケアを重視している医療機関を探すと良いでしょう。
■2年目看護師など第二新卒(1,2,3年目)での転職を躊躇する看護師がなぜ多いか?
①同じ失敗をするのが怖い
例えば、初めて就職した病院で人間関係に躓いた看護師は「また先輩にいじめられたらどうしよう」「プリセプターになった人と性格が合わなかったら辛い」と、人間関係での失敗がトラウマになってしまいます。また、仕事上での大失敗が原因で怖くて職場に行けなくなってしまった看護師も、同じようなことを繰り返してしまう自分を想像して踏み切れなくなっていきます。2年目の看護師さんでもまだ看護師としては駆け出しなのでこのような悩みを持つ方も多いでしょう。
①自分の経験に自信がない
看護師経験が浅いままに退職してしまった人のほとんどは、自分に自信を持つことが出来なくなっています。3年目くらいまではやはりその感覚があるようです。学生時代からの看護師仲間がきちんと初期研修を受けて成長していっている様子を想像するたびに、「それに比べて私は落ちこぼれ…」「どんなに頑張ったとしても、もうずっと追いつけないままだろうな」と考えて、マイナス思考の悪循環に入ってしまう傾向があります。またこの自信の無さが原因となって、新しい職場で同じ学年の看護師たちと対等に付き合っていけるかどうかという、新たな不安要素を生み出しているケースもあります。
③自分に向いている看護師の職務がわからない
「学生の頃はやりたいことや適性を把握していたはずなのに、いざ就職してみたら自分が思っているのとは全然違った」「そもそも学生時代の就職活動の時点から、何に興味があるのかわからないまま、教官にすすめられた病院を就職先として選び、働いてみたら毎日憂鬱だ」、このような理由で早期退職をしてしまった場合、自分に向いている職場・診療科云々の話をさらに超えて、「看護師を続けていっていいのか?」という深みにはまってしまう人もいます。3年目くらいまでは実は看護師自体を辞めてしまう率もそこそこあるのです。
■第二新卒(1,2,3年目)の看護師の転職成功談
①24歳・2年目看護師・通勤の悩みで大学病院から転職
看護師資格取得後、一年目は大学病院で無我夢中の日々でした。慣れない仕事、学校で学んだ事と臨床での看護のギャップ、夜勤による生活リズムの変化、チーム医療の一員として医師やコメディカルや看護師仲間との人間関係、何もかもが初めての中、自分の力不足に嘆いたり、看護師としての適性を考えて落ち込んだり、挫折しながら脇目を振る暇もなく過ぎていく…そんな日々でした。
激務の中で「自分は看護師に向いていないのではないか?」「勤務がハードで体がもたない」「辞めたい」そんな事を考え出したのは1年目の終わり頃です。そもそも通勤に1時間以上かかっていたのでそれが根本のストレスにもありました。ですので「もう少し家から近い病院がいいなあ」とはずっと思っていました。しかし1年目で離職する人の割合は思ったほど多くなく実際に行動には移せませんでした。看護師としての基本的な知識はあっても実践力が伴わない新卒看護師なので行動力に欠けたんだと思います。
しかしその後2年目の最初あたりにマイナビ看護師に登録をしてキャリアアドバイザーの方と情報交換をしていくうちに結果的に家から20分くらいの病院への転職が決まりました。教育プログラムが確立されておらず、簡単なオリエンテーションの後、見よう見真似で仕事をしなくてはいけない医療機関もありますが、私の転職先は第二新卒で入る人も多い大きな病院で十分な教育環境があり新人看護師の再スタートとしては最適な病院でした。前職の時は「勤め始めて1年足らずで辞めてはいけないんじゃないか?」「仕事が辛いのは病院が悪いのではなく自分の力不足なのか?」と考えてしまう時もありましたが、 今では転職して本当によかったと思います。
②24歳・3年目看護師・激務が原因で大学病院から転職
私は新卒で都内の大学病院に就職しましたが結果的に3年目の途中に転職しました。新人看護師でもあり第二新卒という枠になると思います。
勤務2年目の時は1年目からそれほど成長した自覚もないけれど、気付けば前年より多くの事を任されるようになり責任も増したように感じて充実していました。ですが一方で体力的に激務に耐えられないと思うようにもなっていました。仕事内容には充実度を感じ始めた一方で「夜勤で体がボロボロ」「研修で自分の時間が少ない」「人間関係がうまくいかない」などの悩み(辞めたい気持ち)も併せ持っていました。無我夢中で走っているとあまりストレスにも気づきませんが、3年目になると、自分自身、そして周りを見つめ、初めての就職先を決めた看護学生の頃よりも、自分の目指す方向性がわかるようになってきました。
「3年で辞めるなんて、長続きしない人と思われるのではないか?」と心配する気持ちもありましたが、結果的にマイナビ看護師に登録をして新しい職場を探し始めました。キャリアアドバイザーの方には体力的、精神的に限界を超えてまで今の仕事を続ける必要はないし、若い看護師は吸収力があり、新しい環境に馴染みやすいと期待される一面もあるとアドバイスされ、結果的に違う病院に転職しました。これは棚ぼたですが月収面も手取りで数万円上がりましたし家賃手当などの補助も手厚くなりました。教育制度は最初から聞いてましたが充実しています。
③25歳・3年目看護師・専門/認定看護師の支援制度がある病院へ転職
看護師3年目だった私は、新人看護師と呼ばれる時期を過ぎ、病院の仕組みも仕事の流れも、そして医師の性格や看護師仲間との付き合い方もわかってきた頃でした。ベテランと呼ばれるにはまだまだ早いけれど、リーダー業務のような責任のある仕事も任されるようになってきた時期でした。年齢的にも体力的にもこれからますます活躍が期待される時期だったと思います。ですが私は看護師3年目で転職を考え、実際に転職をしました。今思い返せば湧き上がってきた「辞めたいという気持ち」はこれからの自分の進む道を考えるタイミングだったのかもしれません。
看護師の仕事も3年目となると、自分の得意な分野とそうでない分野がわかってきます。新人看護師とも呼ばれにくくなります。例えば透析に興味があり、より深く関わりたい人は、透析を専門に扱っている医療機関への転職をしたり、専門看護師や認定看護師を目指す人は、看護師の育成に積極的で、資格取得後の活躍の場がある病院に興味を持ったりします。逆にこれまで最新医療を行っている病院で、急性期の患者さんの看護を行ってきたけれど、自分はもっとゆったりと患者さんと向き合う看護がしたいと規模の小さな療養型の施設での勤務を望む人もいます。私は将来的に 専門看護師や認定看護師の取得を目指していたので早い段階でそういう支援のある病院への転職ということで転職しました。
看護師3年目の転職で不安に感じる方もいるかもしれませんが、看護師3年目と言うと一通りの知識と技術が身に付き、一人前の看護師とは呼べないかもしれませんが、これまでの勤務で看護の基礎ができており、業務の流れや患者さんとのコミュニケーション、中にはリーダー業務を経験している看護師もおり、経験年数が浅いとは言え、新卒看護師にはない「即戦力」があります。そういう意味で転職は引く手あまたとまでは言いませんが、3年目看護師の即戦力は売り手市場に感じました。これからまだまだ成長が見込め、しかも基礎の看護実践能力がある3年目看護師は、売り手市場の看護師の転職の中でも、特に選択肢が多くありますから、自分自身のスキルを最大限評価してくれる転職先探しが可能だと思います。
④25歳・3年目看護師・結婚相手の転勤に付いて行って転職
私は都内で看護師3年目の時に四国への転職をしました。地元へ帰ったわけではなく結婚予定の彼氏(※その時点ではまだ結婚していない)の地方転勤についていったんです。彼氏は官僚(※国家公務員)です。
医療機関にとって即戦力なる3年目看護師ですが、採用する側には「結婚してすぐに辞めてしまうのではないか?」という点で結構色々聞かれました。子供はどうするのか?などももちろん聞かれました。何も結婚は悪いことではありませんし、一人の人間としての幸せは大切です。しかし、正直言うと医療機関は、やはりできるだけ長く勤めてくれる人を雇いたいと思っていると思います。看護師3年目は、ちょうどそんなライフスタイルの転換期でもあるため、雇用する側はそのことを不安に思っているんでしょう。
私は結婚予定であることは告げましたが子供に関しては完全未定で自分でもわからなかったのでその旨を伝えて今も勤務しています。結婚の予定がある人、あるいは結婚するかもしれない人は、面接の時に、「結婚後もここで仕事を続けたいと思います。」と告げると、採用されやすくなると思います。「出来る限り長く勤める意志がある」ということをアピールするのがポイントだと思います。
■第二新卒(1,2,3年目)の看護師の転職失敗例と得られた教訓
①職場のリサーチ不足によるミスマッチで失敗
失敗談:Aさんは、病院勤務で常勤看護師としての過度な業務に耐えかね、転職を決意しました。特に夜勤や残業の多さにストレスを感じており、日勤のみのクリニックへの転職に大きな期待を寄せていました。しかし、実際に転職してみると、クリニックの業務は想像以上に多忙で、次々と患者を受け入れるため、休憩時間もままならないほどの忙しさがありました。Aさんは、「病院よりも忙しくなった」と感じ、前職以上に心身の負担が増えてしまったのです。
教訓:転職前のリサーチ不足が原因で、Aさんはクリニック勤務に対する誤解を抱いたまま転職してしまいました。表面的な勤務条件だけで判断せず、転職先の業務内容、1日のスケジュール、スタッフの働き方や実際の労働環境をしっかり調べることが重要です。転職前に可能であれば、見学や面談の際に職場の雰囲気や業務の実態を確認し、自分に合った職場かどうかを冷静に判断することが大切です。
②給与や待遇のみを重視してしまった失敗
失敗談:Bさんは、給与に不満を抱き、より高い収入を得られる職場を探していました。新しい職場では、給与が前職よりも高く、夜勤手当や残業代がしっかり支給されると聞き、即決で転職を決めました。しかし、実際には残業や夜勤の頻度が想定以上に高く、プライベートな時間がほとんど取れない生活になってしまいました。体力的な負担が増え、疲労が蓄積した結果、転職後の生活がむしろ苦しくなり、次第に転職を後悔するようになったのです。
教訓:給与や待遇が良い職場でも、働き方や業務内容が自分に合わない場合、結果的に転職は失敗に終わることがあります。Bさんは、給与の高さに目を奪われ、実際の労働条件や業務負担を見過ごしてしまいました。転職時には、給与だけでなく、仕事とプライベートのバランスを考え、体力的にも無理なく働ける職場かどうかを見極めることが重要です。
③ 転職後のサポート体制が不十分だった失敗
失敗談:Cさんは、専門的なスキルを身に付けたいと考え、新しい職場に転職しました。希望していたのは、ICU(集中治療室)での勤務でしたが、転職後すぐに問題に直面しました。新しい職場では、十分な研修や教育がなく、現場で即戦力として働くことを求められました。スキルが足りないCさんは、業務についていけず、プレッシャーに押しつぶされそうな日々を過ごすことになりました。精神的に限界を感じ、数ヶ月で退職せざるを得ませんでした。
教訓:転職後のサポート体制が不十分な職場では、経験が浅い第二新卒の看護師にとって非常に厳しい環境となる可能性があります。Cさんは、事前に研修制度や新人看護師への教育プログラムについて詳しく確認していなかったため、必要なサポートが受けられずに挫折しました。転職先を選ぶ際には、教育体制やサポートの有無をしっかり確認し、成長できる環境かどうかを見極めることが大切です。
④人間関係のトラブルによる失敗
失敗談:Dさんは、前職の病院で人間関係の問題に直面し、新しい環境でやり直すために転職を決意しました。しかし、転職先でも同じような問題に悩まされることになりました。新しい職場では、先輩看護師や上司との関係がうまくいかず、再び人間関係でのストレスを感じるようになったのです。Dさんは、「結局どの職場でも同じ問題に直面してしまうのではないか」と考え、転職に対して不安を抱くようになりました。
教訓:人間関係のトラブルは、職場を変えることで解決することもありますが、必ずしも転職が問題の解決策になるわけではありません。Dさんのように、人間関係の問題が繰り返される場合は、自分自身のコミュニケーションスタイルや対応方法を見直すことも必要です。また、転職前に職場の雰囲気やスタッフ同士のコミュニケーションを確認するために、職場見学や面談の際に質問を積極的にすることが重要です。
⑤キャリアアップを急ぎすぎて失敗
失敗談:Eさんは、早くキャリアを築きたいという焦りから、3年目にしてICUの看護師として転職を決意しました。しかし、入職してすぐに自分のスキルや経験が不足していることに気づき、周りのスタッフとの間にギャップを感じました。ICUでは高度な医療知識やスキルが求められ、Eさんはそのプレッシャーに耐えきれず、精神的にも肉体的にも追い詰められてしまいました。結局、数ヶ月で体調を崩し、退職することになりました。
教訓:キャリアアップを急ぎすぎると、自分のスキルや経験が追いつかず、厳しい現場での業務に耐えきれなくなることがあります。特に専門性の高い分野に転職する場合は、段階的に経験を積み、適切なタイミングでステップアップすることが重要です。焦らずにキャリアを築き、必要なスキルや知識をしっかり身につけることで、転職後にスムーズに業務に適応できるようにしましょう。
⑥転職時期を間違えてしまった失敗
失敗談:Fさんは、前職での忙しさに耐えかねてすぐに転職を決意しました。しかし、転職活動を始めた時期が年度末であり、希望する求人が少なくなっていたことに気づきました。Fさんは、焦って求人を探し、妥協して条件が良くない職場を選んでしまったため、入職後に多くの不満を抱えることになりました。結果的に再度転職を考えるようになりました。
教訓:転職のタイミングは非常に重要です。特に看護師の求人は年度初めや繁忙期に多く出る傾向があるため、転職活動を始めるタイミングを計画的に考えることが必要です。焦って決めるのではなく、希望する条件に合った求人が出る時期を見計らいながら、計画的に進めることが成功のカギとなります。
⑦転職前の自己分析不足による失敗
失敗談:Gさんは、常勤からパートに転職することで、プライベートな時間を増やしたいと考え、すぐに転職を決断しました。しかし、転職後にパート勤務では収入が大幅に減少し、生活が苦しくなっただけでなく、仕事に対するやりがいも感じられなくなってしまいました。「時間は増えたけれど、満足感が得られない」と後悔し、再び転職を考えるようになりました。
教訓:転職前には、自分が本当に求めている働き方や生活スタイルについてしっかりと自己分析を行うことが重要です。Gさんのように、給与や時間配分だけを重視するのではなく、仕事のやりがいやキャリアアップの可能性も考慮した上で、自分に最適な働き方を見つけることが大切です。給与や待遇の現実的な面も踏まえて、長期的なキャリアビジョンを持つことが成功のポイントです。
新卒1年目,2年目,3年目のいわゆる「第二新卒」での転職を考えている新人看護師の方は、どのように就職活動を行ったらよいのでしょうか?転職サイトにも「看護師2年目募集」「看護師3年目募集」とは書かれていませんし、本当に自分が行きたいと思える方向性が自分だけでは分析できないかもしれません。そういう時は看護師転職エージェントのキャリアアドバイザーに相談しましょう。今のあなたの辞めたい気持ちを冷静に評価し、経験を活かせる自分らしい看護を行える転職先を紹介してくれます。転職先の紹介だけでなく、今の職場に対する退職処理までサポートしてくれ、円満退職した後、新しい気持ちでスタートできます。新人看護師にはマイナビ運営のマイナビ看護師が人気です。
■第二新卒(1,2,3年目)でも看護師転職できる?まとめ
本記事では看護師2年目の悩みにスポットを当ててご紹介しました。第二新卒(1,2,3年目)でも看護師転職は可能です。ですが転職したいという思いだけで、退職すると後々後悔する可能性もあります。なぜ転職したいのか、本当に転職しないといけないかを今一度冷静に考えることも重要です。それでも転職したい場合、まずは転職エージェントに登録し自分の理想の働き方ができるのかを調べてみましょう。